ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 いい加減なことを言わないで!!

 公園のそばを通りがかったら、たまたまピアノの生徒のことについて、お母さんたちがうわさ話をしてました。「まったくあそこのうちの子たちは、いいわよね。お金持ちだし、何の苦労もしないで、なんでも手に入るらしいじゃない。全くうらやましい話だわ。バレーでしょ、体操でしょ、ピアノでしょ。何でもできるらしいけど、お金に糸目をつけなきゃ、才能だってなんだって簡単に手に入るのよね」
 もちろん単なるヒガミ根性で言っているだけなのでしょうが、たいして知りもしない癖になんて失礼なんでしょ!彼女のうちが金持ちかどうかは知りませんが、彼女はちゃんと努力してがんばっているから、ピアノだって上手に弾けるようになっているのです・・・。決して天才型ではなくて、努力に努力を重ねて一生懸命ついて来ている彼女のことをよく知っているだけに、通りすがりに怒りがいきなり沸点に達して、なんだか悔し涙が滲みました。なにも小雨まじりの寒々しいお天気の日に、わざわざ外でこんな話をしなくてもいいのに・・・
 うちのオットや子供たちはよ〜く知っていることですが、「冷静だね」と思われているわたしは、本当は案外「瞬間湯沸かし器型」です。すぐにカ〜っとなってしまいます。だからと言って勝手に話しに入っていくほど愚かではないつもりですが、こぶしを握りしめて通り過ぎながら、本当に頭にきました。
 流言飛語に惑わされず、「本当」を見分けなければと思います。軽い気持ちで言ったひとことでも、相手にとっては決定打になることもあります。こんなことを言うのが子供ならば、なにを置いても諌めなければと思いますが、こんなことを平気で言う大人は問題外ではありませんか。悔しくてせつなくて、なんだかとってもむなしい気持ちになりました。