ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 KinKi Kids Party! ありがとう20年 7月16日 横浜スタジアム ちょこっとまとめ

とてもとても楽しくて、万感の思いで胸はいっぱいだったのに…

帰り道、何か一言だけでも発したい、伝えたいと思うのに、言葉が出て来なくて。

友人と別れた後の帰り道、ぎゅーっと縮こまって、とても寡黙になってしまいました。


午前中から友人たちと2度目の銀魂を見て(まだまだあと2回は行くつもり!)それからごはんを食べて横浜スタジアムへというのがきのうの予定だったのですが、朝最寄り駅で、JRが軒並み止まっていることを知り、しばし茫然。

路線情報と格闘しつつ、なんとかそんなに遅れずに現地には到着できて、無事銀魂も楽しめたのですが、帰り道にもまたJRトラップがあって。

本当にきのうの交通事情を考えると笑ってしまうくらい散々。


「ハヤクアイタイノニ赤信号ばかり」なORANGE気分(笑)


いえいえ、そこまで深刻な事態でもなくて。

もちろん映画もライブも無事参加できたので笑い話ですけど。

やっぱり横浜遠いよ!旅だよ!とは思いました。はい。


帰り道、やっと最寄り駅に降り立って、日付変更線を越える前にはなんとか帰り着きたくて、自転車で爆走しながら無意識に歌っていた歌がなぜか…

「いとしさとせつなさと心強さと〜♪」

でびっくり。

なんでこれが出てきた?

あれっちょっと待って…と立ち止まって考えてみるに。


今の気持ちを一言で言うならまさしく「これ」なのだと気がつきました。


言い得て妙!!


もしくは…と歌いだしたのも、また女性が歌っている歌でした。


昼間の銀魂のパロディー「ま〜きの♡」で連想した『花より男子2』の挿入歌、宇多田ヒカル嬢の「Flavor Of Life」でした。

「ありがとうと、君に言われるとなんだか切ない〜♪」

これも爆走しながら、若干宇多田嬢の物まねが入りつつ、歌ってました(笑)(笑)


ライブのラスト「ふたりとも、お願いだから、ありがとうなんていわないで!!」というとても複雑な気持ちになったのでありました。

こんなに大変な時になんとかパーティーを開催し、全力でファンを楽しませようと知恵を絞ってくださったお二人に…

感謝こそすれ。

こちらからお返しできるものが何もなくて。

とんでもなくせつない…

みたいな。

なんでもそこへ結びつけちゃうアフターライブのひと時。


そもそも、なぜにKinKi Kidsを歌わない!!というツッコミは甘んじて受け入れますけど(笑)


ここのところ、フクザツ過ぎて、全然彼等の歌声が聴けてなくて。


「新曲以外は」…ですけれども。


たくさん思い出のある曲ほどせつなくて聴けないという妙な現象が起きていて。

ライブでいっぱいKinKi Kidsに浸ってきた後だったのに、やっぱり法則が発動しちゃったよ!という感じ。


そんなこんな、非常に雲行きが怪しい感想ではありますが…


端から端まで、言葉にするのがとてもむずかしい、自分の中ですら整理できていないのですが、とりあえず今日どうしても一言だけでも書きたいと思ったので、書いておこうと思います。

どうぞそんなテンションじゃないのに「読まなきゃ!」と思って歯を食いしばってまで、読まないでくださいね。


いつもながらレポですらなくて、個人的な感想ですし。

「これが会場のみんなが思っていたこと」「アベレージ」でもありません。


多分あの場にいたファンのテンションも本当に千差万別で。


気持ちもそれぞれ。


それでもあの広い空間は、不思議と一体感に満ちていて、いつもよりもさらに温かい空間で。

ステージの方々も、ステージに上がれなかったつよしさんも、ゲストに来てくださった後輩方も、客席も…

だれもがお互いをいたわりあい、包み込むようなやさしさと共にあったいい時間でした。


自分も同じように思ったことでも、言葉にされるとイヤなこともあるだろうし、それは違うと思われることも多々あるかと。

それが普通だと思うし、こう思って当然!なんて「解」は元々あるはずもないけど、今回に限ってはいつもに増してないような。


ただ、行きたくても行けなかった方もたくさんいらして。

どんなことが起こったのか、少しでも知らせてくださいね!とおっしゃってくださった方もいらしたので。

やっぱりちょっとでも書こうと思いました。


いつも通り流れから書いていこうと準備し始めていたのですが、今回はあえて違うカタチにします。

先に大まかに思ったことを書きます。

最初にも書いたように、あんなに楽しんだのに、なぜか当初、ひとつも言葉が出て来なくて途方に暮れました。

こんな経験は初めてです。


うれしい。楽しい。しあわせ。とても悲しい。やるせない。美しい。素敵。残酷。希望。不安。安心。胸がいっぱい。期待。待って!!


様々な感情が幾通りも浮かんでは消え。


うれしいからこその不安だったり。


やるせないからこそのはしゃぎたい気持ちだったり。


げらげら笑っているのにふと苦しくなったり。


ふと涙が浮かんだり。


自分の感情があまりにもむずかし過ぎて。

こんな一介のファンのわたしですらこうなんだから、KinKi Kidsはこのむずかしい局面を、どれだけ汗をかきながらこの二日間までたどり着いたのだろうと思いました。

あらためてほんと、この状況の中、中止にせずに開催してくださった関係者の皆様方すべてに、感謝の気持ちでいっぱいです。


会場の空気はライブの間、終始温かくて、演者さんたちとKinKi Kidsとバックやゲストのみなさんと、ファンと。

お互いがお互いをねぎらい合い、いたわり合う精神に満ちていました。


20周年のパーティーは、土壇場になってずいぶん形を変えたけど。

あそこにいる誰もが「大丈夫!」と伝えたくて。

「楽しんでるよ!」と伝えたくて。

始まる前に会場のあちこちが大画面に映し出されたのですが。


映された方々がみんな笑顔で。

コウイチさん、つよしさん、それぞれの昔のうちわをにこにこと振る方々。

数人で陽気におどけつつポーズを取る方々。

わっ!映ってる!!とぴょんぴょんしている一団。

映し出されたさまざまな年齢層のみなさんが、とても楽しそうでした。


直前に「返金対応もできます!」などという不穏なものが来たりして。

お客さんが半分に減ってたりしたらKinKi Kidsも悲しいだろうと思うけど。

見守るわたしたちもきっととても悲しい…と胃がキリキリしていたのですが。

杞憂でした。

そんなことはなかったです。

超満員の横浜スタジアム

コウイチさんも「チケットを持っている全員がちゃんと来てくれて!」みたいなことを言っていたし。


ビジョンに映るお仲間さんたちの笑顔を見ただけで、すでに涙腺が怪しくなって。


いやいやいや…とびっくりしたわたしでありました(笑)


今回のライブで、わたしが泣くのは違うと思ったし、できたら笑顔でふたりを見守りたいと思っていたから。


結果的にはどうしてもダメなところもありましたけど(笑)


ちょうどつよしさんの発症がこのとんでもない忙しい時期と重なってしまい。

というか、だからこそ発症を余儀なくされたのかもしれないけど。

いろいろなことがただただ「いたしかたない」状況で。

休養しながらもちっとも心が休まらなかっただろうし。

どうしても途中でストップできない仕事もたくさんあったし。

コウイチさんも目が回るほど忙しい日々になってしまったし。

ただただ見守っているわたしたちでさえ、苦しくて、やるせなくて。せつなくて。悲しくて。不安だったのだから。


ご本人たちはいかばかりだったかと。


それでもなんとかみんなで乗り越えて、「今日という日」を『みんなで』とことん楽しもうという気概が

ステージの上のコウイチさんやバンドのみなさんたちからも、遠く離れた場所のつよしさんからも、客席からも感じられたし。


誰もがお互いの気持ちを慮り、言葉にせずとも、たくさんの温かい想いが会場を支配していたと思います。


1曲目は「Hey!みんな(つよし)元気かい」でスタートしたのですが、コウイチさんとの最初の約束どおりみんなで歌うつよしさんパート。

音域が若干女性と男性では違うから、結構大きな声を出してもなかなか客席側の声って響かないものですが。

今回はちゃんとみんなの声が会場中に響き渡っていましたよ。


コウイチさんパートになるともちろんコウイチさんが歌い、ハモリパートになると、客席とハモってもらえるわけですが、こんな機会も今回限り、もうないだろうし。

それもまた貴重な体験だったなぁと振り返っています。


そして、そんな横浜スタジアムの中で繰り広げられているなんやかんやを、誰よりも苦しいであろうつよしさんが、終始やわらかな笑顔で、モニター越しに見守ってくれていて。

まるでこっちが苦しい気持ちを包み込んでもらっているみたい。

しあわせを噛みしめながら、一方で胸がぎゅーっとなるという…そんな体験をしました。



建さんが『たくさんの曲を練習して、何が来ても大丈夫にしとくから』と言ってくださったことや。


客席が歌になるたびに「つよしさんの代わりをするぞ!」とすっくと立ち上がり

「さぁ!歌いましょ!!」と言わんばかりにスタンバイ。


これまたとても素敵な景色でありました。


KinKi Kidsのふたりのことは、ずっと応援してきて、とても信頼を寄せているのですが、それでもどこかこのパーティーを見届けるのが怖い気持ちもあって。

かなり内心ドキドキしていたのも正直なところで。


でも。

このライブの3時間。

いえいえ、もっと前からだ!!


つよしさんの急病がわかってからというもの。

ふたりがふたりとも、何かを発信するときに選ぶ言葉がとても注意深くて的確で。

言われたらイヤだと思うような言葉はひとつも選ばず。

「勝手に」わたしが傷つけられたように感じるような言葉もひとつもなかったと、思い至りました。


ああ、わたしってバカ。

もっと大好きな人たちを信頼しないとだった。


そこに気づいてからは、徐々にこちら側の緊張もほどけていって、心底楽しむことができたように思います。



今回はふたりがぎりぎりまでどうするか考えていたから、本当に大筋しか決めずにこのパーティーに臨んだそうで。

この日、実際に何を歌うか決めていたのは、1曲目の「Hey!つよし元気かい」までだったと言ってました。

(あとはきっと最後のAnniversaryも…でしょうかね。)


常日頃、完璧に創り込んだ世界観を作るためには、どんな努力も厭わないというタイプのコウイチさんだから。

いつもの流儀に反するやり方をすることになって、本当は想像以上に大変だったと思うのに。

もちろん何事もなかったように、立派にやり遂げていたけれど。

心の底ではステージに立つまでが、本当は怖かったかもしれないなぁと。

あらためて「Show must go on」を読み返してみて、そんな風に思いました。


一方で、つよしさん。

自分だけが、当人でありながら、ライブビューイングを見せられているような別部屋のスタイルで。

コウイチさんをひとりでそこに立たせてしまったこと。

後輩たちにまでたくさんの苦労を掛けていることへの申し訳ないという気持ちもあっただろうし。

ファンが楽しんでいる姿を隔離されたその場所で見届けることがどんなに苦しかっただろうと思いました。

でも、そんなところを一切見せないつよしさんで。

終始やわらかな存在感で、おだやかなほほえみを浮かべて、場を和ませる役を進んで買って出てらっしゃって。

ほんとにどれだけの精神力を振り絞って笑顔でいるんだろうと、胸が痛くなりました。

この人は実は本当に芯が強くてオトコな人だなぁと思うのです。

そんな彼が大好きで、特にその音楽性に関しては、その凄さがわかればこそ、無条件に尊敬し、信頼しているわけですが。


これまた直前の「Love Fighter」のやわらかな語りが思い出されてならず。

今更ながらにあれは、ふたりそれぞれが「よし!これで行く!」とこの日に向けた決意表明だったのだなぁと感じました。


たとえばゲストで来てくれた増田くんとコウイチさんとのやり取りの中で「薄荷キャンディー」をやろうという話になった時に。

そもそもはファンがつよしさんのパートを歌うというスタイルになっていて。

そこはどうするのかな?と思っていたら

さりげなく「俺のパートはマッスーが歌ってくれる?」とつよしさんから頼むという形にして、助け舟を出したり。

細やかに心を配ったり、冷静な判断をして、コウイチさんを助けたり。

別途触れますが、小さな笑いをあちこちで提供したりもしてました。



今回、「もう君以外愛せない」をふたりで歌ったシーンはとてもとても象徴的で。


ふたりともこと音楽に関しては、何よりもプライドがあって最高のものを見せたい、聴かせたいという思いがあったと思うのに。


あえて、コウイチさんが珍しくかなり強く「たとえふたりの歌がずれてもいいから、今、この場所で一緒に歌いたい」と望み。

それをつよしさんに告げるコウイチさんの気持ちが痛いほどに伝わったし。


中継現場と会場を結んだとき、オンタイムの音と、つよしさんに聴こえている音とは、かなりずれが生じるのだそうで。

これが歌うとなった時に、一体どのくらい拍がずれるのか、誰も正確にはわかっておらず。

正しいタイムでつよしさんのいる部屋にクリック音を鳴らすことはできないかなぁ?という問いかけにも「ムリ」との無情なお返事。

つよしさん自身の耳の状態がまだまだ十分ではない状態で。


なのにぶっつけ本番で、こちら側の空気感も読めずにモニターを見ながら歌わなくてはならないつよしさんの気持ちも痛いほどにわかったしで。


歌ってくれるのはとてもうれしい気持ちと。


大丈夫かなぁという怖い気持ちと。


しあわせと不安と…いろいろな気持ちが混ざり過ぎて。


つよしさんの第一声。あれ以来初めて聴いた歌声は、変わらず美声で伸びやかでしたが…

歌声に触れたとたん、知らない間にうるうるしていて、知らない間に頬にぽろっと零れ落ちてきてびっくり。

慌ててタオルでおさえたら、横の方もその隣の方もタオルに顔をうずめてらっしゃいました。

そりゃそうだ。こんな光景見せられちゃ!!

そして、始まるまで、あんなに不安そうだったにもかかわらず、聴こえてきた歌声がこんな美声なんだもの!!

実際に演奏が始まってつよしさんが歌い出してみると、距離があるふたつの場所の音の「ずれ」は思ったよりもずっと大きくて。

あちら側には1拍半くらいずれて届いていたんじゃないかと思うのです。

それは少し早めに歌い始めるくらいの努力では、どうにかなるずれのレベルではなくて。

その大きな「ずれ」と格闘しつつ歌うつよしさんは、終始やわらかい顔でいるのですが、時々小さく気持ちの揺れが顔に出て、一生懸命に横浜タイムに合わせようとしているその顔、隠そうとしても不意にちらっとのぞく当惑した顔が本当にせつなくて、たまらなかったです。

普段からリズム感も音程も抜群な人だから、不完全にしか曲を聴かせられないのは、本当に不甲斐なかっただろうなぁと思うのです。


一方のコウイチさんとバンドさんたちもまた。

なんとかこの音楽を成立させようと汗をかきつつ全力を尽くしているのが感じられて。


そもそも合奏というのはそもそもこういうものなのだな。


みんなが意思を持って一生懸命に仲間の音に耳を澄ます。

そしてていねいにていねいに、合わせる努力をする。

これはどんなに初心者でも、どんなにベテランになっても、いつだって、いつまでだって変わらずしなくてはならないこと。

そんなことを、徹底的に思い出しました。


常日頃、顔を見合わせなくったって、ちゃんと合わせられるから!!と後輩くんたちの前でも胸を張って言っていたコウイチさんでしたが、距離の壁の前には当然のごとく苦戦を強いられているわけで。


それでもどうしても、1曲だけでもKinKi Kidsで歌いたかったコウイチさんの気持ち。

つよしさんを置いてきぼりにはしたくなかった気持ちも。


その自分を大事に思ってくれる気持ちがわかるからこそ、困難や恐怖と闘いつつも、努力を惜しまないつよしさんの気持ちも。

本当に痛いほど伝わってきて、せつなかったなぁと思い出しています。


最後の最後、バンドさんとコウイチさんとつよしさんと…みんなの努力の甲斐あって、一瞬だけピタっと歌と拍が合った奇跡の瞬間があって。


万感の思いがこみ上げました。


不完全ではあっても…とてもとても心のこもったいい歌で。

ふたりがそれぞれ、本当にKinKi Kidsという場所を大切に、大切に思っている気持ちが痛いほどに伝わって。

目頭を押さえているファン多数。

中には号泣モードに入ってらっしゃる方もいました。


つよしさんが歌ったのは、ここと、あと1曲。

ソロで「青の時代」をワンコーラスだけですがしっかりと歌ってくれました。

イントロのアコギは素敵にアレンジされていて。

つよしさんは、わたしたちと場所は離れているけれども、今、この時、同じ景色、同じ気持ちをモニター越しに確かめ合っていて。

水を打ったような静けさで、息を詰めて見守っている会場に、始まった歌声は、なんの小細工もなく、まっすぐに伸びやかで。

もちろんしばらく歌も止められていたと思うし、絶好調の時のまったくムリのない発声が完全に戻っているわけではないかもしれないけれど。

本人もきっと不完全な聴こえ方の中で、どんな風になるのか、探り探りだったのだと思いますが…

艶やかな声は変わらずで、何より彼自身がとても落ち着いていて。心底安心しました。


この曲は涙にはならずに、しっかりと見届けました。


やっぱりこの歌声が大事で大好きで。

わたしにとっては本当に本当に、唯一無二の宝物のひとつだなぁと…どうしてもそんな風に思ってしまい。


どうぞ神様、完治させてあげてください!!と願わずにはいられませんでした。


一方のコウイチさんは、堂島くんと一緒に、久々に曲創りをしていたのだそうで!!

前日もラララで歌ったそうですが、この日も聴かせてもらうことができました。

この部分の細かい話はまた別途書きたいですが、昨日ラララの歌を聴いたつよしさんが

なんとその後1日で仮の詞をほぼ作ってきていて。

これが前日のライブの時間を経験しなければ生まれなかったとわかる詞で。

土曜日のソロのラジオの語りの中でも思ったのですが…

彼自身はこのとんでもない苦境の中、とっくに前を向いていて、辛く苦しい治療の日々の中にあって、もうずっと先のことを考えていて。

KinKi Kidsでもソロワークでも、この体験をポジティヴに作品に昇華しようと動き出しているのだなぁと、とても頼もしく思いました。


一方で、本来なら完成したものになってから、ファンにお披露目したいタイプなんじゃないかな?と思われるコウイチさんが

一昨日はラララだけのこの曲を披露し、昨日は不完全な仮歌のままでもステージで歌おうと思ったのは。

彼もまた、これからのKinKi Kids、ふたりでやっていくということに大きな意味を持たせているであろうからで。

あえてこの先が見えない状況の中、合作を作ろうとつよしさんに申し出たその気持ちも容易に想像できて。

ここでもまた胸がいっぱいになったのでありました。


実際に聴いた曲「突発LOVE」(仮)の第一印象は、疾走感があってPOPで。

また今までの合作とは全然違う雰囲気で。


またしても新しいKinKi Kidsに逢えるかも?という大きな期待が生まれました。

そこいら辺の具体的な歌詞やメロディー、それについて思ったことは、また別にエントリーを分けてゆっくりと書きたいです。

さて。

いよいよライブも終盤に近付いた頃。


コウイチさんはKinKi Kidsの未来を語り、なるべく前向きな言葉で締めくくろうとしていて。

つよしさんはこういうことになって、やっぱりコウイチさんにたくさん迷惑をかけたから治ったら恩返しがしたい…

というような話をしかけたのですが。

コウイチさんは、謝られるのはイヤだったのか。

その言葉を途中で遮って「いやいや、今回のことで自分もいろいろと学んだことや、気づかされたことがあったから。」

というニュアンスの、とても前向きな思いをつよしさんに伝えていました。

「1人で番組出ると、周りの人が支えてくれて。助けてくれた後輩たちのライブにもKinKi Kidsとして恩返しに行きたい」

みたいに、ちょっと記憶があいまいですが、この「恩返し」を「ふたりの話」としてあらためて言い直していたように記憶に残っていて。


その流れの中で

「今回のことを美談として語るのは絶対あってはならないけど…山を越えて、もっとふたりのKinKiが成長していくように、がんばろう。ね、つよしくん。」

というようなこと(ニュアンスで!)を言ったのですが…


そもそも今回のことを「美談にはしたくない」と…そんな風にちゃんと口に出してくれるコウイチさんがわたしはとても好きで。

さらにいつもならば、絶対に二人とも使いたがらない「がんばろう!!」をあえて選んでここで使ったこと。

そしてその言葉に力強く頷いたつよしさん。

ふたりそれぞれ、KinKi Kidsに未来の展望があって、これからも続けていくのだという大きな覚悟のようなものを感じました。


つよしさんの病気があったからこそ、こういう流れが生まれたなんて言い方は、よもやしたくないですが。

不測の事態を機に、たくさん話し合い、お互い最善の方法を考えているうちに、実はもともとあった熱い気持ちが表面に出てきたのかもしれないとは思いました。

だからと言って「次は東京ドームで!」と未来の展望の話が具体的に語られたのは、うれしいけれど、少し怖い気持ちもあり。

「ファンのために一刻も早く!」なんてまったく思わなくていいから、どうぞ万全の体調で、二人揃った姿を見ることができる日をゆっくり待っています!と思ったのもまた事実で。


とにかくとにかくふたりが元気で。KinKi Kidsが確かにその場所に存在していてくれるなら。

先の約束なんていらないし、それだけで十分!!とも思いました。


20周年の年に、こんな複雑な気持ちになるなんてよもや思わなかったけど。

記念のパーティーが涙になるとも思わなかったけれども。

人生、明日は何が起こるかなんて、本当に誰にもわからないんだなぁなんて…いろいろと考えてしまいましたのことよ。


この流れの中で、つよしさんは「僕の立場で言えることじゃなかもしれないけど、コウイチくんに辛いこととかあったら、存分に甘えてください。」

というようなニュアンスのことを言いました。


これに対してコウイチさんがいつものように「それがね〜俺、人生楽しんでるから。辛いことなんてない!楽しいぜ人生!」みたいに、茶化し気味に返したのですが。

(「辛い?」と聞かれたら即答でぜ〜んぜん!!と答えちゃう気持ち。わたしもそういうタイプだから、実はめっちゃわかる!笑)


しかし、きのうのつよしさんはそこで引き下がらず。


「そう言っている人ほど…っていうこともあるじゃないですか。」と。


この一言はものすご〜く切実で、きっぱりしていて。きっといつか言いたいと思っていた一言だったんだろうなぁと思いました。


そもそもつよしさんにしたって、この状況の中でできうること、やらなければならないことは、どんなに苦しくてもすべてやり遂げながらのこの期間で。


「甘える」とか「甘やかされてる」なんてレベルではまったくなかったと思うのですが。


言葉にするかどうかは別として、いつだって自然と支え合い、実は安心して背中を預け合っている二人だと思うけれど。


それが今回の不測の事態で望むと望まざるに拘わらず、おのずと前面に出てきて。

ふたりのいろいろな思いが聞けました。


いずれにしても、わたしにとって、きっとみなさんにとってもそうだと思うけど。


一番大事なのはおふたりそれぞれの人生で。

ファンのためにご自分たちの人生を犠牲にするようなことがよもやないように…

どうぞふたりとも、ずっとしあわせでいてください…と本気で強く願いつつ、帰ってきました。


前半では、珍しくちょっとぐじぐじ言ってたわたしですが(笑)

気持ちを整理しているうちに、だんだんにポジティヴが戻ってきました。


これからも穏やかな気持ちで、ゆっくりと応援していこう。


なんだか後半、特に暑苦しい話になってしまったけど。

どうしても書いておきたいと思っていたことを先に書きました。


本当はもっとずっとラフで楽しいパーティーで。

予期せぬ豪華ゲストさんたちもいっぱい。

後輩くんたちとの素敵な絆を感じることができたり。

彼等と歌った歌の話。

楽しいネタ。

流れた映像の話なども、具体的に語れたらと思いますが…


あいにく明日は両親の家のお引越しのお手伝いに行く日で。

今日は陣中見舞いに持っていくオレンジケーキを焼いたりもしてました。


一応メモは取ってあるので、続きも書く気満々ではあるのですが、テレビラッシュの大きな波にのまれるかも(笑)

とはいうものの、今日はこれが最優先と思ったので、まだMTVの特集も録画できてたことを確認しただけ。

見るに至ってはおりません。

個人的な記録として、このエントリーも書き遂げられたらいいなぁと思っています。