ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 堂本剛 十人十色 6月4日 その4

下から順番に読んでいただけるとうれしいです。
もうひとつ下に3があります。
☆Chance Comes Knocking.
☆Blue Berry
☆〜FUNK セッション〜

竹内くんの耳馴染んだイントロ。いきなりCCKが始まって、一気に沸騰する会場。
この「静かな曲やMCから次はノリノリの曲へ移るなと気がついた瞬間」の、客席の期待に満ちた空気と「さあいくぞ」というやる気満々なムードがとっても好き。
一斉にまわりが立ち上がってましたよ。
みんないきなり臨戦態勢になって、クラップが始まります。
みなとみらい初期には、これらの曲がこんなに熱狂的に受け入れられるとはステージの上の方々も思っていなかったでしょうし、それはこちら側も同じこと。
つよしさんの一挙一動のみならず、誰かのリフひとつ、リズムの変化ひとつも見逃さないぞ〜という緊張感溢れつつ、会場に楽しくてたまらない空気が満ちていて、ステージと客席がお互いの熱で更にヒートアップしていくのが感じられました。
このあたりは昨年夏の「CHERI E」の時みたいな感じだったのですが、会場が狭いせいか指の本数も隅々まではっきり見えて、ついついはりきって飛んでしまい、帰り道はかなり足にきてました(笑)
飛ばせる瞬間のつよしさんのカウントのタイミングがまた絶妙で見惚れました。
なんといってもリズム感が素晴らしいです。自在に変拍子を操りつつ、バンドや会場を翻弄しつつ、あの顔もこの顔も、もちろんつよしさんご本人も…ほんとに楽しそうでした。
ブルーベリーでは魅惑の色っぽいステップも健在。
客席があまりにもひゃーひゃーキャーキャー言ってたら、手で自分の腰回りを隠したりしてました(笑)出し惜しみ反対!!なんちゃって(笑)
また、小道具の使い方も絶妙で(笑)シースルーのストール越しにちらちらと見えた姿にドキドキゾクゾク…なんだか女として相当負けている気がしましたよ(あちらは男性ですけど、笑)
FUNKセッションは、つよしさんがバンドのメンバーそれぞれの音を数小節ずつフィーチャーして、一対一でセッションしながら大きなセッションを形作っていくような感じだったのですが、ここのコーナーがとても見ごたえあって、おもしろかったです。
たとえば建さんとのセッションは、ふたりが肩を寄せ合って本当ににこにこで、まるで孫とおじいちゃんのようでもあって…なんだかとってもしあわせな気分になったりしました。今思い出しても建さんのあの満面の笑顔が目に浮かびます。
芸能界の大先輩が数々の現場で培った音楽のエッセンスが、下の世代の音楽家に伝えられる瞬間を見ているようなワクワクもありました。ベース音がマリオの一場面みたい〜なんて書いてあるわたしメモ(笑)
竹内くんとのセッションは、まるでふたりがギターを通して会話しているみたい。特に気負う感じでもなく自然にアイコンタクトしながら似たトーンの音を絡ませてました。
アイゴンさんの包みこむようなギターの下で遊ばせてもらっているかのようなつよしさん。
平岡さんの超パワフル(なぜかわたしメモには更に『太い』とも書いてあります。声の音色がかな?)な歌声にため息交じりの会場。
次のセッションへ移るちょっと前に「12、1234」とつよしさんがカウントを出すのですが、このカウントのタイミングや取り方にも痺れました。
バンドのみなさんは、常につよしさんの一挙一動を指揮者のそれのように真剣なまなざしで追っていて、一瞬のアイコンタクトで音の洪水の最先端にそれぞれのアイディアと瞬発力を持って飛び込んでいくのですが、その様子がほど近くではっきりと見ることができてうれしかったです。
スティーブさんの魅惑のボイスパーカッションの時には、つよしさんがパーカッションを叩いていたのですが、師匠(この場合スティーブさん)の動きをきっと常によく見てるんだろうなぁという感じの音。
十川氏の音はこの日キレがあってとってもシャープ。
誰が鳴らす音を聴いても楽しくて楽しくて、なんだか(あまりの楽しさに)泣けそう…とか書いてある歪んだ自分文字に笑えます。
スティーブさんと豪太さんのセッションはものすごいレベルが高い真剣勝負な感じで痺れましたし、ホーン隊の出す音の楽しさったら。
シロクマ氏の音、ふさはら氏の音は最初聞いたとき、もうちょっとジャズ寄りな音に聞えた覚えがあるのですが、わたしが聴く機会を得た何度かを比べてみても、初めて参加された頃と比べると音がお互いに寄ってきたように感じました。
その時その時のセッションは生き物で、毎度その時に抱いた印象でしかないのですが、十人十色の話の「自分が変われば人も変わり、世界が変わる」的なイメージをこのセッションの渦の中でこういうことか…とおぼろげながら思いました。
な〜んてことを書くととっても冷静に音を聴いていたようでもありますが、そうでもなくて(笑)
熱狂し身体を揺らしながら、時にはステップを踏みながらも、必死で後々記憶をたどるための言葉を殴り書きしているわけで(笑)多分冷静なテンションで見ている人がいたら、ただのヘンな人状態だったことと思われます。
全体としては、今回はギュっとおいしいところが凝縮されたほどよい長さのセッションで、とっても聴きやすかったです。

〜MC〜
セッションの後は普通に運動した後みたいにステージで汗を拭うスティーブさんが印象的でした。
セッションのことを書いているあたりから『つよしさん腕』『二の腕』『タンクトップ好き』『ひゃ〜腕』とあちこち書いてあるわたしメモ(しつこいなぁ。わかったってば、笑)

・つよしさんの誕生日に竹内くんが2000円をボン!と机の上に勢いよく出して、「奢るよ」と言った話。
この時の驚き具合は、「北極熊が笹を食うってくらいのもの。」と言うつよしさん。
その竹内くんとは、そば屋の前のベンチで、NYの帽子をかぶりながら長時間政治を語ったりすることもあるそう。

・竹内氏の誕生日についてつよしさんが「大切な人が無事にひとつ年を重ねたのはうれしいこと。」と結構真面目に語った部分もあって、その話をしているつよしさんも穏やかに心底うれしそうでしたが、竹内氏が静かなやさしい顔でつよしさんを見ながら「うんうん。そうそう。」と何度も頷いていて、このふたりは本当に仲良しなんだなぁというのが伺えてほっこり。

・そんな話をしながらも、なんだかつよしさんが後ろ手に妙にもがいていて(笑)何をしてるのかな?と思ったら、シースルーのベールを脱ごうとして、イヤモニの配線に引っかかって取れなくなっていたらしいです(笑)
結局はスタッフさんが出てきて、取ってもらい…あちらこちらから飛ぶ「かわいい〜(はあと)」「かわいい」的な声に照れて「天性の天真爛漫さ的な………ことがあるさかいな!!」と最後は茶化してました(笑)

そして、もうちょっと時間があるので…と二つ目のセッション突入を宣言します。