ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 伴奏屋

 昨日、疲れ果てて帰って来たアネが、夜ピアノの練習をしているわたしのところにやって来て、「ねえ、何か歌いたいから弾いてくれない?」と言ったので、7〜8曲伴奏してあげました。アネは結構歌が上手なので、うっかり聞き入ってしまいましたが、何曲も弾かされているうちに、ふと我に返って「ちょいまち!そんなに弾かせるんなら、お金取るよ!」と言ったらふーん!と鼻で笑われました(笑)
 今朝は今朝で大人の生徒さんがやって来て、「先生、わたしもっと歌いたいなあ。ゴールデンウィーク中、何を歌わせてもらおうかずっと考えてたの。月謝に上乗せしたら、もっと歌わせてくれる?!」と言ったのでふたりで大笑い。もちろん冗談ですが、子どもだけじゃなくて、大人の人もピアノのおまけの歌のコーナーを楽しみにしていてくれるのがわかってなんだかうれしいです。
 そこで、コウイチさんのドラマに「殴られ屋」というのがあったけれど、「伴奏屋」っていうのは商売にならないだろうか?!なんてバカな妄想をするわたし(笑)もしも生徒が減って失業したら、防音室を使ってこれを商売にしようかしらん?!多分、大声を出すっていうのはかなりのストレス解消なのだと思います。
 ちなみに今までやった伴奏の中で最も変てこなシチュエーションは、生徒が連れて来た友達の鼻唄に合わせて?!弾いたこと。音程は?リズムは?そんなもんないぞ、こりゃ?!という小3男子の自作の歌に合わせて、そりゃあもう滅茶苦茶な伴奏をしました。
 なぜそんなことになったかというと、生徒が彼の友達のその子に「うちの先生なら、どんな歌にだって伴奏ができる!」と豪語してしまい、「できるというところを証明してほしいんだけど!」とやって来たからです。
 教科書の曲?それともアニメの主題歌?と聞いたら、「ボクが作った曲」というので、冷たい汗がいっぱい流れました。とはいえ、生徒の顔をつぶしてはならないと思ったので(笑)申し訳ないとは思いつつ、調子っぱずれなその歌に(失礼!)そりゃあもう滅茶苦茶にテキトーなコード進行で伴奏を弾きました。
 ところがこのふたり、怒り出すかと思いきや、なぜか大満足で帰ったので、さすがのわたしも気がつきました(笑)「要は音なんでどうでもいいんだな!伴奏者が横に座って歌に合わせて弾いてくれるというシチュエーションが大事なんだわ」と。ねっ?!これならわたしにだってできそうでしょ?!(笑)