ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 仙台旅日記 一日目

 オットとふたりで仙台に行ってきました。
なぜ仙台にしたかというと、一番は家からの距離が遠すぎず近過ぎずちょうどよかったこと(新幹線で2時間もかかりません)。
それからお友達のさとこさんが住んでいる場所だから。
一度ゴールデンウイークにもこっちに旅行で来た彼女と遊んだのですが、その時は今年も仙台でつよしさんのライブツアーで仙台があったら絶対に会おうね!と約束をして別れました。
今のところ仙台ライブの気配はないので「旅にかこつけて彼女に会いに行っちゃえ!」というのも今回の旅の目的のひとつです。
そもそも彼女との出会いがなければ、こんなに仙台という場所を身近に思うこともなかっただろうし、仙台の素敵さを知ることもできなかったかも。今では「仙台大好き」なわたしがいるのですけれども。
さとこさんはアネとさほど年が違わないかわいらしくてしっかりしたお嬢さんですが、年齢は関係なくとても大切な友だちです。多分前世というものがあるのならきっと双子だったかも!?と言い合っている仲なのです(笑)
同じタイミングで同じものを食べたくなってお料理してたり、何かを見て同時に同じことを考えたり感じたりしているパターンがなんと多いこと。たくさんの偶然の一致の重なりもあって、こんなに距離があるにも関わらずわたしの日常になくてはならない大切な人となっています。
ただ今彼女のおかあさまが作られたという紫蘇と梅のエキスを薄めたものを飲みながらこの日記を書いています。夏にぴったりのさっぱり味、元気の素のおすそ分け、ほんとうにありがとう。
かの地に到着して改札を抜けて外に出て最初に思ったのが…「うわぁ涼しい♪」
びっくりするほど気持ちよい陽気でとても楽しい二日間でした。
まずはいつもレイクタウン店は行列が長くて一度も行けていない牛タンの利久へ。
途中工事現場の囲いにオレンジのおさるさんを発見。

奈良では同じ色の囲いが鹿さんでした(笑)
これでもかと分厚い牛タンとおいしいテールスープをいただいてから、ホテルにチェックイン。そして仙台在住のさとこさんとホテルのロビーでうれしい再会を果たしました。今回はオットも一緒なのですけどね。
ここからはさとこさんにおまかせで、オットとふたり、あちこち連れて行っていただきました。
まずは駅前のPARCOで「新仙台のお土産展」に連れて行ってもらい、新感覚のかわいらしい仙台にちなんだおおみやげを見て、次はなつかしの市内循環バスループルに乗って(剛柴さんの時に一度乗りました!)仙台城址公園へ。

その後は仙台名物「アーケード街」を歩いて定禅寺通り方向を指してお散歩です。
アーケードにはあちこちに七夕飾りを立てるための穴があって、この街はいろいろなところが計画的に作ってあるなという感じがしました。
さて、目的地がなぜ定禅寺通りなのかな?と思っていたら…あとでそのわけがわかりました。
彼女はわたしたちにこの通りで毎年開催される素敵なイベントの話をしてくれようとしていたのでした。
  
定禅寺通りに到着すると、緑が濃い通りの中央が遊歩道のようになっていて、かなり頻繁にベンチがあります。ベンチとセットで見かけるのが半円形のスペースで、どうやらここで毎年ストリートのジャズフェスティバルが開かれるんですって。定禅寺ストリートジャズフェスティバルと言って、これは仙台の「オトナが楽しめるお祭り」なのだそうです。
ホームページの「定禅寺ストリートジャズフェスティバルはこんなお祭りです!」のところにはこんな風に書いてあります。

ケヤキ並木の定禅寺通りを中心とした仙台の街が、この日だけのステージに変わり、街中に音楽が溢れます。ジャンルはジャズやロック、スカ、ゴスペルなど様々、子供からご年配の方まで、また街に訪れる観客はもちろん、出演者からこのお祭りを作っている実行委員のすべての人が、一体となって音楽を楽しみます。
プロ、アマ、年齢などの制限はありません。出演者は宮城県内をはじめ全国から、さらに、フランス、スウェーデンといった海外まで、様々なジャンルのグループにご参加いただいています。
ジャンル
「ストリートにふさわしい演奏」であれば、ジャンルは問いません。ジャズのみならず、ポップス、ワールドミュージック、ロックのバンドにも参加いただいております。

なんて素敵なお祭りでしょう。
ちなみに昨年の参加組数は721組だったのだそうで、ビルの入り口や広場や商店街など街全体がこの日だけはステージとなってみんなで楽しむんですって。
いいなあ、いいなあ。「ワインの露天なんかも出るんですよ」とさとこさん。さらに「いいなあ」の合唱をするわたしたち夫婦。
いつかジャズフェスティバルの日にこの地に来れたらいいんだけど…なんて思いつつ。
定禅寺通りを歩きながらふと上を見上げるとそこここにあるのがガス灯で、夕方以降になるとほんのりここに灯りが灯りとっても美しいんですよ…なんて話を聞いたり。
フェルティバルは関係なく「夕暮れ時にここで会社帰りにひとりでビールを飲みながらぼーっとできたらいいのにな〜」とオット。
「そういう人もいますよ。ひとしきりひとりで本を読んだり…何か飲んでる人もいます」とさとこさん。
また「い〜な」の合唱のわたしたち。
ひとしきり歩いたので休憩しようということになって入ったのが「ガネッシュティールーム」という紅茶のおいしいお店で、「ガネッシュってなんか聞いたことある?」と思ったら、ドラマにもなった夢をかなえるゾウの「ガネーシャ」のことみたいで、あちらこちらにこのゾウさんがいたり、絵があったりもしました。このガネーシャの大きな絵が赤のグラデーションでとっても心に残りました。
紅茶はジンジャーの薄切りがそのまま入っているものを飲んだのですがとてもおいしかったです。
ほぼしばらくここでおしゃべりしたあと、次に寄った場所はメディアテーク
行きにここを通ったとき遠目にも建物の上の方の階のあかりが整然とではなくて、パラパラと無作為にたくさん並んで見えてとっても不思議だったのです。
建物の中に入ってみると広々としていて、そこここが不思議なつくりになってました。柱ではなくて中央のエレベーターやガラス張りの非常階段に通っている太い太いパイプが建物を支えているのだそうです。
そもそも受付からして不思議な赤いブースみたいになっています。建物のまわりはガラス張りで奥行きが広く見えたり街路樹がよく見えて美しいです。数々の建築賞を受賞したというのも納得な感じでした。
この場所は「市民文化を育む複合施設」なのだそうで、図書館も入っていて夜8時まで開いているので見学してきたのですが、この図書館がまた素晴らしいです。
座って本を読む場所はいくらでもあるし、狭い空間に本がこれでもかと並べられている地元の図書館と違い、ゆったりと長居できるようなスペースがたくさんあって、我が家の近くに「ここ」があったらきっと家族全員入り浸りだね〜なんて笑いました。だって素晴らしいんですもん。
雨の日曜日に本を探したり窓際で飽きるまで雨粒を眺めたり、居心地のよさそうな椅子を探して(いろいろな形の椅子やベンチがあります)うとうとしたり、仕事のあとにきてぱらぱら写真集をめくったり…退勤後のさとこさんと待ち合わせてとなりで本を読んだり静かに目で会話したりできたらいいのにな〜なんて妄想も(笑)
上の方も入れる場所は見てきたのですが、近未来的な造りであるだけでなく、機能的にも隅々まで考えられていて、打ち合わせルームやらギャラリーやら映像ブースやらいろいろと楽しそうな場所を見学してきました。
わたしたちが住んでいる市は仙台市の3分の1くらいの人口ですが人口密度が5倍くらい違います。ひとつにはその差もあっていろいろな場所がゆったりとしてみえたり、のんびりできる感じなのかなぁとも思ったのですが、それだけじゃなくて実に市民生活が快適に送れるように配慮されているところだと思いました。
また子どもやお年寄りにやさしいだけじゃなくて、大人を癒す場所や大人が楽しめる空間、大人が中心となって楽しめる街のイベントもあって、この街の一員だときっと楽しいだろうなぁと思いました。考えてみればこの街の屋台骨であるところのオトナが癒されたり楽しんだりする場所が充実していれば、新しいエネルギーを生んで街がどんどん活性化していくのだと思うのですよね。

画像はガス灯のともる歩道です。やわらかく灯っていて灯りを数えながらのんびり歩いて、さとこさんのナビゲートで海産物のおいしいお店瑠璃座に連れていっていただきました。
お酒もおいしかったし、お刺身でしょ、仙台麩や牛タンも入った仙台おでんでしょ、だだちゃ豆でしょホヤでしょ、お野菜も鶏肉の山椒焼きもとってもとってもおいしかったです。

画像はお刺身。とびうおくんの目が澄んでいて新鮮なのがわかると思います。
お酒が入るにつれみんなだんだん舌もなめらかになって、気がつけばオットがさとこさんにわたしたち夫婦のなれそめの話まわりとかしてるし…(笑)
アネの方がはるかに年が近い友達なのに、オットに至っては多分彼女のおとうさまとどっこいか、もしくはおとうさまよりも年上かもしれないのに(笑)いっぱい対等に話をさせてもらってとってもHAPPYだったみたいですよん。さとこさん、さんきゅでした。
この店を出るとき、この日最大の笑いの神を降臨させてしまったのがわたしで(笑)なんとちょっと前に行ったトイレのスリッパを履きっぱなしで席に座っていたことに気がついたという…さして酔ってもいないのになぜこんなことに?!(そういや、以前ランチでもやったことがあります、笑)あやうくトイレのスリッパでホテルに帰ってしまうところでした(笑)あほんだら〜っ!!
お名残惜しくてホテルに帰る道すがらスタバに寄りました。
ここではオットもいたのにひたすらわたしたちの好きな人語りを(笑)か〜な〜り本音トークになって我を忘れてしゃべっていると、途中でオットに「え?なんで?」とか「それってどういうことなの?」と合いの手を入れられて「ああ一緒なんだった!」と気がついたり(笑)
まっいっかとオットも交えてジャニトークになったり(笑)不思議おもしろい時間になってそれはそれで楽しかったです。
ホテルに帰ったあとも「楽しかった」「ああ来てよかった」と何度も言っていたオット。
さとこさ〜ん、ほんと楽しい一日をありがとう。いっぱい遊んでくれて感謝です。またあそぼ。