ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 EARTH WIND & FIRE JAPAN TOUR 2012 東京フォーラムホールA

先日アース・ウインド&ファイヤーのライブに行ってきました。
言わずと知れたファンクミュージックの大御所さんのライブです。
会場は昨年フミヤさんや豪太さんと一緒につよしさんもステージに立った東京フォーラムのホールAです。
(というか、わたしホールAしか行ったことがないことに気がつきました。次回はクラシック系の小さ目の音楽会に行ってみたいです!室内楽とかです。)
告白すると、最初に友人たちに「行ってみない!?」と誘ってもらった時は、今思えばあんまりピンと来ていませんでした(笑)
多分聴けば知ってる曲も絶対にあるんだろうなぁ、確か「ファンタジー」とか「セプテンバー」って曲なかったっけ?というくらいのテンションだたのですが、音楽的食わず嫌いではないし、最近急速に慣れ親しみつつあるファンク系のルーツを知りたいという気持ちもあって、興味津々で参加してみたわけです。
ところが開けてびっくりたまて箱!!
始まってみたら知ってる曲だらけだったし、スローテンポのバラードコーナーの後、後半部分の怒涛のヒットソングたちはほぼ全部知ってました(笑)
どの曲が始まっても「キャーなつかしい!!」というものばかり。
久々何もかも忘れてリズムにメロディーにグルーヴに…心をさらわれました。happy〜♪
そもそも前々からうすうす感じてましたけど、フォーラムって意外と音がいいのです。
ボーカル系のライブ、クラシックの大きな音楽会には何度か参加したことがありますが、ここでビックバンドの演奏となると音響はどんな風なんだろう?バランスは?なんて思ってましたが、始まってみてすぐにびっくりするほど音がいいことに気がつきました。
もちろん演奏者たちの出す音が超一流なのですけれども、それだけじゃなく音響そのものがすごくよかったように思いました。
特にサックスなどホーンの音の音色や伸び、リズム隊の乾いた音、ブラック系のノリ、魅惑のスキャットやボーカルの高音、あるいは重低音が魅惑的に聴こえました。ほんとよかったです。
そもそもアースさんたちが日本で大流行していた頃、わたしはどんな音楽を聞いていたかというと…
ダンタイソンやアシュケナージ、ケンプなどのピアノ曲カラヤン指揮のオーケストラ。
イ・ムジチ合奏団のビバルディーなどバロック系。
両親が大好きだったドヴォルザーク新世界より。そして高田三郎氏などの混声合唱曲、吹奏楽の名曲の数々。
おばあちゃんや両親がよく聴いていたマントヴァーニー。
飛び越えて流行歌、特に聖子ちゃんはよく口ずさんでました(笑)
インストだとカシオペア、スクエア、シャカタクなんかのフュージョン系のコンサートによく通い、洋楽ならホイットニーヒューストンにビリージョエル。ニューミュージック系ならオフコース
幅広いのかそうでもないのかわかりませんが、意外に洋楽系の流行りものにはうとい方だったかも!?
そんな中、アース・ウインド&ファイヤーは比較的遠いところにあったかもなぁ?なんて思っていたわけです(笑)
大丈夫かなぁ?という一抹の不安もあったわけですが…
まったくの杞憂でしたよ。
とってもとってもハートフルでハッピーな空間は、決して排他的ではなくて。大人でも子供でも、男でも女でも、その場にいる誰にでもフレンドリーで包み込むような暖かさです。
もうメンバーさんたちは60代だそうだし、どんなライブをするんだろう?歌声や楽器の演奏は衰えてはいないのかな?なんて失礼なことも思わなくもなかったのですが、いえいえ、まったく。
むしろ、好むと好まざるによらず、あちこち見たり聴いたりしているうちに耳が肥えてしまった最近のわたしたちですが、全員が大満足。びっくりするほどパワフルでいい声、いい音を鳴らしてらっしゃいました。
そもそも1曲目から当然客席は総立ちです。
立った方がいいのかな?とか立たなきゃダメかしら?とかじゃなくて、こんなにノリノリの音楽が流れてるのに、座って聴いてなんていられるもんですか!!という感じ(笑)
思わず乗り出すように立ちあがって、気がつけばクラップしながらステップを踏んでいるではありませんか!!我ながらびっくりです。
しょっぱなはこの曲でした。

つよしさんがこの方たちを大好きだということは知ってましたけど(笑)こりゃ誰だって楽しいわ!最初の2曲くらいでもう「終わってほしくな〜い!!1曲でも多く聴きた〜い!!」とせつなくなってしまいました(笑)
ステージの上のみなさんは、所狭しと居並ぶ大所帯のビックバンドで、体格の大きな方ばかり。ステージが狭いと感じるくらい人口密度も高いわけですが(笑)どどーんと居並ぶみなさん、ずっと笑顔です。
誰が前に出てきてもわーい!誰がソロを取ってもわーい!というノリです。
不意に誰かがステップを踏み出すと、すぐに乗っかってニコニコとステップを踏む人たち。
誰が始めたリズムにもメロディーにも即みんなが反応して、一大グルーブになります。
自分が自分がじゃなくて、誰かの素晴らしい演奏を聞いてはステージの上の他のみなさんが祝福する…みたいなムードの心地良いことと言ったら。
そのしあわせで平和な空間の居心地の良さったら…
みんなの演奏能力の高さはもちろん、遊び心の素敵さ、単純に踊りまくりながら歌い演奏する元気さ(笑)になんだか胸が熱くなります。楽しくてたまらないのにうるうるしちゃいそうな、不思議な感覚です。
もちろん彼らのボーカルそのものの素晴らしさ、特にハーモニーの確かさ、美しさにもものすごく感動させられました。
ボーカルが一人じゃないから入れ替わり立ち替わりソロをとれるし、バラエティーあふれた曲が並びます。
一人の声に徐々にみなさんの声が重なっていく、その魅惑の歌声は鳥肌ものでした。
やっぱりわたしは何より肉声、生歌が好きだなぁ。
60過ぎてもあんな風に声がビンビン出て、音域もびっくりするほど広くって、なんてカッコイイんだろうと思いましたのことよ。
特にボーカル力を見せつけられたのは、中間部のバラードのコーナー。
この中の曲たちはロマンチックで暖かい包容力に満ちていて、ここばかりは座って聴かせていただいたのですが、思わず目を閉じて胸の前で手を交差して(笑)乙女モードで聴かせていただきましたのことよ。
中でもカリンバ(アフリカの楽器で手のひらサイズの木琴みたいなまろやかな音の出るヤツです)で演奏された曲はなんて表現したらいいのかな?星の王子様っぽいような七夕っぽいような…もっとふぇるまーた共通語的にわかりやすく言えば(笑)「時空」テイストと言うか…胸がキュンキュンするロマンあふれる1曲でした。
そして一転、後半部分はびっくりするほど有名な曲たちのヒットパレード
いや〜ん楽しすぎる。楽し過ぎて泣きそうです(笑)
「Fantasy」「September」「 Let’s Groove」あたりは、聴けばびっくり。思い出のたくさん詰まった曲でもあり。
中でも「September」の心地良さと言ったら。

サビで両手を左右に振る振り付けが、1階席の客席の後ろの方から見ていると完ぺきに揃っていて、みなさんの楽しそうなこと。
昔少年少女たちも、ただ今青春まっさかりのうら若き男女も、小学生のちびっこも、外国人のお客さんたちも、みんなニコニコと手をワイパーのように気持ちよく動かしてました。
ステージとの一体感も半端なくて、楽しかったなあ。
なつかしい曲がほとんどなのに全然懐メロな感じがしないのはなぜなんでしょう。昔の方が断然良かったなんて思わせないところが本当にスゴイと思いました。
ところで…
この日記を書きながら、あちこち資料を探しつつ文章を書いていて、今回来日しなかったけれどもメンバーのひとりとして名を連ねてらっしゃるモーリスホワイト氏の名前や動画を見て、あれ?どっかで見た事ある?絶対に知ってるなぁ。なんで知ってるんだろう?…とずっと思っていたわけですが…
不意に「わかった〜!!」と思い出しました。
『I NEED YOU』の人ではないですか!!
そしてyoutubeでしばし思い出に浸るわたくし(笑)

これです、これ。
アルバム持ってましたよ!中でも『I NEED YOU』は毎日何時間もエンドレスで聴くほど好きだったことを思い出しました。

スタンド・バイ・ミー

スタンド・バイ・ミー

これこれアルバムタイトルは「スタンド・バイ・ミー」でした。なんで忘れてたんでしょう。
今この時この歌をエンドレスで聴くならば、必然的に思い出す人は時節柄つよしさん以外はありえないわけですが、「I NEED YOU」こんなこと言おうもんなら
「求めるな!捧げるんだ!!」とか言われそう。くすくすくす。
もちろんそうでしょうけれども(笑)
モーリスホワイト氏は今回来日せず残念でしたが、不意打ちで彼の生歌なんか聴いちゃったら号泣してたかも(笑)
そしてそして…この方がリーダーだったバンドが「Earth,Wind & Fire」なのですね。
昔ディスコで流れていたからとか、テレビやラジオで聴いていたからとか…それじゃなかったんだ!モーリスホワイト氏の声が大好きだったのでした!!
今開かれる記憶の扉(笑)
テキトーなのは当時からちっとも変わってないなぁ。相変わらずのわたしです(笑)
記憶の細い糸を手繰り寄せて手繰り寄せて、やっとご本尊が見えてきた感じ(笑)
今回残念ながらモーリスホワイト氏には会えなかったですが、だからと言ってバンド自体が物足りないということもなかったです。
現在モーリスホワイト氏はむずかしい病気で闘病中と聞きました。
いつかお元気になられてまた来日される日が来るといいな。
その時はちゃんとその自分的価値をわかった上で何がなんでもチケットをとりたいと思います(笑)
さてさてさて。
「ねえ、なんか足りないんじゃないの?この日記」とお思いのアナタ(笑)
あえて触れてないことがあります。
ふぇるまーたを読んでくださっている方々なら言わずと知れた「E☆E」と「Earth,Wind & Fire」についてです。
ファンクの大御所、ビックバンド、東京フォーラムホールA、ファンタジーやセプテンバー。
ここで彼を思い出すなと言ったってそれはムリ〜♪絶対ムリ〜♪
次のエントリーは、あえて別々の入り口を設けて、つよしさんの音楽とEarth,Wind & Fireというテーマで日記を書きたいと思います。
その観点からこのライブを見ると、また全然違うものに見えてきます。
このライブ参加は、わたしにとってE☆Eのルーツを探る旅路でもあって、胸がぎゅーな感じでした。
その話はエントリーをかえて書きたいと思います。
そして更にちょっと意味があってほったらかしてあった天河神社話の続き。
ここにまで辿りつけたらいいなあと思っております。