ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 『We are Φn’39!! and U?』 感想その3

 またしてもずいぶん開いてしまいましたが、この間のコレコレの続きです。14曲目まで書いていたので、次は15曲目からです。
もうやめたんじゃなかったの?とおっしゃる方もいらっしゃるかもですが、ごもっとも(笑)どうしてこんなに空いてしまったのかというと、ひとえに記憶が薄れて自信がなくなってしまったからなのでした(笑)
 なのでしつこく友だちに「ここ、こうだった?ああだった?それってこの日だった?」と聞いた箇所もありますが、友だちとて忘れているわけで、いささか手遅れ気味?ではありますが、雰囲気重視で続きを書きました。
 もちろんつっこみ、修正大歓迎ですので、どうぞ遠慮なくメールなり拍手なり、コメントなりで教えてくださればと思います。
15. snapshot
この曲にダンスが入るとは…ととっても意外だった曲。ソロの直後だというのに、すぐに気持ちを切り替えて服を着替えてサッと曲の気持ちになれるつよしさんにほぉ〜っと感嘆(笑)
実はこの曲はアルバムの中で苦手ナンバーワン曲でした(笑)曲が全部苦手とかいうことではなくて、日本語がうまく曲に乗っていない感じがして(「ピンボケ」が「ピンボッケ」とかね、笑)どうにも曲として気持ちがよくなかったのです。わたしの学生時代の先生が「メロディーに対して歌詞が不自然についていてはならない。美しい日本語を美しく生かして曲を作ってこそ美しい日本の歌が生まれる」という考え方の人で、恐ろしく影響を受けているのです(笑)
でも、3回ライブで聴いたら、全然大丈夫になりました。いつもより断然好きだと思っているアルバムなのに、一方でアルバムの好き苦手がはっきりしすぎてしまった弊害は、多分聞きすぎたせいだと思います。よくも悪くも聞きすぎなの(笑)
 でも、苦手を乗り越えて初めてわかることもあれば、時間をかけて徐々に好きになる曲もあるわけで、やっぱりライブまでこのぐらいの予習期間がある方がいいです。これだけ聞いてもらえればわたしのCDだって満足でしょ(笑)

MC

16. 月光
この曲はいつだって大歓迎の1曲です。KinKi Kidsの代表曲のひとつだと思っています。
後半の庵原くんのサックスのソロがすっごくカッコよかったです。彼のブログの愛読者なので、彼の日常のこともちらっと思い出したりしつつ(笑)気持ちよく聞いてました。
今回、この曲のアレンジはちょっとビリージョエルなんかを彷彿させるオトナな感じでした。都会的でクールです。なんでそんな風に聞こえるんだろう?と考えるに、多分絡みつくようなピアノのジャスっぽいソロ、高めの女声コーラスなんかが入っているからかも。ちょっといつもと違う乾いた感じのアレンジが面白かったです。
そんなどちらかと言うとクールなバンドの音に、ちゃんと温度のあるKinKiの歌がうまく重なって、すっごくせつなさが際立っているように感じて好きでした。
17. Anniversary
元旦のこの曲は神がかりに(笑)ステキでした。この日は特別に感情がこもっているように思ったのですが、ちょっと邪目線!?いえいえいえ。イヤラシイ意味じゃなくて(それもあるかもですが、笑)おふたりの絆とか歴史とか、いろんなことがぐるぐるしました。

趣味や仕草だって、違っているけれど、最近似てきた…と まわりに言われる

とか

なにげない今日という日が僕らの記念日

なんて感情を思いっきりいれて歌われてごらんなさい(笑)そりゃあノックアウトされちゃいます。近くの人が鼻をすすっていたので、彼女は泣いてるのかも?と想像しつつ聞いてました。やっぱりやっぱり名曲だなあと再確認した曲です。
「永遠に」と比べると、KinKiさんたちの声質のいいところがより出やすい音域だったりメロディーの動きだったりするのかもしれませんが、歌唱力が際立って聞こえます。すっごく失礼なことをあえて言うと、「テレビ番組でこの曲を歌うらしい」と聞くと、「え〜っ!?また〜?」と一瞬ショックを受けるのですが(ごめんなさい、笑)、ライブでこの曲だとわかるとそれだけで期待で胸が震えます(笑)なぜに!?これは永遠の謎だわ(笑)
ハーモニー部分が美しいのはもちろん、ユニゾン部分の声の絡まり方が絶妙だと思います。ブレンドされてソロとはちょっと違う新しい音色が生まれる感じです。ジャニーズ歌謡とくくられるジャンルの音楽に出会って、ユニゾンというものの新しい可能性を知った気がするのですが(笑)KinKiのユニゾンは時としてハモっているときよりステキに聞こえたりします。青の時代とかこの曲のユニゾンは本当に絶妙だと思います。

18. 愛のかたまり
前の2曲はアレンジに今回のツアーならではの手が加わっていてとっても新鮮だったのですが、この曲と次の曲は多分かなり一番最初のシングルバージョンのアレンジに忠実な演奏でした。「ここでピアノのこんな音」とか期待したままの音が流れてきて、とっても安心感がありました。
イントロだけで「キャ〜っ!!」となってる客席。この曲では同じ透明ステージで背中合わせで歌ってました。

19. 銀色暗号
この2曲を続けて聴くと、せつなさが倍増します。この曲もまたアレンジがアルバムに入っていたとおりでした。楽器のソロもアルバム通りです。
「愛のかたまり」から「銀色暗号」に行く合間に過去のライブ映像が流れて視覚的にも気持ちが高められます。最後の締めくくり映像はこの間の39の時のハグ映像でした。
この2曲はインスト部分も含めて1曲という感じなので、生演奏の音にもすごく耳が行ったのですが、ドームにしては音がすごくいいと思いました。わたしが東京ドームに通い始めたのはEコンサートからなのですが、その頃とは格段に音がよくなっている気がします。
少年倶楽部」でコウイチさんが合作曲だけはチャレンジではなくて、今のKinKi Kidsの素を…というようなことを言ってましたが、だからこそこのオーソドックスなアレンジなのかも。「ああ、これぞいつものKinKi」だという安心がキーポイントかも(愛かたと同じこと言っちゃった、笑)

20. 愛されるより愛したい
21. 硝子の少年
今回透明ステージの上でふたり別々に回りつつ歌ったのですが、なぜかいつにも増してもっのすごくテンションが上がりました。30日、間近に来た彼らがそれぞれあまりにキレイでびっくりした(失礼、笑!)と書いたのですが、本当にそう思ったの。珍しくコウイチさんが笑顔全開で上の方まで見上げながら手を振っていたり、つよしさんがあんなに高いところで、硝子の少年のイントロで自然と楽しそうにロボットダンスっぽいステップを踏んでいたり、意外な場面をいっぱい見て、なんだか胸がいっぱいになりました。
別々に外周を回りながら歌う歌は、いつもはイマイチもったいないと思うことが多いのですが、今回はそれほどでもありませんでした。終始すごく仲良しモードだったこともあるかもです。

22. 永遠に
やっぱり生がいいです。生ったら生です。
もうちょっと小さいところで聞いたらもっといい感じに聞けそうな気がします。
この曲では「永遠に君とふたりで〜♪」をPPからクレッシェンドして歌おうとしているように見えるのですが、まだ発展途上なのかも!?
どうかすると最初のPPが消えてしまって、もったいないです。そこが絶妙にうまく行った日は、すごくいい感じになるのですが、もうちょっと不安定感が残ったかも。31日元旦とより進化を感じた1曲でもあります。

アンコール

23. Night+Flight
この曲は昨年のライブのねずみ花火みたいな特効がまだアタマの隅っこに残っています。イントロが大好きで、そこを聞いただけで気持ちが高揚して軽くルンルンしてしまいます。この曲を2年連続でやってくれるなんてホントにしあわせ〜♪と思った1曲です。すっごく好きです。「KinKiはバラードのイメージかもしれないけど、こういう曲も歌えるんだよ!」と宣伝したい曲のひとつです。
ワンコーラスだけで、途中でメンバー紹介が入ってしまうので、もうちょっと聞きたい感じもありましたが、一生懸命声を張り上げて上手〜く紹介していくコウイチさんと、存在を消して邪魔しないように気をつけつつちょこんと座っていたり、隅っこで小さくリズムに乗っているつよしさん。双方を視界に入れて眺めるのが楽しかったです。
MAのダンスはひと味違うなあと思ったのもここだっけ(笑)キーボードの富樫さんの音がすご〜く好きなので、心に残りました。あとはやっぱり下神ホーンズかな(笑)ホーンが入ると格段にきらびやかになって好きです。
30日はつよしさんがコウイチさんに向かって飛び込んで、ちょっと息が合わずにイテテテ〜っ!となって苦笑いしてましたが、これが31日にはテレビガイドに載ってたお姫様だっこになり、だっこしたままキレイにくるくる回ってました。
元旦はというと、突然「Happy happy Greeting」のメロディーが流れてそれに合わせて向かいあって即興のダンス、その流れで最後が「少年倶楽部」で流れたおでこにチューだと思うのですが、あってるかなぁ?この日はまったくメモってないので、間違っていたら、例によって他力本願ですが、誰か教えてくださいませませ(笑)
一通り紹介が終わると歌に戻るのですが、この時会場がものすごく盛り上がり過ぎていて、入りの音が取りにくそう…といつも思います。
ですが、一瞬神妙な顔になったつよしさんは、ちゃ〜んと絶妙な音程で入って行きます。そこを聞くたび「プロ〜!!」って感じで感動でした(笑)

24. KinKiのやる気まんまんソング
なんて楽しい曲〜♪と再確認しました。こういう遊び心たっぷりのシングルが、「今」あってもいいよなぁと思いました。もっとおにいさんのSMAPにだってBANG!BANG!バカンスみたいなのもあるのだから、KinKiにもあってもいいのでは!?
実際この曲の盛り上がりは半端なくて、ただ聴いているだけじゃ飽き足りません。ラップのところでまわりを見たら自然とだれもが笑顔になっていてな〜んてしあわせな光景(笑)
つよしさんを見ていたら、彼が大きく手を振りながらかわいく「やってやって!」という顔をするので(と解釈しました、笑)気がつけばまねしてました。コウイチさんもまた同じ振りで煽っていたので、いつしか会場中が手を大きく左右に振っていて、ここは一体感がすごかったです。
イマイチ歌詞が怪しいものの歌えるところは口ずさみながら、楽しくて楽しくて楽しすぎたのか、もうすぐ終わってしまうのがちょっとせつなくなるのがいつもこの辺りです(笑)
多分今回のライブのイメージがすっごく明るいものになった1因にこの曲の存在が大きい気がします。「KinKiのやる気まんまんソング」ってそもそもタイトルからしてなんてステキ(笑)

25. 99%LIBERTY
この曲は大好きなのですが、今回はあんまり歌を聞いた印象がありません(笑)
多分KinKiさんたちがステージの下へと降りて行ったからだと思うのですが(笑)彼らがあまりに小さいせいか、まわりがあまりにも大騒ぎになっているせいか、どこにいるのかわたしには3日間ともとうとうわかりませんでした(笑)多分揉まれていたんだか、歌も切れ切れでその辺りはちょっともったいなかったですが、楽しそうだったのでまっいっか。
最後の最後、戻ってくるのに時差があって、たいがいコウイチさんの方が早いので、「つよし〜つよし〜どこ行ったんや〜!」と連日声を張り上げて、つよしさんを探す慌てたコウイチさんが見られました(笑)
一方のつよしさんは、ステージに戻りつつものすごく低い男っぽい声で、「そっちの人、もっとこっち来い!」「こっちの人、もっと来い!」だったかな?四方八方に走って行っては煽り、ものすごくワイルドでクラクラするほど男っぽかったです。
そしてふたりが並んだところで手に手を取り合ってまわりの皆さんも皆で手を取り合って、輪になって客席とともにジャンプ!ここの特効がすごい音なのでびくびくしつつも(笑)あんなに広い会場ですが、一体感を感じました。
 
そこから…
30日は歌はここでおしまいでしたが、31日にはこの後に、吉田建さんの提案により「永遠に」をアカペラで歌いました。
ところが、歌い出しの音が低すぎたらしく、ふたりとも低い!低い!とこそこそ言い合って、サビに入ったところでとうとうストップ!!つよしさんがピアノの前に行って和音を押してやり直し(笑)そこからはもちろんずっといい感じになったし、歌もすごくよかったのですが、この自由すぎる流れが、聞いていておもしろくて楽しくてわくわくしました。
31日という日は、客席もKinKiさんたちもなぜか妙に熱い日で(笑)ここまでやってもらってもまだまだ足りない感が客席に充満していき、次第にうねるようなもう1回の声が大きく広がっていきました。
 どんどん声が一体化して大きくなっていったので、わけのわからないステージ上は一瞬ぽっか〜んという感じにも見えましたが、最後には呼吸を合わせてふたりで「anniversary」のサビをアカペラで歌ってくれました。
 元旦騒動に気を取られて、このあまりにも素敵な経験をうっかり忘れそうだったのですが、実はわたしのメモはこの日のここの部分が一番詳しいのです(笑)音楽を通して5万5千人以上もの人たちがひとつになったと心から感じた、本当にしあわせな瞬間だったので(笑)
後々思い出すに、わたしたちのアンコールを求める声が切実だったのはもちろんのこと、そうやって自然発生的に一体感溢れるアンコールの声が上がったことが、KinKi Kidsにとっても相当うれしかったのでは!?と思いました。
「なになに?」「なんていってんだろ?」なんて首をかしげつつ、ふたりともどんどんテンションが上がって行くのが手に取るようにわかりましたから(笑)相乗効果でお互いにどんどん上がって行く感じがとにかく素敵な経験だったと今でも思い出してほっこりします。
 つよしさんは「2曲追加で歌ったので、出口の箱に500円入れて帰ってください!」なんてシレっとボケてましたし、コウイチさんは「このまま(カウコンじゃなくて、コンサートの続きを)やっちゃう!?」なんて言ってくれたし、カメラは入っていなかったですが、この日のこの部分のDVDもほしいなぁ。
 最後の最後の方で30日の感想にも書いた「俺たちKinKi Kids!」が今回は毎回ちゃんと儀式のようにあったのですが(笑)元旦の日はコウイチさんの「俺たち」に続いて「KinKi Kids」がきれいなffでユニゾンしていて、すっごくよかったです。

26.BRAND NEW SONG(元旦だけのダブルアンコール)
 これをどこかで、切実に聞きたかったので、すっごくうれしかったです。なんだか忘れ去られたみたいでさびしかったので(笑)途中でコウイチさんが「歌え!」(だったかな!?)とか言ったのがすごく印象的で、そこからは会場中が大合唱!!こういうのがライブの醍醐味だ〜と思いました。
 というわけで、ライブ本編の話はここまでです。本当はこれプラス即興で歌を歌う部分があったり、楽しくも途方もなく長いMCがあったりしたのですが、そこに触れなくてもこの長さなので、あまりしつこいのも何かなあと思いとりあえずここまでです。
 こんなアホ長い文章を全部読んでくださった方、もしいらっしゃるとすれば、神様のようなお方です(笑)レインより愛をこめてチュー!…なんていらない!?ですよね(笑)
 最後にひとつだけ、最後の方のMCで、「今年はいつもと違う季節にあちこちでKinKi Kidsに会えるかもよ〜」とコウイチさんがほのめかし、「マイクを通してこういうことを言うっていうことは〜」とつよしさんが念押ししてましたから、期待できるんじゃないでしょうかね!?
 この間からこのエントリーをしていたら、おふたりの方から「KinKiのライブに行ってみたくなりました」という無記名の拍手コメントをいただいたこと、とってもうれしく思いました。もしよかったら、ぜひぜひ体感してみてくださいね!!