ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 家族でお正月!

 例年通り、両方の実家を回りなつかしの家に戻ってきました(なんて大げさ、笑)帰り道、渡良瀬遊水地のあたりで、夕日の中に浮かび上がる富士山の美しいシルエットに息をのみました。なんてきれいなんでしょう。まわりに雲がたくさんあるのに、富士山のまわりだけは奇跡的にさえぎるものが何もなくて、裾野の方まではっきり見えました。他の山だとそうでもないのに、どうして富士山を見ると特別な感動を覚えるのでしょう。特別な思い出があるというわけでもないのですが、なんか神々しい感じがします。こんなにすっきり見たのは久しぶりかもしれません。
 今日は恒例の太平山神社への初詣に行きました。家族プラス姪っ子とバロン。毎年片道2.5キロほどの山道を登るのですが、今年は特に空気がとても澄んでいて気持ちの良いお天気でした。家族みんなが一緒なのでバロンがうれしくてたまらず、家族の間を行ったり来たりしながら走り回っていたのが笑えました。
 我が家にはこの年始の登山に特別な思いがあって、それは家族が元気でいられることの幸せを確認すること。オトートの遺伝子が欠けていて、筋ジスであることを宣告されて以来、8回目のお正月です。彼の筋肉が相変わらず元気に働いてくれて、子供たち3人がそれぞれ元気に楽しみながら山に登っていることを神様に心から感謝です。オットがアネが姪っ子がわたしが、みんなみんな元気でいられるしあわせを十分に味わって来ました。全員でおみくじをひいたのですが、多少のばらつきはあったにせよ、全員のおみくじに「吉」の文字が入っていたこともラッキーでした。
 家に帰ってきて猫にも会って、明日からほぼ生活が元通りになるわけですが、今年の年始回りで、体の自由がきかない義母や祖母のさびしそうな顔に触れて、もっと頻繁に顔を出さなければ・・・と反省しました。
 さきほど、92歳の祖母のところに帰り際に挨拶に行ったら、時々まだらにいろいろなことが混乱する祖母が、「また来てね。しょっちゅう来てね。わたしは動けないからね。始終アンタたちの顔が見たいんだよ」って手を握り締めて切実な顔で言っていて、胸が痛んでなりませんでした。ごめんね、おばあちゃん。きっと時間を作ってくるからね・・なんて心に決めたことを忘れないように記しておきたいです。
 なんだかニュースを見ても世相を考えても、気分が鬱々となることが多いですが、たくさん笑える1年になるといいなあと思います。突発的なのっぴきならない事情を抱えて明るい気持ちになれない人たちにも、長く難病と戦う人たちにも、一人ぼっちだと嘆く人にも、すべての人にささやかでも明るい兆しが見えるといいなあと思いつつ・・・今年も一緒にたくさん笑って行きましょう!!