ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 Mステ

先週の金曜日の朝、IEが自動更新されたら、なぜかデスクトップのメッセージ関連がすべて英語に変わりました。
さらにファイルをダウンロードしようとしたら途中で止まったり、急に重たくなって再起動したり…トラブル続出で、とうとう土曜日に重たい腰を上げてパソコンの大掃除をしました。
検索してみたら、IE10には様々なトラブルが生じているらしく、削除して元のバージョンに戻せばトラブルの大半は解消しそうだったので、思いきって削除したらやっぱりそうでした。
さらに娘にいろいろと相談したら、もういい加減にブラウザをGoogle Chromeに変えた方がいいんじゃないの?ということだったので、日曜日、そっちも整備して、そちらから入ることにしてみたら、かなり快適にさくさく動くようになりました。
こんなことならもっと早く入れてみればよかったです。
今のところとりあえずは両方残してありますが、いずれはこっち一本にするかもです。
そんなこんなでパソコンそのものは金曜日から月曜日、一気に行った大掃除によって当面かなり軽くなりましたが、どちらにしても本格的に調子が悪化するのは時間の問題という気がしてきたので、そろそろ「パソ貯」を始めなければ。
さらに、週末のなんやかんやについて、日記に書きそびれていたものをひとつずつ整理していきたいと思います。
金曜日はちょうど運良く学校の先生の生徒さんが夏休みに入って一時間レッスン時間が手前にずれて、Mステはオンタイムで見ることができました。
Mステとラジオ関係は、できることならオンタイムがいい・・・といつもそう思います。
こちら側のわくわくテンションが違う気がします。
オンタイムでどうなるかドキドキそわそわしながら、さらにツイッターなどで同じようにドキドキしている人のツイートもちら見しながら(笑)番組を追うのも楽しみの一つです。
しかし、そんな日に限って始まる直前に大学生の生徒からちょっとややこしい相談メールが来ました。ちょっと考えて返信しないといけない類の相談メールです。
生徒はもちろん大事ですが、Mステの鮮度も大事。
そんなこんなで、わたしがなぜ忙しいのかは伏せましたけど(笑)「ちょっとだけ待って。ちょっと大事な用があるのよ。30分、いや、20分たったらメールを返すから。」とメールを送り・・・大事な用ってどうよとは思ったものの(笑)…
もちろん何の確証もないのですが、なぜかコウイチさんは1曲目だと決めてかかっていた金曜日の自分(笑)
そしてあまりにも綺麗にビンゴ、やっぱり1曲目だったので自分にびっくりしました。
これは長年の勘ってヤツですね。
ここ2週間の目玉になりそうなサザンは後半の方だろうし、他のゲストさんたちを見渡してみると、最も華やかで派手なオープニングにふさわしいステージは間違いなくコウイチさんだろうと思ってあたりをつけたのですが、勘が当たってたいそうご満悦(笑)
さて。
Danger Zoneです。
この曲があちこちでプロモーションされていた頃、実はわたし、この曲をちょっとおびえて見てました。
こんなことを思うのはわたしくらいかもだけど「Danger Zone」というタイトルに、なんだか勝手にここ数年の、関東以北が置かれている不安定な状況を重ねてしまったのです。震災以来心の底の方にずっととどまっている、根源的、本能的な不安が、なぜかこの曲を聴くと顔を出して弱りました。
単純にタイトルがダメだったような気もするし、あの曲の打ち込み系のビートや独特のメロディーに不安を煽られたような気がしたり。
歌詞に入っている「さらなる野望」とか「未知なる世界へ・・・IIII open the door」とか…
今なら余裕でポジティブに聞ける部分までもが、なぜか当時は不安を誘うように感じてならなかったのです。
あたりまえですが、ご本人には何の罪もないし、ご本人が作った曲ではわけですから、コウイチさん自身にはなんのわだかまりもないのですが、多分問題があったのは、わたしの心の方だったのかもしれません。
その後、同じ理由で発売当初はそんなこと思ってもみなかったのに「Time」にも次第に同じような印象を持ち始め、あんまり得意じゃなくなって、PVは大好きなのに一時はCDをを大音量で聴くのが怖くなりました。
でも、だからと言って彼らが苦手になったわけじゃないし、音楽の「好き」とか「苦手」は実を言うと全然普遍的なものじゃなくて、その時々でいとも簡単に変化するもの…ということも4歳でピアノを始めた瞬間から折に触れて感じてきたことだったので、あえてその気持ちはそのまんま、痛いところは触らずほったらかしてました(笑)
そういうところがよくも悪くもわたしだな(笑)
でも、これまでの経験からすると、わたしという人間は結論を急ぐとロクなことがありません。
のらりくらり、自分のネガティブな感情をかわしている間に「あれ?たいした問題でもなかった?」となることがほとんどで「あの時よけいなことを言わなくてよかった」と思うことは数限りなくあっても(笑)「ひとこと言っておくべきだった」と後悔することよりも言わなくて良かったことの方が圧倒的に多い気がします。
さて、そんなこんなで久々出てきたこの曲に…大丈夫?と恐る恐る、おびえつつ見たMステでしたが・・・
正直いい意味で肩透かし。
この曲が世に出た頃ような怖さは感じず、コウイチさんの歌やパフォーマンスを全然普通に楽しめました。よかったです。
わたしの気持ちがあの頃より少し落ち着いたのかも?という気もしたし。単にタイミングが悪かっただけかもです。
「もしや今回のMステは、神様がわたしに「Danger Zone」のリベンジのための機会を与えてくださった?」な〜んて都合のいいように解釈して、ああ、わだかまりなくHAPPYな気持ちで見れてよかったという満足感でホッとしました(笑)
なんにせよ、心にあった小さな重しがはずれてよかったです。
そして、やっぱりコウイチさんという人は、物語の一片を切り取ったような、自分の創作した世界観に見ている人を引っ張り込んで魅せるのが巧い人だなあと思いました。
いかんせん歌番組で与えられる時間は短すぎるし、なかなかに見せたい世界をまんま見せるのはとてもむずかしいと思うけれども。
前に他のジャニーズファンの友人に言われた「コウイチさんにしろつよしさんにしろ、ソロで出ている時は特に、他のジャニーズとは一線を画している気がする」という話を思い出しました。
友人が言ったのは…
普通、ジャニーズのパフォーマンスは、たとえばカメラに目線を合わせて歌ったり、たとえば歌の途中で手を振ったり、他のメンバーと絡んで笑顔を見せたり「その人自身」のかわいさだったりかっこよさをアピールするような瞬間に重きを置いてる気がするそうです。
「その人の存在そのものがすでに完成された商品」みたいな感じもあって歌そのものも彼らの素敵さを際立たせるアイテムのひとつとさえ思える時があるとも言ってました。
それに対してコウイチさんやつよしさんは、ソロで出てくるとあくまでも曲の世界観を表現することに徹していて、テレビの目の前にいるファンを意識している感じはほとんどないよね。
もっとおもしろいのは、曲の最中と終わってからのテンションの差にもびっくりすると(ここ爆笑、笑)
彼女のごひいきさんたちは、番組が終わるまでもっとずっとファンサービスに徹している感じがするそうで(KinKiさんも昔はそうでしたよね〜、笑)コウイチさんやつよしさんは、曲が終わるともう使い果たしたかのような顔でシュンとしているようにさえ見えるそうです。
同じプロでもプロ意識の方向性が違うように感じるって。
いいとか悪いとかじゃなくて、多分歌番組というものに対するとらえ方が違うのかもね?なんて言われました。
それを不意に思い出したのは、確かに金曜日のMステで歌い踊っている瞬間のコウイチさんは、コウイチさんであってコウイチさんではない…というか。
曲の世界観の中に入り込んでましたね〜
ダンサーさんたちを従えて、Danger Zoneという世界観を、視覚的、聴覚的、トータルに表現することだけに集中しているその感じは、先週の金曜日の「聴かせる」寄りのメンバーの中ではちょっと異質でとても新鮮だったかも。
惜しむらくはちょっと残念なカメラワーク。もっと大事なところで引きがあれば、意図することがもうちょっとわかりやすかったんじゃないの?という感じはありましたけれども。
そしてそして…例によって曲が終わるやいなや、魔法が解けたかのように、いつもの緊張してるような照れ隠しのような、ダルダルっとした、居心地の悪そうな顔に戻っているのもなんとなくらしくって・・・思わずにこにこ。
わたしは彼らファンですから…そういう全部出し切った疲れ果てた感じを見せる彼らもキライじゃないです。むしろ好き。
さらにあのかわいいピン止めは確信犯?それとも、ああやっと終わったと安心したとたん、はずすのを忘れちゃった?(笑)
ああ、わたしのよく知ってる、大好きなコウイチさんだ・・・と安心しましたのことよ。
そして「匂艶 THE NIGHT CLUB」が大好きと言ったコウイチさん。
わたしもわたしも!!とテレビの前でニコニコしちゃいました。
わたしはこの歌の頃はもちろん十分にオトナでしたけど(笑)エッチな歌詞も含め、この歌の世界観はとっても好き。
桑田さんの歌の世界観をベタ褒めするコウイチさんと、歌上手いね〜とベタ褒め返しの桑田さん。
珍しく一人でミュージシャンと絡んでるコウイチさんも見れて満足でした(笑)
そのサザンの新曲「ピースとハイライト」はとても深くてステキな曲でした。
歌の底にある真摯なメッセージは、上手に陽性のメロディーや小気味の良いリズムというオブラートにくるまれていますが、芯のところにある強いもの、オトナとして「どうしても言わなくてはならないこと」はしっかりと伝わってきました。
少しだけ往年の清志郎さんのことを思い出しました。そしてもうちょっと若いところでは斎藤和義さんのこととか・・・
サザンの巧いところは、それをとってもさりげなくスマートに発するところ。
歌詞を聞きこむにつれ、使われている単語がゆっくりと意味をなし始めると、強烈なメッセージが浮かびあがり、印象ががらりと変わってもっとその曲が好きになる。
カーヴを投げたのかと思いきや、実は剛速球ストレートだった…みたいな。そんなところも細部まで計算されつくしている感じが、とってもステキだなあと思います。
最近、日本という国の向かうべき方向性について・・・音楽者として何ができるだろう?何が言えるだろう?と語るあるミュージシャンの文章を読みました。
音楽の作り手も、音楽家を育てる立場にある人も、メディアの側の人も、音楽者を発掘する人や世に出てきた作品を売る側の人間も。どうかすると観客の側も。
少なくとも現在のこの国の音楽の現状がちゃんと見えているなら、へんてこな私欲とか、縄張り、テリトリー争いなんかしてる場合じゃないと思うけど。
この国の音楽の流れをある程度読み、最前線で流れを作れる立場にいる人たちは、この時代のこの国の音楽の現在を背負っているということをもっともっと意識しなきゃいけないのではないかと思うのです。
ここのところの音楽の流れをみていると「錬金術」という言葉がふと脳裏に浮かびます。
誰にでもスターになれる可能性がある時代。
わたしの子どもの頃はスターは圧倒的な存在感を放ち、絶対的な実力をもってその地位に君臨していましたが「君の、君たちの代わりなんていくらでもいる」とまことしやかに言われる時代となりました。
スターそのものよりも、錬金術の巧みさがスポットライトを浴びる時代。
錬金術の巧さをいくらこれでもかと見せつけられても、やっぱり金じゃないものはいつまでたっても金には見えないです。
その間に間にも、確かにキラキラと輝いている本物があちこちちらちらと見えていて、どうしてこの人たちはもっと見通しが良いところ、たくさんの人目に触れる場所にいないんだろうと思ったりします。
そしてそんな才能あふれる逸材を本当は見つけている癖に、見ないフリをしたり、あえて見つかったものをこっそり埋め戻したりまでして守りたいものとは一体なんなんだろう。
音楽の世界に限らず、埋もれているものが多すぎる世の中に対して、これでいいのかなぁという思いで時にいっぱいになることがあります。
おっと話が大きくなりすぎちゃった(笑)
コウイチさんのMステ話から、どうしてこんな壮大なお話に?…
ちなみにわたしは「とはいっても今この現状になってしまっているのは、それが二人が望んだ形だからなのでしょうから…」には懐疑的です。
好むと好まざるによらず、巨大なマーケットが絡む商売の世界の一端を担っている巨大事務所の片隅で、本人たちの「言う」「言わない」や「のぞむ」「のぞまない」がリリースのタイミングやグループの現状を決める重要な鍵になっているとはとても思えません。
本当のところ何が起こっているのかなんて、こちら側の人間には知りようもないし、考えたところでたいした意味もない気もします。
だとしたら、ひとつひとつ目の前で起こっていることに一喜一憂することに、あんまり意味があるとも思えません。
少なくともわたしには、自分がこれまで見てきたもの、感じてきたものを信じて、時が満ちるのを静かに待つっていうのが合っている気がします。
話は一気にコウイチさんに戻りますが、やっと時を経て「Gravity」の世界観をまんま楽しめるスタート地点までやってきたし(遅いから、笑)来月は友人たちとグラコンの観賞会ってなものも企画が進んでおりまして、もろもろとっても楽しみになりました。
さらに…原宿の看板も変わったそうですし、そろそろKinKiのライブDVDもやってくる日も近づいてきました。
こちらもまたやってきたら、みんなで見ようなんて話になるんじゃないかと思います。
というわけで、またDVDに夢中になったらできそうもないこと…今のうちに家の中を片付けてしまいましょう…な〜んて、今日も今日とて一応希望は述べておきます(笑)
次は仲良しさんに大事なメールの返信をして…こちらもいっぱい語りたい天魔さんに行く…予定です。