ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 駆け足で奈良旅を振り返る その1

あっという間に師走になってしまったので、簡単に奈良旅の記録を書いておこうと思います。

先にちらっと触れたように、今回の旅の主目的は「水の神さまを巡る旅」と決めました。

一番の目的は天川から吉野にかけて3つあると言われている「丹生川上神社」の上社、中社、下社を全部巡ること。

そしてもう一つの目的は何度も行っている天川弁財天への再訪。

それから吉野では、限定公開中の金峯山寺と、前回護摩木を炊いていただいた脳天神社へのお礼参り。

さらには、オットが以前に購入した「天川への招待」という本に載っていて、とても興味が湧いたというふたつの神社を訪ねたいと力説してましたが、そちらはわたしはお任せな感じで…どこへでも連れてってちょーだいな気楽さでReady Go!!(笑)

大和八木駅前のコンビニでサンドイッチやおにぎりを買い、今回はランチタイムも惜しんで、回れるだけ回ろうという計画でレンタカーに乗りました。

天川、吉野と回る旅のこの日の宿は、天川洞川温泉街の中にあるので、初日はまずは丹生川上神社の下社からスタートです。

ちょっと噛み砕き過ぎな小学生みたいな説明をすると…

そもそも丹生川上神社は、天武天皇の御代に建立され、雨を司る神さまとして親しまれてきたのだそうです。
雨が降らない時は恵みの雨を、長雨が続くときは雨が止むように力を貸してくださる神さまで、大切にされてきましたが、戦国時代に一度、その所在がわからなくなってしまい、その後今ある3社それぞれが、こここそ元の「丹生川上神社ではないだろうか?」ということで別々にその名を名乗っていたのだそうです。

大正時代に中社こそが本当の丹生川上神社なのではないかと言う説が有力になったという文章を読んでから旅に出たのですが、実際に巡ってみると、どの神社でも「我こそが…」的な感じはなく…
三社全部巡る人が多いみたいで、そういう人たちにとってはとてもうれしい、三社巡り用の破魔矢というのもあり、どこへ行っても「ほかの丹生川上神社に行きましたか?」「次はどこへ行かれますか?ここからの道を教えてあげましょうか?」ととっても親切に教えてくださいました。

まずは下社で破魔矢を頂くと、それに下社のお守りを通してくださいます。
この破魔矢を持って他の2社も回り、行く先々でその神社のお守りを頂いて、破魔矢に付けてもらうのです。

3社全部を巡ると最後のところで、三社巡り成就記念のお札をいただき、ご祈祷もしていただけることになっています。

というわけで、下社でその破魔矢をいただいたわたしたちは、3日間の旅の中でこの3か所を訪れたので、そのことはぜひ書きたいです。

まずは三社の位置関係。
ちょっと見ずらい上に、これは上社でいただいたオススメ旅館のパンフレットとしていただいたものなので、余計なものも入ってますけど…一応三社がどんな位置関係課はわかるかな。

そして最初の下社には意外とすぐに到着。
3社を巡ってみてわかったのですが、どの丹生川上神社にも目の前に川が流れています。
ちなみにこの下社の近くを流れているのは丹生川です。
何度か天川へ行くたびにこの下社の前を通っていたのですが、お参りするのは初めてです。


白馬と黒馬、ここには二頭の御神馬がいます。

雨を祈り「黒馬」が、晴れを祈り「白馬」が献上されたそうです。

2頭はちょうどお食事中でした。
バロンの小粒のごはんと比べるとびっくりするくらい大きな固形のごはん。
これとニンジンがいくつか。
気持ちの良い午後の陽ざしの中で、しばらく眺めていたわたしたち。

そしてお参りしました。

こちらは拝殿です。

この画像は鳥居越しですけど、上を見上げてみると…
かなり勾配が急な渡り廊下でつながっている本殿が、だいぶ上の方にちらっと見えます。

御神石にも紅葉の落ち葉が…秋だなぁ。

木漏れ日がきれい〜

そしてわたしの大好きな御神木。
この大きさ、ちょっとうっすら写ってるオット比で見てみて〜
ちなみにオットは175センチ。決して小さい方ではありません(笑)

この木になぜか一目ぼれ。
好き過ぎてなかなか離れがたかったです。

オットがものすご〜く食いついたのは、こっちの御霊木。多羅葉っていうのですって。


この葉っぱの裏に硬いもので文字を書くと20年経っても消えないのだそうで、経文を書いたりもしたと言われていて、多羅葉という名前になったという説もあるんですって。
オットはこれの実が落ちてないかなぁ、家に持って帰って植えてみたい…なんてことを言っていたのですが、残念ながら花はいっぱい咲くのに実がなったことはないんですって(笑)不思議です。

そしてここで先に触れたように破魔矢を頂き、三社巡りのお話を伺い…
破魔矢画像などは、おいおい載せたいです。

その気になれば、この日に中社にも行けないこともなさそうですが、早目に天川に入りたいね…なんて話をして、一路天川へ向かいます。