ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

HAPPY BIRTHDAY!

オトートの13歳の誕生日です。明石家さんま師匠は、娘の「いまる」ちゃんの名前を「生きてるだけでまるもうけ」からの抜粋で決めたという話は有名ですが、13歳になったオトートの元気な姿を目にするたび、わたしもそんなことを思います。
 13歳のオトートは毎日部活の卓球で汗を流し、自転車で友達とそこらじゅうを飛び回り、目下のところ日々おさな友達たちと揉めまくり(自我が芽生えはじめたのか、寄ればさわればもめているのに、いつもくっついています)、期末の結果があまりにも悪かったため、塾の授業を追加されています。ゲームの腕前は一目置かれているようですが、ガッシュのカードバトルでは、ぜんぜん勝てないそうです。犬の散歩には時間がある限り行ってくれ、集まる犬の飼い主さんたちと、いつまでもしゃべってくることもあります。無償のお手伝いはそれだけで、その他のお風呂掃除やなんかのお手伝いは「欲と二人づれ」。1回30円をとりっぱぐれることはありません。根性で貯めて、最後はお手伝いの押し売りをしつつも手に入れると決めた新しいゲームソフトは必ず自力ででも手に入れます。話下手で口が足りなくて、人前でしゃべるのが大っ嫌いなくせに、中学では何を血迷ったのか自分から立候補して放送委員をしています。
 今は症状が落ち着いているとはいえ、筋ジストロフィー症を持っていることがはっきりしている子が「卓球部に入りたい」と言ったときには、本当に様々な心配や葛藤がありました。怪我や骨折などしたら筋肉の寿命を削ってしまうのではないか、他のお子さんに迷惑をかけるのではないか、そもそも学校に普通に通い、普通にできることだけで十分じゃないのか?いじめに会ったらどうするんだ?・・・・などなど、本当に次から次へと心配がわいてきました。結局本人が「どうしてもやりたい」の一点張りで意志を通してしまったわけなのですが、反対したって聞く子ではないし、やりたかことを自分の意志でがんばっているんだからま、いいかと、今は淡々と見つめております。幸いにして、一度も部活を休んでいないし、どんな暑い日にもめげずに出かけ、悪友たちと大声で話したり笑ったりしながら帰ってくるところをみると、良かったのだろうと思っています。不安がまたやって来たらさんま師匠に習って「生きてるだけでまるもうけ」を唱えつつやりすごしたい、ど〜んと構えていようじゃないかと思うことにしました。「足るを知る」ということばは元々仏教用語だそうですが、アネとともに、足りないものを数える人ではなくて、今のしあわせを実感しかみしめることのできる人になってくれるといいなあと思います。そう思うことができれば、きっと自分も楽でしょうからね。