ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 おさぼりの週末

 どうも金曜日のレッスンで消耗しすぎて、ここのところ週末になるとぐったりしてしまいます。たまたまなのですが、この日にちょっとむずかしい子が集中しているところに、今月から土曜日だった「うぜーよちゃん」も金曜日に来ることになり、毎回消耗戦を繰り広げています。
 やる気がないのなら、それはそれで割り切らざるを得ないところですが、どの子も音楽は大好きだし、ピアノも好き。表現したいことはたくさんあるのにいまひとつイメージどおりうまくいかなくて、焦燥感がこっちまで伝わってくるのです。うまくいかない原因がわかっている場合もあるのですが、いくら言葉を尽くしても本人が納得して直そうと思わない限り、言葉は届きません。彼女たちのイライラを受け止めつつ、和やかにやわらかくピアノに向かわせてあげたいと思うのですが、なかなか現実は厳しいし、そう考えるといかんせんレッスン時間は短いです。
 そんな風に思っていたら、ある子のお母様もやはり気がついていたらしく、連絡ノートに「スランプなのでしょうか?ちょっと苦しそうです。」と書いてありました。やっぱりな・・と思いながら、一緒になって苦しくなってしまいました。
 たくさんの子供たちと向き合ってゆくと、喜びも楽しさも比例して増えていきますが、一方で彼らの悔しさとか悲しさとか、焦りとかも一緒に体験することになります。外で彼らの悪いうわさを聞けばカチンとくるし、良いうわさを聞くと自分のことでもないのに鼻高々、大得意になったりします。レッスン室の扉をパタンと閉めたら翌週その子に会うまですべて忘れているというのが働く主婦の理想的な形だと思うのですが、やっぱり引きずってしまうこともあります。明日あたり、楽しい歌とリズムの入った楽譜でも探しに行こうかな。大はしゃぎできるような奴がいいかもしれない・・なんて気がつけば考えている週末でした。