ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

堂本剛LIVE【FUNK詩謡夏私乱】2014.10月3日 東京フォーラムAホール その5

この公演はオーラスで、今までに流れに沿った感想はすでに書いてしまっているので、このエントリーではMCを中心にまとめてます。
その関係上、曲の感想が前後したり、順番通りじゃなかったりしています。
読みにくくってすみませぬ。

「普通の日記も読みたいんですけど!最近いつも「感想」に追われまくっているのが伺われて、ちょっとお気の毒でもあり、残念でもあり…」と言ってくださった方もいて、そんな風に言っていただけるのもイヤじゃないです。うれしいです。

こんなふっつーの主婦が書いてる、どうでもいいたわごとでも、楽しみにしてくださってる方がいるんだなぁって(笑)

「生徒さんたちはお元気なんですか?」というのもいただいてます。はいはい。もちろんお元気です(笑)お元気過ぎて困っちゃうくらいです。

そして、ライブの感想についてもたくさん拍手や拍手コメントをいただいてます。個別にお返事したいところですが、そちらの方ももう少々お待ちくださいね。

乗りかかった船なので、まずはこっちを最後まで終わらせるべくがんばります。

一応今のところ、7くらいまででまとめたいと思ってます。
少しゴールが見えてきましたが、もしかして8までになっちゃたらすみません。
・「shamaspice」の後がアンコール前、ラストの曲で「これだけの日を跨いで来たのだから」がやってきます。

この曲になった途端、さっきまでの楽しいムードが一転。
じんわりと曲を味わい、噛みしめるような感傷的な空気へとたちまち塗り替えられていきました。

オーラスを迎え、渋谷の最初に聴いた時は、イントロはかなりオリジナルのアレンジに忠実だなぁと思ったのが、どんどん進化していって、SWING-Oさんらしさ全開になっていて、なのに全然違和感を感じさせないのがスゴイなあと思ってました。

それでもたとえば身体を揺らすだけのところ、クラップなところ、なんとなく昔を知っている方々は言われなくてもオリジナルなフリが勝手に始まっちゃうわけですが、この日のこの曲では、みんながみんな同じではありませんでした。

ずっと気持ちよくクラップをしている方がいたり、ふわふわと揺れてるだけの方がいたり、じんわり聴き入っている方がいたりで、ものすご〜くさまざまでした。

ああ、本当にいろんなファン歴の、もしかしたら初参加の方も多いのかなぁ?と思いました。
わたしはそれがすご〜く心地よく感じました。
今のつよしさんで、この音楽なら、きっと聴き手を選ばない。
いつか生徒を連れて来たいなぁとか、音大の頃の友達や、昔一緒にバンドをやっていた子たちに見せたいなぁとか…
いろんな気持ちが沸々と。

いろんな意味で感慨深い「FUNK詩謡夏私乱」最終日でした。

そして…曲が終わった後も、感謝をこめた長い拍手が会場内に鳴り響き…

そこからアンコールに変化…しかけたところですでに「待ちきれない!!」と言った風情でご本人がご登場!!(笑)

その現れ方は、まるで一分一秒も惜しい?とでも言った感じで、ちょっとでも長くライブな時間を楽しみたいのだろうなぁというのが伺われて、わたしたちもまた、すご〜くうれしかったです。


・前回、わたしが見た名古屋からのセットリストの変化はというと、ここです。
アンコール1曲目に平安神宮ライブでも歌われた「赤い鼓動のHeart」が入ったところです。

平安神宮ライブでは『平和』をテーマにしてラブソングは歌わずに、命や愛をテーマにライブをしましたという報告。

そしてそういうライブをするために生まれた『赤い鼓動のハート』の時は、赤いレーザー光線を下から上へ向けてましたが、宇宙に向けて飛ばしたいという想いがあったそうです。

多分この曲の話で出たのだと記憶している話で『人間はとうとう地球までも使い捨てにしてしまうのか?』というMCがありました。

これと同じことはGingerの歌詞にも入ってます。

この星を捨てて、将来は他の星に住もう!
さよならお世話になったね じゃ 最低級のfutureよ

のところです。

最近の消費文化っぷりを見ていると、本気でそんな風に思う人もいそうですが、まだまだ地球はおしまいだとは思いたくないし、日々大切にしていけば、まだまだこの美しい緑の地球と人間の共存共栄はあるんじゃないの??
な〜んて、そんなことが頭をよぎりつつ。

この曲はメロディーも詞もとっても美しいです。
イントロから包み込むようにやさしくて、つよしさんの声がまたとってものびやかでもあり、でありながら繊細さも兼ね備えていて…

「愛のひと 愛の今日 愛の明日が… きのうを愛にする」
という歌詞を噛みしめつつ。
「声が枯れても歌は歌える」にやっぱりぎゅーっと心を掴まれながら聴いてました。

ここにつよしさんの声や表現力の魅力を十二分に聴かせるバラードが一曲加わったことで、かなりライブそのものの満足度が上がった気がしました。

赤い鼓動のHeartを歌うと「泣き出す人がいるという現象が起きます」。
とつよしさんが言ってましたけど、それ、すごくわかります。

そもそもつよしさんの声は、声の音色そのものが使い込まれたよく鳴る楽器のようで、とっても魅力的で美しい。
ラードだと、声そのものの響きがぐっと前に出て来るから、それだけでうっとり聴き入ってしまいます。

プラス、やっぱり表現力。
1曲入魂という感じで、本気でかかってこられたら、降参するしかない…いつだってハートを直撃されてしまいます。

最近のつよしさんのソロ曲は、長調の明るい曲調なのに、すごくせつなくさせられる歌が多いです。

「縁を結いて」とか「瞬き」もそうですが、ソロ活動における「彼らしさ」のひとつの形として確立されてきた気がします。

わたしは他にも好きな歌い手さんがいっぱいいますが、こういう歌を歌う人は他にいない気がします。
恋愛の歌じゃないけど、普遍的な愛の歌。
老若何女、誰の心の源(みなもと)にも届く歌。

この曲もまさしくそういう路線で、疲れたり弱ったりしている時に聴くと、心の底の底の方が喜ぶ感じ。心が洗われるような気持ちになります。

今年の夏は散々FUNKにはまり、楽しみ、熱狂的に楽しんできたけれども、こういうのも好きだなぁとしみじみと思いました。
わたしはやっぱりどっちも聴きたいです。


MCでは「赤い鼓動のハート」の話に続いて「これだけの日を跨いできたのだから」についても語ってくれました。

「これだけの〜」を書いた頃は関西弁で言うと「胸糞悪い」気持ちだったつよしさん。

なんにつけ「管轄外です!」と責任逃れをする人がいたりもして、話がなにひとつまっすぐに進まなかったのだそうです。

それに対して「何言うてんねん」という気持ちが強くて、「それなら俺がやる!」みたいになったことも多々あって愛想笑いさえ出なくなってしまった頃に作った歌だったのだそうです。

人には向き不向きがあって、言われた仕事しかできない人もいるのかもしれないけれど、専門分野の知識とか、力をお互いがうまく出し合えば、もっともっといいものが出来るのにと思っていたのだそうです。
「なんやねん!」という、そういう気持を持ちながら書いた曲だそうです。

ああわかる。すっごくわかる。

(ここの部分については、もうちょっと書きたいことがあるのですが、もうちょっと後に、今のつよしさんを取り巻くスタッフさんたちの話と絡めて書こうと思ってます。)

一方でこの曲はtankにわざわざ足を運んで聴いてくださったドリカムさんのお二人にも「いいね」ととっても褒められた想い出の曲でもあるそうで。
自分が大好きなアーティストさんにそう言って貰えた喜びを思い出しながら歌っているそうです。
人の感情を音や言葉に乗せると、どんな時も失敗せずに歌えます…と言ってました。
「年を重ねても歌いたい曲です」とも。


この話の流れで「街」もそうですけど…と言い

『街のPVはすぐそこ(フォーラムからほど近い日比谷のビル街ですよね)で撮ったんですよという話も聞けました。