ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 奈良旅 その15(6月11日) 面不動鍾乳洞

前々回、友人の車に乗せていただいてつよしさんロケ地巡り的な日帰りの旅を楽しんだ時にはごろごろ水の道路を挟んだ向こう側にある「五代松鍾乳洞」の方へ行ったのですが、今回は龍泉寺さんからほど近い「面不動鍾乳洞」の方へ行きました。
道を入ってすぐトロッコ乗り場があり、わたしはトロッコに乗らないで歩いて上がるのもいいかも?と思ったのですが、オットはもちろんトロッコに乗る気満々で、乗り場に行ってみると・・・
なんと作業員とおぼしき方が数人いらして、乗り場のコンクリートを打ち終わったところでした。
「乗れますか?」と聞いたところ「跨げるなら」とのことだったので(笑)よっこらしょと跨いでトロッコへ。

こんなのです。切り株の形。

こっちは下りの時に撮ったのですが、トロッコの形状はわかりやすいかな。
このトロッコは確か昨年の10月だったかな。作られたばっかりだそうで、とてもキレイでした。
前回五代松鍾乳洞の方は、なぜかトロッコの調子が悪くて全員は乗れないとか、坂が急だから、途中で一人降りないと登りきれないとか、帰りは全員乗ってよしとか、いろいろ言われてゲラゲラ笑った思い出があるのですが、今回のは余裕で急な坂を楽々登っていきました。
新しいって素敵!(笑)

こーんな急な坂。樹木の間をすり抜けて登っていきます。いい気持ち。

てっぺんに着くと、旅日記の一番最初に貼った絶景が広がっているわけです。

次なるはトロッコを降りたところ、売店があるところ。緑がとても美しかったです。ここのベンチでしばし休憩。
鍾乳洞の中は空気がひんやりしていますが、前回の五代松のところよりは冷たくなかったかも。
「天の花園」とか「金糸の窟」とか「銀糸の窟」とか「行者窟」とかさまざまな名前がついている鍾乳洞は、入口は狭かったですが、中は思ったより広々、ひとつずつ見て行くと結構時間がかかります。
わたしは「羅漢窟」で立ち止まりましたが、オットは「ここで昭和10年に、千年以上前の『てん、かわうそ、猿の白骨』が見つかった」と書いてあるところに引っかかってじっくり眺めてました(笑)
そして洞窟を出てからさきほどのベンチでまた絶景を眺めます。

真ん中の雲がかかっている向こう側の山が修行の場、大峯山なんですって。
大峯山の頂上は向かってやや右側の雲の中あたりにあって、1719mだそうです。
そして下の方に一望できる天川村の景色。
頭の中に生徒とよく歌う「はるがきた」の歌詞がぐるぐるし始めました。
「はるがきた」と歌うにはちょっと遅いかもしれないですが、天川村はまだまだぎりぎり春という景色です。
はるがきた はるがきた どこにきた〜♪のあとの歌詞が何度も何度もリフレイン。

山にきた 里にきた 野にもきた〜♪

ああ、全部が一望できる。全部がいっぺんにわたしの視界に入っている不思議(笑)
この景色は絶景でした。

そして、山の景色があまりにも美しくて胸をつかれました。
今日みたいに大峯山がはっきりと見える日は珍しいのだそうで、こういう日の数日あとはきっと雨になるよ〜とトロッコのおじさんが話してくださいました。
確か台風が来る前だったのですが、あのあとのお天気はどうだったんだろう。
しとしと雨の天川はそれもまた風情があってとても美しいですが、いつぞやかの台風のような被害が出るような降り方はしませんように。
この美しい山あいの村がずっとこのままでありますように。
そんなことを真剣に祈りたくなってしまうくらい、ここからの景色は美しくて、いつまでも見ていたかったです。