ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 忙しい時に限って!

 もうちょっと時間をかけてゆっくり読もうと思っていたのに、どうしても続きを読まずにはいられず、夕べはベッドに入ってから2時間も読んでしまいました。今朝になっても止まらず、とうとうレッスン室まで持ち込んで、生徒を待つ合間にまで読んでいる始末。そんなこんなで読み終わりました。

ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)

ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)

 例によって、ご近所の本屋の店長さんに予約をお願いして、発売日に持ってきていただいた本です。なかなか読み出せなかったものの、読み始めたら一気でした。
 さて、家族の中にもまだ読んでいない人がいるくらいだし、ネタばれしてしまっては演出効果半減なので、ここから先は(軽くですが)ネタばれOKな方のみどうぞ。
 ちょっと〜!!こんな最後が待ち受けているなんて、本当に衝撃でした。せっかくわくわくしつつ読み進めて、これで終わり??が〜ん!と頭を殴られたような最後でした。いろいろ不満はあれど、気がつけばストーリーにぐいぐい引き込まれて、読んでいる途中はとっても楽しかったんだけどな(笑)
 前回のラストも同じような感想を持って、しかも納得がいかなかったのですが、今回もです。どうしてこう、愛着があるキャラクターを次々と葬ってしまうのですか?ローリングさん(泣!)
 それにしても、まだ結末に半信半疑です。もしかして最終巻でどんでん返し、実は生きていたという結末があるような、敵だとわかった人が実は味方だとか、そういう展開はないのか?とそんなことばかり、さっきから考えていました。
 第一巻からず〜っと読んでいるのですが、どうも次のお話が出るまでに時間が開き過ぎていて、やっと購入した頃には前巻の主要キャラや、肝心な展開を忘れてしまうということになってしまいます。なので、おさらいができる小冊子がほしいです。主要キャラ紹介とか、簡単なあらすじとか。もちろん覚えていられないわたしが悪いのですが(笑)
 我が家の場合、必ず原書で読んでいるオットが一足先に読み始めます。途中、「言いたいなあ、内容。ネタばれしてもいい?」とおちょくられることが多いのですが、今回なんか「彼が原書を読み終わってから日本語版が出るまで」も長すぎて、オットに「この人誰だっけ?」と聞いても、さっぱり要領を得ません。
 個人的な感想をいえば、回を追うごとにちょっとずつわくわくが減り、焦燥感や絶望感ばかりが広がって行くのが悲しいです。主人公たちのお年頃もあってか、恋愛過多な展開もちょっと。恋心よりも、もっと主軸の話やわくわくするような日常のエピソードがたくさん詰まっているともう少し読みやすいのですが。
 ファンタジーというジャンルである限り、「変え難い現実」が前面に出るよりは、やっぱり夢だとか希望がいっぱい詰まって、読後感がさわやかな方がいいなあと思います。
 「アズガバン」あたりまでは、ここ最近のファンタジーシリーズの中では、絶対にハリーポッターシリーズが一番好きと思っていたのですが、ここ2作でそうでもなくなってきました。同じように長編で魔術師がたくさん出てくるお話だったら、エディングスの「ベルガリアード物語」続きの「マロリオン物語」(ハヤカワ文庫)の方が、もしくは古典の域かもしれませんが、トールキンの「指輪物語」とかの方が断然好きだと思うようになってしまいました。(実は、とってもファンタジー好きなので、ハヤカワの黄色い背表紙の文庫なんかは、結構たくさん読んでいます。)
 とはいえ、数々の魔法や、ホグワーツ特急とか、クィディッチ競技の描写とか、ダイアゴン横丁とか、楽しくて想像力をそそられる場面もいっぱい。6巻まで読み続けてきたので、ハリー、ハーマイオニー、ロンをはじめ、主要キャラの誰を見ても、しあわせになってほしいなあと思ってしまいます。
 そんなこんなで、次回作もきっと見届けることでしょう。子供たちもずっと楽しみにしている作品のひとつなので、読後感さわやかな結末を期待したいと思います。