ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

楽しい楽譜、み〜つけた!

「クラシック名曲ピアノ曲集vol.2」 橋本晃一編 DOREMI楽譜出版
 昨年の終わりごろに橋本先生の「大人のためのピアノ教室」のセミナーに行きました。中身はおもに初心者の生徒さん向けの教え方教室だったのですが、これがどんな生徒に対してでも参考になる興味深い内容で、とても影響を受けて帰って来ました。
 これはそのときに紹介された一冊で、vol.1は売り切れだったので2のみ買って来ました。ちょっとどんなものかと開いて見たら、この本がとても楽しくて気がつけば2時間もピアノに向かって片っ端から弾きまくって遊んでしまいました。クラシックの数々の名曲に易しいアレンジが加えられて、ブルグミュラー程度で弾けるレベルになっています。ハ調で弾けるシリーズなど易しくアレンジされているものは、どこか和音が変だったり、いかにも物足りなかったりすることが多いのですが、これはできるだけ原曲の雰囲気を壊さないように作られていて違和感が少ないです。わたしは手が極端に小さいので、それだけでハンディのある曲が多かったので、なかなか手が大きくならない子供のジレンマはよくわかるのですが、この本ならレベルは上がっているのに指が小さくて弾くことができない曲が多いような場合でも、取り組むことができます。(指が小さくてもできるような配慮があります。)
 また、オーケストラの曲やピアノだけでは演奏できないような曲もたくさん入っていて、ひとりでオーケストラ気分やら、コンチェルト気分やら、コンダクターになったように自分の解釈で曲を演奏したりもできるのです。(これで「のだめ」の千秋ごっこをして遊ぶのもまたよし)
 そんなわけで、ウインナワルツとかタイスの瞑想曲やら、チャイコフスキーのピアノコンチェルトの1番やら、ガーシュインラプソディー・イン・ブルーやら、展覧会の絵のプロムナードやら、ずいぶん長いこと遊んでしまいました。
 ただ、この中には比較的易しいピアノ曲がアレンジされたものもいくつかあって、原曲をやる前に弾く分には楽しいですが、原曲をやってからアレンジ版を弾くとやっぱりそうはいっても物足りないです。映画を見てから原作を読むのはOKだけど、先に原作を読んでから映画を見るのは場合によって、がっかりするのと同じ原理だと思います。それでも十分に楽しめるとは思うのですが。
 早々にvol.1も手に入れてみたいと思います。大人のレッスンはもちろん、子供たちにもぜひ薦めてみたいと思いました。(まだまだしばらくは、わたしが遊べそうですが、笑)