ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

あまりに暑いので(今日は38度を越えてました!)鍵盤を叩く手が汗でべとべとになってしまいます。エアコンは一応レッスン室には入れてあるのですが、防音室は密室でエアコンの冷気が届きにくいので、なかなか冷やしきれません。
 調律したばかりなので、今週はピアノのふたを半分だけ開けていつもは見せない黒いふたの中をみんなに見せてあげています。ハンマー部分を見せてあげて、強い力で鍵盤を叩いて見せてあげると一様に、このたくさん並ぶハンマーを自分のちっちゃな指で動かしているという事実にびっくりします。鍵盤は指先を硬くしてしっかり叩くんだよ、と百回教えるより、一回見せてあげる方が効果があります。
 「そうだったのか、ちゃんときれいな指で弾こう」と決心したそんな感動的な?出来事のあとで、バッハのメヌエットを弾いたMちゃんの指先を見ていたら、何と茶色の汗がピアノの鍵盤を染めているではありませんか。「あ〜!手が汚れてるよ」と声をかけようとしたら反対に「先生、ピアノが汚いよ!茶色くなってる。掃除した方がいいんじゃない?」と言われました。「違うでしょう、あなたの手が汚れてるの。」って言っても納得しないので、お互いにきれいにしてみようということで「あなたが手を洗っているうちに、わたしもピアノを拭いとくね」と言ったらやっと納得しました(笑)
手を石鹸できれいに洗ったらべとべともとれたので、すべらなくなってミスタッチが減りました。「先生がピアノの掃除をしたからピアノが弾きやすくなったね」と彼女。どこまでも間違えているMちゃん(笑)そういうことにしておくか?!