ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

のだめカンタービレ(10) (KC KISS)作者: 二ノ宮知子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/09/13メディア: コミック購入: 3人 クリック: 22回この商品を含むブログ (301件) を見る

5〜10巻、やっぱり買ってしまいました。(我慢の日々もたいして持ちませんでした。がっかり)相変わらず楽しかったですが、少しづつひとりひとりが抱える深刻な問題が浮き彫りになってきて、みんないろいろなものを抱えているんだなあなんて思いながら読みました。のだめちゃんは前半では一方的にセンパイに面倒を見られているのかなあと思いきや、この辺りから逆にセンパイがのだめちゃんに支えられている場面も少なからず出て来て個人的にどんどん好きな展開になって来ました。それにしてもびっくりしたのは、センパイがのだめを追って九州まで行ってしまったこと。再会シーンは彼女の気持ちになってドキドキしました。
この5巻の中でわたしが一番好きな場面は三善家でふたりがエルガーのバイオリンソナタを弾くところです。荒れていた家族がこの演奏を聞くことで忘れかけていた穏やかな気持ちを取り戻して本来の自分達を思い出します。そしてそれぞれが、また前向きに歩き始めようとするのです。音楽にはそういう力があると信じたいわたしには、とってもステキなエールのようなステキなシーンでした。それにしても続きが待ち遠しいです。今は留学先のフランスに舞台を移して物語が進行中ですが、こんなふうに先が気になってたまらないステキなコミックに出会えてうれしいです。(いもうとへ。年末に来たら一気に読んでね!おもしろいよ〜)