なんとなく回顧録みたいになってますが、今日二つ目の日記もまたちょっと前の記録を含みます。
6月、7月と家族の誕生日がありました。
一つ目は6月30日。
父の誕生日です。
今回、たまたま父の誕生日がわたしの仕事がまったくない日だったし、ちょうど80歳の誕生日という節目の日だったので、この日に合わせて実家へ行ってきました。
ユニクロで買い物を頼まれていたのですが、せっかく誕生日だしもうちょっとだけいいヤツを!!…ということで、父と母、それぞれにオットと一緒に伊勢丹で選んだシャツや下着のプレゼントの包みを持って行ったのですが、行く途中でたとえ小さくてもせっかくこの日なんだからケーキでも!と思い立ち、友だちのあきこちゃんちのすぐそばの、某有名ケーキ店で、一番小さいバースデーケーキを買いました。
それがこのケーキです。
ちょっと画像からは大きさがわかりにくいですが、15センチ四方くらいのほんとうに小さなケーキです。
でも、これが思いのほか喜ばれたのです(笑)
考えてみたら、父に誕生日のプレゼントをするなら甘いものよりお酒でしょ!というのが我が家の定説になっていて、たとえばワインで乾杯!とか、日本酒をプレゼントとか、そういうパターンになりがちなのですよね。
ところが今回は偶然にもケーキだったわけで、妙に父が喜んでくれました(笑)
80歳になった父は今もとても元気で、朝は1時間のお散歩。そして体操。
そしてクラシックを聴いたり、オーディオを買い揃えて音にこだわったり、フォトショップで旅のしおりや記録のDVDを作ったり、木工でいろいろなものを作ったり。
本を読んだり母を手伝って料理にチャレンジしたり、掃除したり映画を見たり、それはそれは忙しそうです。
つい先日も、母とふたりで金沢を旅してきたところ。
永平寺の話、東尋坊の話、いろいろと話が聞けて楽しかったです。
そしてちょっと前に同じあたりへ社員旅行に行ったアネが、永平寺のお寺の社務所で、素敵な天井画が載っている本を買おうとしたら目の前で売り切れてしまったという話をしたそうで、両親がわざわざアネのために買ってきてくれたので、それを渡してもらったり。
今のところ、あっちが痛いとか、こっちの数値が…とか一般的によくある持病は持っているにせよ、夫婦揃ってまあまあ元気で、まだあそこへ行きたい!とかここへも行ってみたい!とかいくらでもあるようで、ちょっと安心してみたり。
久々に母の手料理をご馳走になって、人に作ってもらったごはんってなんておいしいんだろう!なんて嚙みしめたり。
普段は子どもたちだったり、生徒たちだったり、年下の子たちとなんやかんやしたり、話したりすることがほとんどなので、「子ども」という立場ってほんとに気楽なもんだなあと満喫しました(笑)
「レインちゃん、あれとって!」「ちょっとこれかき混ぜといて!」「食器並べてちょうだい!」なんて言われ「は〜い!」なんて言われるがままに動くことの楽なことと言ったら…
昔はもちろん「ウザっ!!」と思ったことも多々ありましたけど(笑)
離れて暮らしてもう30年近く経ってみると、ああ、こういうのいいなぁ〜なんてあらためて思ったり(笑)
そんなこんな、わたしも娘な一日を満喫いたしました(笑)
そして、家に帰るちょっと前に「ケーキはほんのちょっとしかないから、2人で食べてね」と言ったのに「みんなで食べた方がおいしいよ〜」と両親が言い、しずしずとご登場です。
小さいところにところ狭しとろうそくを並べ、「Happy Birthday to You〜♪」です。
紅茶はGWにアネが父母にと買ってきたLUPICIAのものを出してきて、「これおいしいのよ〜」と母。
その話をしたら、アネもとても喜んでました。
一人分ずつに分けたらずいぶん小さくなりましたけど、いろんな味がして、とってもおいしかったです。
そして、例によって政治の話から、音楽の話から、時事問題やらいろいろしゃべり倒したかと思うと、突然「あんた、ご飯の支度もあるんでしょ!早く帰りなさい!」とせきたてられて(笑)わりと早めに帰途につきました。
子どもに返った一日はとってもhappyに終了しましたよ。
そしてそして。
次はこの日曜日。
恒例の、オトートの誕生日のケーキです。
オンタイムは22日だったのですが、その日は平日でみんな忙しかったし、前の週は本人が二日連続でライブ三昧で、ぼろ雑巾のようになるまで叫び倒して、しかもオタ友と打ち上げるためにお泊りだったので(それってどうよ!と言ったら、血は争えないね〜とあちこちで言われました!笑)この日となりました。
オトートは24歳になりました。
やっと職場環境がよくなってきて、同僚ともうまくやれるようになってきたのだそうで、今はメモ帳にぎっしりとメモを取りながら、日々仕事に励んでいるようです。
「いつかもっといい環境へ」という気持ちもあるようですが、以前のように「切実に今すぐに」というほどでもないらしく、淡々と通ってます。
それでも時々、「もう疲れた!」と目を三角にして帰ってくることもありますが、趣味のオタク活動?(笑)は本当に充実しているらしく、楽しいものがあってよかったね〜という感じ。
何人かいるご贔屓のアーチストさんたちのライブでしょ、CD発売やラジオ公録やイベントでしょ。野球でしょ、アニメでしょ、歌番組でしょ…
ついでに秋葉原通いでしょ。プラス「太鼓の達人」でしょ!(アネに誕生日のプレゼントとしてビータのソフトを買ってもらってました、笑)
常にいくつものことに夢中になってます。
でも、彼にとってはそれが仕事へのモチベーションにもなっているし、ひとりでどこへでも行くし、宿泊場所を確保したり、始発で出かけたり、終電を気にしたり、仲間と連絡を取り合ったり、約束や交渉をしたり、ひとつひとつが社会勉強でもあるし、もちろん生き甲斐のようなものも感じているみたいだし…
さらに、たとえば西武球場など、ちょっと古い会場に出かけてゆくと、階段だらけでしかも手すりが少なかったり(普段はてすりがなくても全然上れますが、西部球場の階段は半端なく段数が多かったそうです。)トイレが遠くて席からいちいち行って帰るだけで大変だったり。
暑い時期の野外ライブは荷物が多かったりして、症状が軽い方とはいえ、筋ジスの子にとってはかなりシビアに大変な部分もあると思うのですが、どうにもこうにもな場面では、自分から一緒に行った方に助けを求めたり、運営へ問い合わせたりもできるようになったみたいで、いろんな意味でよかったなぁと思うこともあり。
何より「危なくないの?」「大丈夫?」と親が思っても、本当に行きたいとなると頑固で「自分の責任で何があったって行く!」と言い出したら、てこでも動かないことを発見してしまいました。
まったく誰に似たの!この頑固!と時々腹立たしくそう思いますが、それも「おかあさんじゃない?」と涼しい顔で言う本人(笑)
そうかしら?わたしはむしろ両方のおじいちゃんにそっくりな気がするんだけどなぁ(笑)
家にいる週末は、相変わらずバロンのお世話や散歩、わたしが疲れていれば、お風呂を沸かしたり、洗濯物を片付けたり、お茶を沸かしてくれたり、ご飯を炊いてくれたり、ゴミ出しをしてくれたり…
何も言わなくても当然のように家事を手伝ってくれるので、とてもとても楽です。
とりあえず、自分だけでいっぱいいっぱいではなくて「周りの人のため、ペットのため」に何かをするというのを苦にしないところはいいところだと思います。
「あと数年のうちにはきっとこの子も颯爽と独立していきますよ!」とおっしゃってたカウンセリングで聞いた言葉を信じたいと思う一方、いなくなったらわたしが不便だろうなぁと思うフシもあり(笑)
いやいやいや。もちろん独立していってくれて全然いいんですけどね。
その日が楽しみなような、ちょっとさみしいような。
そろそろ親離れ、子離れな時が近づいているような気もしています。
そうは言っても仕事関係の相談事や「これって常識?」みたいなアドバイスを求められることもまだまだあって、もうちょっとやってあげられることもありそうですけれども。
本格的に自立の日が来るその日まで、今しばらくそんな日は続きそうな気配です。
さて。
ケーキ。
今年の注文は?と聞いたら「ショートケーキ」とご所望でしたので、何のショートケーキにしようかいろいろと迷ってました。
ちなみに昨年は栗のケーキだったのですよね。
で。
たまたま桃の季節だし、ちょっとチャレンジして、生の桃を奮発してみる?と水を向けたら、家族みんなたいそう喜んだので、今年の方針は決まりました(笑)
桃は飾りつけの瞬間まで、皮をむいてテキトーに切って、レモンと砂糖水のシロップにつけて冷蔵庫に入れておきました。
スポンジはあえてバターを使わずに油と小麦粉と、コーンスターチをちょっと。
卵は全卵で泡立てました。
お砂糖は最近どんどん白糖を使わなくなっていて、わざわざ買うのも面倒だったし、使い切れない気もしたのでいつもの三温糖やきび砂糖をそのまんま使ってしまったのですが、味に支障はなかったです。
これは発見でした。こうなったらきっとこれからは益々白いお砂糖は買わない予感〜♪
出来上がったスポンジの画像から。
真ん中に竹串を刺した跡がくっきりで笑いました(笑)
オーブンの癖がイマイチまだわかっていないのですが、まあまあいい色に、そして中身もおいしく焼き上がりましたよ。
そしてブランデーとキビ砂糖のシロップを塗って〜
………
とここまで書いたところで、きのうすっぽかされた生徒がやってきて、一時中断しました。
12時からと自分で言ったクセにすっこーんと忘れてしまったあいりちゃん。
「今日こそちゃんと12時から来る!」と言っていたのですが、きのうの今日なので半信半疑なせんせーでありましたが、無事来たよ!よかったよ〜!
完璧に練習してあって、すべての曲は「あがり」になったわけですが、なのになんで不意に忘れるかね!!(怒笑)
そして続きです。
桃は大玉をふたつ使ったのですが、意外とおいしかったです。
久々に生の桃を買いました(これもひとつの「しあわせびんぼー家族」by朝ドラ「まれ」笑)
でも、考えたらケーキを買ってくるよりもずっと安くあがったかも?
次のアネの時はなんにしよう?とすでに考え始めた人たち(笑)
作り始めるまで、なんだか暑さのせいか頭痛がひどくで気が進まなかったのですが、始めたら楽しくなっちゃって、あっとう間でした。
折りしもここのところ、KinKi18周年に心を馳せて音楽もKinKi三昧してたのを、この日は久々つよしさんに戻したところ。
なんとなく、もの作りをするときはつよしさんの曲がよく似合う気がして。
さらにキッチンのテレビがたまたま空いていたので、久々に独り占めして薬師寺のDVDを見ながらケーキを作ってました。
だんだんに日が暮れていくところを楽しみながら、薬師寺や奈良の景色、そしてつよしさんの美しい瞳を眺めたり、いい音やいい声が聴けるこのライブDVDは、今でも時々どうしても見たくなります。
久しぶりに見たら、この時のライブは「歌声」が前面に出て、聴き応えがあることと言ったら。
「ソメイヨシノ」でしょ、「TALK TO MYSELF」でしょ、「オリカラ」でしょ、「空が泣くから」でしょ、「春涙」でしょ、「街」でしょ。
そしてそして…「空〜美しい我の空」の圧巻の歌声ときたら…
最近ここまでの熱唱は聴いてない気がして。あっ!渋谷では聴けるかしら?あとちょっと!!楽しみです♡
こんな風にいっぱいバラードを歌うときは、ほとんどしゃべらずに喉を保護する…みたいなことを当時言っていた覚えがあるのですが、これだけ歌うならわかる気がします。
でもでもでも。そうやってでも守って欲しいな、あの喉は!!
宝物なのだ!あの歌声は!あの表現力は!
だからと言って「バラードだけあればいい」とも「歌だけ歌ってればいい」とも「ソロだけあればいい」とも「音楽活動だけしていてくれればいい」ともまったく思えないところが多彩な彼のスゴイところで…
「あれも〜それも〜どれも♪」(by 魂サイダー)と思ってしまうファン心なのですよね。えへへ。
おっと話が逸れちゃった。
そんなこんな、つよしさんの歌声にきゅんきゅんしながら作ったケーキなので、ちょっとせつない味のケーキになったかも?
もちろんそんなことは家族には言っておりません(笑)
意外とおいしくできて、大満足な一夜でありました。
…とここまで書いたら、すでにキッチンの温度が33度になっちゃってる!
曇ってるのに…です、恐るべし。
そろそろエアコンを入れてあげないとバロンがヤバイです(笑)