ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

今日は気温が36度。県北部は37.5度だったそうで、いくらエアコンをかけても冷えないくらい強烈でした。ピアノの生徒のひとりが「これじゃあでろでろってアイスみたいに溶けちゃうよ!」と言いましたが、深くうなずいてしまいました。
 そんなわけで食欲もなく、冷やし中華みたいな具(たまご、ハム、きゅうりの千切りなど)をたくさん作って、その他にみょうがやしょうが、ねぎ、青ジソなど、たっぷりの薬味を添えてそうめんにしました。
ちょうど食べ終わる頃に「愛のエプロンスペシャル」が始まって抱腹絶倒!たまたま私用で早く帰ってきたオットとともに、笑いすぎて涙が出そうになりつつ見てました。
 これを見ているとわたしって案外料理うまいんじゃない?と錯覚しそうなほど、女優の皆様の腕前に鳥肌がたちました。我が家のごはんはさっさと済んだのでよかったですが、食べる前だったらちょっとイヤだったかもしれないほど強烈でした。それにしても武田鉄矢氏、デビ夫人らの料理に対するコメントがすごく的を射ていて面白かったです。食べ物の感想を言葉で伝えるのって絶対にむずかしいだろうなと思います。それからリーダーや竹内アナの潔い食べっぷりに、「仕事に対する根性」を見たような気がしました。お金を稼ぐのってつくづく大変です。それにしても、いきなり生のたこを渡されてたこ飯やからあげを作ったり、うなぎをさばくところから料理する経験は普通皆無だろうし、ちょっとかわいそう?なんて思っていたら5.6年前のことを思いだしました。
 海外駐在中の頃のことで、当時中国人が車で売りに来る地鶏がおいしいっていうので、よく一羽買いしていました。「一羽ちょうだい」っておばちゃんに頼むと、「はいよ」ってクーラーボックスから首をつかんで切り株のまないたの上に載せて、大きな包丁で頭をぶったぎって、他の部分もぶつ切りにしてビニールに入れてくれるのです。その作業工程は恐いんだけど、見ていないとおばちゃんが頭ごと袋に入れちゃいそうで、横目でちらちらおばちゃんの手を見つめつつドキドキ待っていたのです。その場でさばく奴じゃなくて、パックになって売っているのもあるのですが、味は断然地鶏のほうがおいしい。というわけで、恐がりつつも良く買っていました。おいしいものを食べるためなら、人間何だってやるんだなあ?という経験を思い出したわけなのです。
 でも、「愛のエプロン」がこの話と決定的に違っているのは素材は最高級食材にもかかわらず、食べ手が求める味とできあがったものがかけ離れてしまっていることが一目瞭然なわけです。食べられる食材たちもかわいそうだなあ、どうせなら、おいしく食べられたいに違いない。もちろん食べさせられる方も気の毒なのですけどね(笑)