ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

[仕事] ぼろぼろくまのこ

 なに、それ?!という感じですが、正しくは「あめふりくまのこ」。子どもたちが大好きなナンバーなので、この曲の伴奏は目をつぶっていても弾ける・・・はずなのですが、先週のレッスンで歌いながら弾いていたらぼろぼろになりました。「ちゃららら〜んちゃ、ちゃららら〜んちゃ、ぼろぼろ、更にぼろぼろ、がっちゃ〜ん!!」(音符で言うとミファ#ソシシ|シド#レララ|ソソファ#ミレのとこ)体操で言えば、「着地でちょっとバランスを崩した」というレベルではなく、何歩もよろよろした挙句に尻餅をついた」みたいな感じ。ごまかすのも不可能。カッコ悪いことこの上なし。面目丸つぶれです(笑)
 この時のレッスンは、ここ数ヶ月どうもうまくコミュニケーションが取れない、中2のうぜーよちゃんのおねえちゃんのNちゃん。保育士になりたいという夢を持って中1からピアノを始めたのですが、どうもうまくいかないと思っているらしいです。1年たってバイエルの後半に入った彼女、決して遅いペースではありません。むしろ早いくらいです。それなのに、同時に始めた妹のうぜーよちゃんがお受験の時の特訓の成果でものすごく上手になってしまい、実質抜かされそうな気配になってきたので、イジケ気味です。ましてや同じ学年の友達はだいたいみんなソナチネあたりだし、余計に気が滅入っているみたいです。「どうせ、先生は上手な子が好きなんでしょ」と伏目がちに言われたことがあります。そこは誓って「違うよ」と言ったのですが、証明する手だてがありません。脳みそをかち割って見せてあげられたらいいのにな。不平不満やあせりの気持ちを吐き出してくれる子なら、その折々にいくらでも時間を割いて話ができるし、大丈夫だよ・・となぐさめることもできますが、でも、内にこもってしまわれると手の打ちようがありません。そんなこんなでここ2ヶ月ほど、ずっと彼女のことが頭の隅っこにずっと引っかかりながら、苦しい思いを抱えたままレッスンをしていたわけです。
 さて、昨日レッスンにやって来た彼女は、どこかが違っていました。明らかにいつもよりフレンドリー。なんでだろう??と思っていたら、彼女のひとこと。「先週の『あめふりくまのこ』、おもしろかったね〜!先生にもあんなにボロボロになることがあるんだね。なんだか安心しちゃった。」と。
 どうやら、わたしが大間違いをさらしたことで、彼女は前よりわたしに親しみを持ってくれたらしいです。先生としては、こんなに不名誉な話はないわけですが(笑)それで、彼女と仲良くなれたのなら、ま、いいかっていう感じ。それにしてもカッコ悪い。
 さ、リベンジだ!来週また行くぞ!「あめふりくまのこ」。