ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

「僕らの音楽」総集編

トークの総集編も興味深かったですが、セッションはどれもとてもステキで、心に分け入って来ました。ひとつひとつをもっと長く聞きたかったです。時間が遅いのでオンタイムで見ていない回がたくさんあるのですが、これらの音楽シーンだけでいいから最初からはしょらず全部見たい感じでした。何度も言っていますが、本当に大人がゆったりと鑑賞できる音楽番組がほしいです。今は音楽業界が落ち込んでいるといいますが、ステキな音楽がメディアに載ることが圧倒的に少ないのですから、仕方ないのではないかと思うのです。今の音楽番組は「笑えるもの」か新譜を出す人の「カタログ」「番宣」的意味合いかどちらかしかないような気がしていますが、もっともっと世に出てほしい音楽はたくさんあるように思えてなりません。もっともっと知らない世界に素晴らしいものがあるような気がしてならないのです。大晦日はここのところコンサートに出かけているので紅白は毎年録画して見ていますが、どうして録画してまで見たいかというと、その年に話題になったジャンルを越えた音楽の競演がひょんなところで見られたりするからです。(コントとか、お楽しみコーナーはあんまり興味なしですが)本気で音楽をしている人の、本気で勝負している姿が見れる公共の場所はあまりに少ないように思います。もちろんアンテナを張って、見に行けばいくらでもあるのでしょうけど、そんな時間も労力もお金も普通にないではありませんか。細かいことを気にせずに、自由にいろいろなジャンルの音楽が聴ける場所はやっぱりテレビで、NHKにせよ民放にせよ深夜とか夕方の変な時間にしかないのはなんだか変ではないでしょうか?コンサートにしても、人気者であればあるほどドーム球場やらサッカー場やら武道館なんかで行われていて、たくさん人は入りますが、どう見てもかの地は音楽をする場所ではないと思うのです。どんなに一生懸命良い音を聞かせようと尽くしても限りがある気がして仕方ありません。もちろん地方公演の体育館もそう。こんなにたくさん音楽をする人たちがいて、良いものを聞きたい人がたくさんいるにもかかわらず、良い音で聞くことができる場所がないということにとってもジレンマを感じます。
話は戻って、「僕らの音楽」の番組の中には少なくとも本気で音楽を伝えようという姿勢が伝わって来る気がしています。ジャンルの違う人とのセッションの中でお互いの音楽がぶつかりあうのを見るのはとっても楽しいです。それでも深夜11時30分からでは、音楽好きな大人が普通に楽しみにするには遅すぎる時間のような気がします。わたしにしたってお目当て君が出ていなかったら、普通にニュースとかをチラチラ見ながら寝る支度をしていたかもしれないです。私情を交えて言えば、もっとあのわたしが大好きで、絶対に客観的に素晴らしいと押したい「彼」の音楽をもっともっとたくさんの人に聞いてもらいたかったなあ・・・と。本音はとっても単純にして明快です(笑)