ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 調神社

今日は今のところまだ31度くらいで、とても楽です。
…と書いていること事態、なんとなく異常事態な気もしますが(笑)
ここのところ、35度、36度、37度でも普通だと思うようになってしまった埼玉県在住者です。
仕事との兼ね合いで11時半も過ぎてからカーブスに行くことが多いのですが、お仕事の方々、ほんとに用事がある人以外、外にあんまり人がいません。
小さい頃、夏休みは「涼しいうちに宿題をして、10時になったら遊びに行っていいよ!」と言われることが多かった気がしますが、今はほとんど外で遊んでいる子どもを見なくなりました。
うっかり外へ出ると危険なくらいの暑さで、防災無線が毎日のように警告の放送をしています。

夕方5時半の帰宅チャイムが鳴る直前くらいに、やっと子どもたちの声がします。
最近たくさん引っ越してきて、小さな子どもたちはいっぱいいるはずなんだけどなぁ。
今の子たちは本当にかわいそうです。うっかり外へも行けません。

さて。

埼玉県の浦和にある「調神社」は「調」という字を書いて「つき」神社と読むそうです。
ここは当時浦和からほど近いところにあった社宅に住んでいた我が家の長女、アネのお宮参りをした神社です。

しばらく前になりますが、たまたま思い立ってこの神社に行ってきました。

普段から浦和へはよくオットと買い物に行きます。

駅の西と東、ほど近いところに伊勢丹やパルコもあって、何より楽譜がたくさんある楽器店があって、大荷物になりそうなときには、車で行けるので、電車で行くことになる銀座や池袋よりも便利だったりするのです。

オットがこの街が好きなのはちょっと違う理由もあって、それは「刀削麺酒家」というお店でお昼が食べたいからです。

刀削麺がとってもおいしいし、パクチーたっぷり、辛味が効いたマーラー麺とか、本当においしいです。
レタスたっぷりの炒飯とのハーフ&ハーフのセットにはサラダもついていて、ここへ行った時に限り、日ごろラーメン類は今ではほとんど食べないわたしも思わず食べてしまいます。

マレーシア時代に大好きだった『カド屋』…角(かど)っこにあるから勝手に日本人がそう呼びならしていた…青空中華料理屋さんの麺の味と、とてもよく似ていて、なんとなくなつかしいというのもあるのですけれども。

そして本場の中国の方々がやっているお店ですが、(日本の)国産の材料、しかも小麦粉などの産地にもとってもこだわりがあるようで、張り紙がしてあったりもします。

そんなこんな、いろいろとオットにはオットの、わたしにはわたしの思惑があって、浦和は最低月に2回くらいは訪れる街なのに、もう20年以上も「調神社」は訪れてませんでした。
たまたま仲良しさんのブログの過去ログを辿っていたら、なにやら素敵な画像がたくさん出てきて、場所も忘れてしまっていたくらいなのですが、いつも行く辺りからかなり近そうだし、寄ってみる?という話になりました。

そもそも「調べ」という漢字の字面が音楽を思わせて、わたしは以前から勝手に親しみを感じていたのですが、地元では「つき神社」とは言わずに「つきのみや神社」と言います。
だからお宮参りの時も「つきのみや」だと思ってました。
26年も経って、初めてちゃんとした名前を認識したというおマヌケな我が家(笑)

この神社の特徴は鳥居がありません。
なんでも朝廷への貢物の関東一円の集積所でもあって、ここへ一旦集めてから都へ送られたため、大きな荷物運搬の邪魔になる鳥居が取り払われたのだといわれているそうです。

そしてもっと大きな特徴は狛犬ならぬ狛兎がいます。

「ツキ」という音からしても「月」を連想させる感じがありますが、やっぱりそうで、月待信仰が古くからあるからなのだそうですよ。

こちらは月がかたどられた灯篭です。

そして、お手水はこんな感じ。

ここにも兎が!!
龍の口から水が出ているお手水を画像に収めるこちが多いのですが、兎の口から水…というのは初めて見ました。

この神社のことを調べていたら「兎を使姫とする」と書いてありましたが「使姫」という表現も素敵です。

こちらが本殿です。


そしてこちらが神楽殿
うっそうと茂る欅や銀杏の林の中に立っていて、とても雰囲気がありました。

こちらは奥で見つけたお手水で、苔むしていて、とても美しかったです。

位置関係がよくわからなくて、グーグル先生にお世話になりつつ行ったのですが、着いてみたら、いつも行くところから本当にすぐでした(笑)

神社の中はかなりきれいにお手入れ、整備されていて、訪れる人も汚したり壊したりする人も多いのか、あちこちの厳しい注意書きがとても目につきました。
駅からもかなり近いし、お参りされる方も、通りすがる人も、憩いの場としてちょっと立ち寄ったり、時間を過ごして行く人も多いのだろうなぁと思います。

アネはここで初めてのご朱印帳を買い、ご朱印をいただいてました。
ご朱印帳も兎がついていてとてもかわいらしかったです。

わたしはどうしたかと言うと…

『この神社では「神社」と「お寺」のご朱印が混ざっているご朱印帳の方にはご朱印は授けられません』と巫女さんに言われ、今までそのようなことを言われたことはなかったので、とてもびっくりしました。

言われてみればそうだなぁと思ったり。

「この神社で今後神社用にする新しいご朱印帳をお求めいただくこともできます。」ともおっしゃっていただいたのですが…

それではこれまで両方で大切にいただいてきた、神社とお寺のものが混ざったご朱印をも否定するような感じがしたし、今、途中のものも今後使うのがためらわれて、このまんま宙ぶらりんになってしまいそうな気がしたし。

さらに、これからずっと旅先でもどこでも2冊持って歩くのも大変なんじゃ?というとっても下世話な事情も浮かんで、今回はいただくのを断念しました。

ご朱印について、スタンプラリー的に考えているわけでもないし、もちろん不真面目に捉えているわけでもないですが、一方でじゃあ、神道を唯一無二の宗教として信仰しているのか?と問われればノーなわけで…

この辺りはむずかしいところだなぁと思います。

神さまへの畏敬の念は確かにあるし、真剣に感謝やお祈りもします。
でも、神社、あるいはお寺、そのほかなんであれ、特定の宗教の神さまだけを特別とする感覚はわたしにはありません。

そして、お参りさせていただく身としては、その神社なりお寺なりの流儀に従うのはエチケットだと思うので「いただかない」というのが今回はわたしにとっての「誠意」かな?と思ったわけですが、なんとなくしゃっきりしない気持ちも残りました。

次回寄らせていただく機会があったら、また気持ちが変わっていて、もしかしたらもうちょっと気楽に神社専用のご朱印帳を作っている可能性もありますが(笑)現時点の偽らざる気持ちとして今回はここに残しておこうと思います。