ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

shamanipponーラカチノトヒー tsuyoshi domoto 7月10日&1日 まとめ その2

このエントリーはその1の続きです。
そしてごった煮的様相を呈してきましたが、ここからは1日と10日の感想が混ぜまぜです。
入った日によって全然違う聞こえ方、見え方をしたところはあえて一緒に書きました。
・7月1日は、途中で結構激しく雨が降ってきて、雨音がぱらぱらとテントに落ちて、プリミティブな楽器の音のようで素敵でした。
この日ははBブロック後方だったので、この間まったく見えなかったスティーブさんやコーラス側がよく見えました。
列的にはBブロックでは最後列だったのですが、あたりまえだけどちっとも後ろじゃないです。 双眼鏡は絶対にいらないです(笑)
前回の6列目よりもむしろ全体像はわかりやすかったかも。
それから音も。かなり左には寄ってましたが、前の方で見たときよりもずっといろんな音を聴き分けられた気がします。

それからラカチノトヒの時の正面からの顔や、竹内くんと会話するときのつよしさんの顔とか…
ほかの日とは違った景色が見えてよかったです、Bブロック!!


・くにのうた
1日のこの曲で、客席に降りてきて、近くで演奏したのはルイスでした。
彼もステージから見るよりずっと横幅が広いがっちりした感じでした。 そしてあたりまえだけど「ラッパの音は開口部から前へ出る」を実感。
せっかく目の前にいるのに、音は前に行っちゃうから、うしろへはあんまり臨場感を持って伝わって来ないのがちょっと残念でした。
あれは、彼らよりもちょっと前のあたり聴くと一番スゴイかも。
前回は6列目でいいポジションだったのだなぁと実感。
10日の時は逆にちょっと前過ぎ。でも、この演出が大好きだったので、これはDVDになった時に見るのがとっても楽しみなシーンのひとつです。

そしてそして・・・一番見たかった、イントロが終わった瞬間のスティーブさんの銅鑼を叩くところとかが見えて大満足。
絶妙なタイミングで一発!それはそれはかっこいい。
そしてスティーブさん、片手にドライヤーみたいな送風機を持っていて、これは旗をはためかせるための大事な演出を担ってらしたのでした。
そしてもう片手に拡声器を持ってつよしさん以外の皆さんで「SHAMANIPPON!!」と叫ぶ。
いいなぁ。
パーカッションって音楽会でも「なんでもやる人たち」というイメージが十分にあるけど、彼はほんとによく動く。
八面六臂の活躍ぶりに感動しました!
そしてどんな楽器を操っていらしても実に楽しそう。うちの教室の子どもたちに「こんな風に音楽は楽しむものなのよ!」と見せてあげたいと思いました。
この日しかスティーブさんのご活躍がほとんど見れなかったのですが、スティーブさん、ほんとに素敵でした。大好き!



・1日から・・・The Next Dimmensionが消えて、その場所に「縁Grooving」
前者は飽きちゃったのだそうです(笑)

これものすごくノリがよくてアゲアゲのエッジが効いたいい曲でした。
次のアルバムに入れるそう。
結構この曲をすでに知ってるらしき方々がいっぱいいて、のっけから超盛り上がってました。
もちろんすぐに見よう見まねで参戦!乗っかったもの勝ち!の世界です(笑)
曲のあちこちにおもしろい仕掛けがいっぱいあって、見ていてとても楽しかったです。
途中音階がそのまま入っていて、エスカレーターみたいにドからレへ、レからミへと高速で上がってゆくにつれアゲアゲになってゆくところがすごく好きでした。
多分とっさに出たアイディアでおもしろいのがあれば、どんどん採用しながら育ってきた曲なのではないかと。
音楽のおもしろさを多分に体感できる曲。
歌詞がものすごく速い呪文系の曲で、BPMもかなり速いんじゃないかな?と思いました。


この曲の途中から…なのか「縁Grooving」は一旦おしまいになって?別のつなぎ的なセッションになったのか、新曲なのかはよくわからなかったのですが、途中から前回 The Next Dimmensionの時にやった指の数を出してジャンプするコーナーへイン。
リズムの最後の拍に引っ掛けるようにジャンプが入るので一見ちょっと難解ですが、実は合図を出す音が決まっているのです(笑)それを聞き分けられれば全然ノれる。途中でそのことに気がつきました。



・ラカチノトヒ
1日は竹内くんがこっち側にいるので、つよしさんがほとんどこっちを向いて踊ってる感じになってドキドキマックス。

途中つよしさんが歌い上げた時、ノドから顎のラインがあまりに美しくて、そのノドが素敵に白くて痺れました。
ちょっと顎が上がり気味の顔が好き。
そうそう、バックスクリーンのちょっと上からな感じの顎の上がり方。あんな感じ好き。

ダンスのところはかなりガン見してみたら、印象がだいぶ変わりました。
前はひたすら1曲を通して色っぽく見えたのですが、今回よ〜く見たら痛みとか強さとか、そんな感情がそこここに滲んでた。

強烈に男っぽくて刃物のような鋭いパフォーマンス。
なんだか途中、竹内くんとの真剣勝負、このシーンは音楽で表現された「殺陣」みたいだと思いました。
ギター VS 生身な感じ。
切り裂くような鋭利な感じに踊っていて、竹内くんがまた、つよしさんの出方を見て激しく食い気味につっこむみたいな。
そのふたりの気迫に相当やられました。
そして踊っている時のつよしさんの深い深い瞳。
この人はやっぱり役者だ!と思いましたのことよ!

ところが10日はまた全然違う表現に思えて、それは多分、タイジさんとの音関連、位置関連にも関係があるかと。
竹内くんとタイジさんはギターパートがある曲ではほとんど二人で向き合って弾いていて、つよしさんを境に左半分はそこだけで完結して見えたし、つよしさんから右半分はまたひとつの世界を作っているように見えました。
もちろん全部の世界は一体感のある音を鳴らしているのですが、横に広いせいか、椅子の上に立っているセンターのつよしさんがそこだけぽっかり浮かびあがっているかのように見えました。
だからひとつ前のエントリーの最初の方でも書いたように、つよしさんがとっても孤独な闘いをしている人のようなイメージに見えたのだと思います。
10日には、ぐるっと囲んだ椅子が結界に見えて、こんなに愛情深い音が鳴っているのに、こんなにファンが取り囲んでいるのに、どこかつよしさんが瞳に悲しみをたたえていて、それがダンスにも影を与えていたように想像?妄想?してました。
生まれてくるのも死んで行くのもやっぱりひとり。誰もひとりの道を行かなくてはならない・・・というのを強烈に意識させられた気がして、ぎゅーっと胸を掴まれながら見てました。
いずれにしてもこの曲はシンプルなだけに、様々なドラマを感じさせてくれる曲でした。
DVDになったとき、この曲のこともたくさんの方々と語り合いたいと思いました。