うちのピアノ教室には今現在、幼稚園、保育園児から小中学生、大人まで幅広く生徒がいます。
コロナウイルスが流行り始めてややしばらく。
全国の学校の休校が決まった当初、レッスンをどうするか、かなり迷いました。
学校と同じようにピアノもお休みにした方がいいかも?とも思いました。
しかし。
学校の休校が決まった途端、一気に振替レッスンやら、追加レッスンの問い合わせや依頼がきました。
今年はコロナウイルスの流行があってみんな気をつけているので、インフルエンザは少なめだったと言われてますが、うちの教室界隈ではそんなこともなく。
例年くらいのレベルではやっぱり流行っていて。
小さい子たちのインフルエンザの振替が溜まっていたのと。
部活が忙しい中学生たちが、2月、試合やコンクール、試験などでほとんど来れなくて。
「春休みに調整させてください!」なんて状態で、ぎりぎりぶら下がっていた子たちが何人か。
そろそろ通いきれなくなる子が出るかなぁ?なんて思っていたら…
いきなりすべての予定が吹っ飛んだわけで。
この機会に、今年の初めから溜まっていた分も含め、レッスンを受けたいですという申し出が、何人かあったこと。
さらに、遠くの高校に行くことになって、3月末までのレッスンをとても大事に思ってくれている中3の子がいたりもして。
随時、情報を追いつつ、相談をしながらの継続を決めました。
ちなみに学校が休みになった時、小学校も中学校も欠席はゼロでした。
地元ではまったく感染の声は聞いておらず、今現在まで、体調が悪くてお休みする子は出てません。
ただし、万が一少しでも怪しい状況になれば、すぐにでも閉めるつもりでいます。
ピアノのレッスンは一対一で、いっぺんに大ぜい集めるわけでもないし。
生徒たちは徒歩圏内に集中していることもあり。
お互いにマスク手洗いなどの対策をすること。
体調に気をつけつつ、少しの変化でも細やかに連絡を取り合うとか、信頼を深める努力を怠らないことをお互いの条件にして、レッスンをしています。
気がつけば、いつもよりさらに忙しくなって、平均一日5~6人がレッスンにやってきます。
そうはいってもレッスン室は密室だし、感染を避けなくてはならないから、一人で入りするたびに、マスクや消毒など気を遣い、一日が終わるとぐったりです。
だからと言って簡単に投げ出せないのは…
生徒たちの家のほとんどが、都内にお勤めの共働き。
学校はもちろん、プールもサッカーもテニスもバスケもお休みで。
とにかく大勢で集ってはいけない事情から、外へ出ることがほとんどなく。
昼間は家で子供だけ、あるいはひとりで家にいたりする子たちにとっては、ピアノだけでもやることがある、予定があるというのは本当に助かるとお母さまたち。
ちょっとは気分転換を、とか。身体を動かしたりもさせたいしと、うっかり外へ出たり、少人数でも公園に集っていたりすると、通報されたりもするそうで(怖!)
こっそり姉妹で家の駐車場で縄跳びをしたり。
敷地の中でバトミントンとかが精いっぱいなのだそうです。
地元で開いているのは、幼稚園と保育所と学童。
そして、一対一の習い事の教室か、マンツーマンの個人塾か学童くらいだそうです。
中学の吹奏楽部の子たちは、3月末が定演だったはずで、全部の日に部活が入ってる!と、とても張り切っていたのに、な~んにもなくなって完全に気が抜けてしまったよう。
こんなに長く部活が中止になるのも、創部以来はじめてなんですって。
今の子たちはあんまりテレビも見ないし、本もさほど読まないみたいで。
お絵かきや塗り絵や工作もそろそろ飽きてきて。
たんまりあるらしい宿題を片っ端から片付ける以外は、ゲームかyoutubeだけがお友達になりがちで。
うちの生徒たちで言えば、ピアノがある日以外は、午後や夕方起きる子もいるらしく。
昼間の間はお菓子しか食べないで、夕食が一食目、親が疲れ果てて寝てしまっても眠れるわけもなく、明け方まで起きてるという子がいたり。
仕事で早朝から残業タイムまで家を開けざるを得ないご両親は、昼間ふらふらされるよりは、寝ててもらった方がまだいい?というお宅も多いと聞き。
驚愕するけど、仕方ないんだろうなぁとも思ったり。
かと思うと宿題をやりきれないから(一週間の終わりに学校のHPでまたたっぷり宿題が追加されるそう!)仕事が終わってから、親子で毎晩遅くまで勉強という家もあるそうで。
お留守中の3食のご飯の心配や、溜まる一方のお家の中のこと。
どのご家庭も、学校がないとさらに時間がタイトになって、ほんとうにいっぱいいっぱい。
ウイルスの性質上、子どもたちのお世話やお守をしてもらうために、おじいちゃんおばあちゃんを呼ぶわけにもいかず。
夫婦だけでぎりぎりで回しているご家庭が多いそう。
そう考えると、少しは外の風を入れてあげる人が必要な気もするし。
身近な大人のひとりとして、定期的に顔を合わせるのだから。
せめてちょっとした話を聞いてあげたり、一緒に笑ったり。
ピアノを通してストレスを解消させてあげることくらいはできるかな?と思ったり。
さらに。
ピアノを家で練習することは、楽しみでもあると同時に暇つぶし?にもなるみたい(笑)
いつもよりたくさん練習してくる子が多いので、成果が見えてやり甲斐もある気がしてます。
一方、大人の生徒さんたちのお宅は、総じていつもよりおうちの人口密度が高いから。一日ごはんたべたい!おやつちょうだい!ヒマ~っ!!などと言われる中、ピアノを弾いたり、レッスンに来たりする時間だけが唯一お子さんたちと離れる時間で。
レッスンも癒しだ!と喜んでもらえてたり。
学校の先生の生徒さんが、新学期が始まったら、勉強の遅れを取り戻すために、どんなことになるのかと思うと恐怖なんて話をしてらして。
考え始めたらキリがないから、ピアノは現実逃避としてほんとに大事なんて話していらしたり。
一応うちの教室も、社会的に一定の役割は果たしている模様ではあるのですが…
責任もあるし、感染もやはり怖いしで。
この時期ストレスが多すぎて、その割に絶対的に運動不足だしで、ついつい食欲に走ってしまい、たいそう困ってます。
そろそろまずはお酒を控えよう…と思っている今日この頃。
先々週一週間はジムもお休みで、クラスター感染がジムで多いなんて話を聞くと、お店が開いた先週もやっぱり怖くて通えずで。
とうとうコーチから「対策を十分してるので、いらしてください!!」と電話やはがきが送られてきました。
いつもお世話になっているジムのみなさんも来店者が少なくて心底困ってらっしゃるので、一度「行きます!」と答えたものの…
うちの地区では、休校が決まった当初ゼロだった感染者が、ここへきて恐ろしいスピードで広がりつつあるのが明らかで。
まだどうすべきか決めかねています。
ここで無理してジムに行って、万が一もらってきてしまったら…と考えると。
お年寄りもたくさん熱心に通って来られるジムなので。
うつしたりうつされたりしたら大変だし!
迷うくらいならやめておいた方がいいのかも??
折しもEndless SHOCKの観劇日が、本当なら昨日のマチネの予定でした。
(2月~3月にかけて、参加予定だった三つのライブや観劇が飛びました!涙)
光一さんファンであり、KinKi Kidsのファンでもある妹と一緒に行くようになって10年くらい。
年にほぼ一回ペースのお楽しみ。
回数的には決して多くはありませんが、この年になって尚、姉妹で同じ空間を楽しんだり、そのあとで一緒にお酒を飲んで近況報告をし合ったりできるこの機会を、姉妹でずっとずっと大切にしてきました。
しかし、完全中止が決まる少し前、妹と散々話して、今年はやめよう!と決めたところでした。
2人共かなり迷っていたのですが、万が一自分が知らずに罹っていた場合、光一さんをはじめ演者さんたちにも劇場にも多大な迷惑を掛けてしまうし。
万が一、わたしたちがこの日に罹ってしまったら…それが電車の中であれ、劇場内であれ、注意を怠って都内まで出かけて大きなイベントに参加したというのは言い訳ができないわけで。
妹も自分が原因で職場閉鎖とかなったらと思うととんでもなく怖いと言うし。
わたしはわたしで、今までせっかく培ってきた信頼関係も失くし、ピアノの仕事なんて二度とできないよ!?というオットの言葉にグサッときました。
本当にその通りだなあと思うわけで。
そんなこんなで、もやもやしながら、光一さんごめんなさい!!と不参加を決めてから、開催のお知らせがやってきたかと思ったら、再度の中止。
感情もジェットコースター、激動の先週だったのでありました。
この辺のこと、そして週末のSMGO。そしてFNSからインスタライブの辺りについては、別途エントリーをかえて書きたいですが…
光一さんの想いを聞いて、とても納得できたし。
今自分たちにできる精いっぱいを、いっぱい考えて形にして見せてもらったことがどれほどありがたく幸せだと思ったことか!!
うんうん。わかる。それしかないよね!?…と思いつつ。
自分のことについてもあらためて考える機会となりました。
わたしは今、わたしができることを淡々とする!!
こういう時は、それしかないのかも?
コロナウイルス騒動が収束に向かい、学校が始まったら…
きっと今まで以上に生徒たちもみんなみんな忙しくなると思われます。
何人かの生徒たちは、すでに「学校が始まったら休みなんて一日たりともないと思え!!」と励ましもかねて部活の先生から言われているそうだし。
小学生の子たちでさえ、遅れた分を取り戻すため、7時間授業になるかも?なんてウワサもちらほら。
新入学の子たちもいれば、サッカーや全国レベルの合唱団に入っている子もいて。
それがいいかどうかは別として…
すべてが一斉に動き出したら…みんなピアノどころではなくなってしまうかも。
それはそれで溜息だけれど(笑)
でもでもでも。
今、実は、神さまがくださった大切な時間を生徒たちと過ごしている自覚は十分にあって。
もしかしたらこんなにじっくりゆっくり、余裕をもって彼ら、彼女たちとレッスンできる機会は最初で最後かも?
大変な時期ではあるけれど、つかの間の大事な時間でもあるのかもしれません。
こののんびりとしたレッスンの日々は、わたしにとっても生徒にとっても、後々かけがいのない時間だったと思い返す日が来るかも?
実際、毎度マスク越しにではありますが、笑いが絶えず、しかも集中度の高いレッスンができていて。
生徒たちも短期間にずいぶん上達しつつあります。
この際だから、遺言?くらいのつもりで、わたしが知ってることは全部伝授しようと思ってて。
ピアノや音楽の知識や楽譜に書いてないコツ。楽しむ術を惜しみなく伝えるのはもちろんのこと。
生徒たちの推しの話とか、SNSと付き合ううえでの悩みとか、ぽろっとたまに出る本音を時間が許す限り聞いてみたり。
こんな時期だけど、これからを担う子どもたちが、少しでも心身ともにすこやかでいられるように微力でも手助けができればと思うし。
美しい曲を弾いたり聴いたりハモったり。
一緒に過ごす時間をとことん楽しみつつ、充実させられたらいいな。
ああ、早くウイルスが消えないかな。
世界中からコロナウイルスが早くいなくなりますように。