ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

CDを買いました。

昨日購入したのがこれ。
三国駅
aiko:「三国駅
久しぶりに女性ボーカルのCDを買いました。誰以来だろうと思ったら、「Norah Jones」以来でした。
この「三国駅」を聞いていて、しみじみとわたしはこの人のボーカルが好きなんだなあと再確認してしまいました。伸びやかな声、きれいな発声、感情のこめかた。ほんとうにも好きです。特にバラードを歌わせたら、やっぱりこの声が一番かもと再確認しました。
Norah Jonesと言えば、オットがジャカルタからもって帰ったVCDで初めて歌っている画像を見たのですが、とっても育ちがいいお嬢さん風でびっくりしました。音楽一家のサラブレットだとは聞いていたのですが、外見が思った以上にお嬢様っぽいです。声だけのイメージとしては酒場が似合いそうなけだるい色気のある女性だったのですが、ぜんぜん違っておひさまが似合いそうな感じでした。日本人で言えば、そしてわたしの世代にわかるたとえ方をするなら、高校生くらいの時の薬師丸ひろ子みたいでした。(両方のファンの方、たとえ方が変でごめんなさい)もちろん、歌はすばらしいのですが。その姿やたたずまいで見る限り、彼女がもっともっと大人の女性になった時、違った色が出てきてちょうちょが羽化するように歌が変わるのかもしれません。

今日というこの日を生きていこう(初回生産限定盤)(DVD付)
玉置浩二:「今日というこの日を生きていこう」
ところで、今日久しぶりに玉置浩二氏のソロアルバムを買いました。実はきのうのaikoのと一緒に買う気満々だったのに、CDショップに入った途端にころっと忘れてしまったのです。後で考えて見れば、CDショップの扱いがひどいのです。昨日発売なのだから、もう少し目の前に出してくれてもいいのになあってちょっとカチンときてしまいました。
内容はというと、とてもシンプルかつわかりやすい音楽と詩になっています。玄人受けする感じ?と思っていたここ数作とはちょっと趣を異にしているようでした。少し前に「しあわせのランプ」などを「僕らの音楽」や「うたばん」で聞いたときにも思ったのですが、音楽上のパートナーでもある奥様の安藤さと子さんとの暮らしが、本当に幸せに流れているのだろうなという感じがひしひしと伝わってくるような気がしました。
どの曲もとても素敵だし完成度が高いと思うのですが、あまりにしあわせそうで素直に聞けないのはなぜでしょう?彼の幸せをやっかんでいるのだろうか?やきもち?とちらっと思ったのですが、どうなんでしょう?(笑)
そういう感情的なことではなくてちょっと真面目に分析してみると、たぶん、わたしは彼の感情をぎりぎりまで引っ張りきったような張り詰めた曲であり、ボーカルが好きなのです。その声量たっぷりのパワーのあるボーカルを押したり引いたりしながら余すことなく聞かせてくれる曲が何曲かあったらもっとよかったかも。パワーを意図的に?ちょっとおさえたひだまりのように暖かくてやさしい音楽もとても好きですが、ちょっと物足りなく感じてしまったのかもしれません。もうちょっと妖しい色気があるものや、パワーで押しているものもあっていいのになって。たぶん聞き込むうちにどんどん好きになっていくことと思いますが。
なんて言いながら何回か流していたら、6曲目の「春の陽ざしのように」という曲で思いっきりつかまってしまい、先に進めなくなりました。今のところの一押しです。歌詞は決して後ろ向きではないし、曲としては短調ではないのですが、マイナーコードがたくさんはさまっていて、どこかもの哀しく聞こえるアレンジがしてあります。歌声も深いです。深い哀しみを底にたたえながら「しあわせ」をじっくり歌っているような歌です。哀しみに正面から向かいながら、でも、哀しみに屈していない力強さを感じます。暗闇の中で遠くに見つけた薄明かりのようです。