ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO 中野神奈川、参戦の覚書 その5 (無謀なセッション実況にてラスト)

やっと最後まで来ました。

オーラスとか特別な日感がある日の感想でもないのに、長々と自己満足な個人の稚拙な感想を垂れ流してどうなんだろう?という気もしないではないですが(笑)

そもそもどの日だってその日だけのグルーヴがあって、まったく同じ音が鳴る日はないわけで。

一回一回、その場に居合わせる人も違えば、ステージの方々も入れ替わり。

どの回も邂逅。

なので、やっぱり老後の楽しみのためにも?あとで記憶を辿る手助けにするためにも、書き残しておこうと思います。

さて。

「水面音」を聴き終わったあとからです。

中野の時、ふたたび江戸の金庫を開けようトークになり。

「最後はおセッションですよ。」

「みなさん、踊り狂っていただきたいと思います。」

なんて、言いながら。

誰も見てないですから、どれだけ変なことをしてもいいです!

ライブに来る時は普段しないような恰好で来て全然いいから・・・

キャッツアイみたいでもいいし・・・なんて言ってて笑いました(笑)
そして、ここを書いてて思い出しました。

ライブが終わり、一歩外へ出たら『そんな変なことはしてませ~ん』的な顔になって。駅の周りのごみを拾うくらいの勢いで(笑)つよしファンはマナーがいいなぁと思われて帰るくらいの心意気で帰ってください!!みたいに言ったのでした。

そうそ、ファンがちゃんとしてると、タレントさんの評判だってよくなるって言いますもんね。

わたしたちも、彼のファンとして恥ずかしくない人間でいたいものです。

というわけで、とても無謀ですが、セッションについて書いてみます。

そもそもセッションは音の記憶なので、中野のはすでに完全に消えてしまっていて。

帰りの電車で少しメモった神奈川11日の記憶を中心に辿ります。

いつも目玉が二つしかないのがもどかしいです(笑)

どこかに気を取られると、どこかに目が行ってなくて。

わたしが注意を惹かれたところ、度肝を抜かれたところを中心に書くことになります。

全体を何度も何度も見て「ここがよかった!!」と書いてるものではないので、落としてるシーンも多々あることと思いますが…

一度、セッションの魅力、体感する楽しさを書いてみたいと思ってたので、そのことをご承知のうえで、読んでいただけたらと思います。

☆session

神奈川のセッションは、特に始めるとも言わず、おもむろにつよしさんが黙々とギターを弾き始めるところからスタートしました。

しばらくは一人で本当に黙々と黙って弾いていて。

誰かに合図を出すこともなく、入ってと促すわけでもなく(笑)

その音を聴いていたメンバーが、あうんの呼吸で徐々にその音に合うトーンの音をイマジネーションで重ねていくスタイルで始まりました。

このつよしさんの鳴らす音がまた、ちょっと枯れていてとてもとても素敵だったのだ!!

(中野ではとてもメロディアスな音から入って、また全然違う魅力にあふれたセッションになりました!)

徐々に音が厚みを増していく過程にわくわく。

Bobくん、竹内くんと、魅惑のソロパートを鳴らしていきますが、今回小節数は決まってないようで、人によってさまざまで。

その采配は完全につよしさんが握ってて、本当に自由。

音楽用語でいえば、これこそが「ad libitum」。

自由に、ご随意に!!という感じだったのでありました。

Bobくんのソロの時、パフスリーブのオカマちっくな扮装を解いて、ツアーTシャツに着替えたら、やっと音に神経が集中できたような気がしました。

超カッコイイ音を鳴らしてましたよん。

(すみませぬ。わたし的にその扮装に最も気を取られてたのは彼でしたwww)

竹内くんの音は言うまでもなく。もうつよしさんのライブには、誰よりも欠かせない方になってるなぁと実感してます。

神奈川2日目の特筆すべくは、白根さん。

ガンガン叩いている感じでもないのに、小気味良いファンキーで粒が立った素敵な音。ああいいなぁと感嘆しているその途中で。つよしさんがふと袖の方に目をやって。

白根さんもなんだか袖を気にしているなぁと思っていたら、Duttchさんが入ってきて、最初は白根さんの横でパーカスブースの何かかな?を叩き、ふたりでしばらくセッションして。

わぁ!!豪華!!と喜んでいたら、途中で選手交代!

Duttchさんが白根さんのドラムセットでおもむろにご自分の音で叩き始めました。

この時の音の変化があまりにも顕著でおもしろかったこと。

同じドラムセットを叩いているとはとても思えなかったです。

白根さんの音はFUNKセッションによく合っていて、わたしのイメージでは音の渦に上手に寄り添い、溶け込むイメージ。

固すぎずわりと柔軟で、洗練されてるイメージだったのですが、Duttchさんはよりロック寄りな、お腹にずしんとくるものすご~く重たい音。

曲やTPOにも寄るだろうし、どちらが好みかは多分に人それぞれだと思うけど。

お二人ともすご~くハイレベルな演奏で、とてもとても聴きごたえがあって。

そんなお二人の演奏を、こうやって同じドラムで、しかも前後に並べて聴けるしあわせったら!!

もちろん客席もこのうえなく大興奮してて。

周りのバンドの皆さまも瞬発力が半端ないので、ドラムが変わっただけで、音楽のトーンが和食からハンバーグくらいがらっと変わってものすごくおもしろかったのです。

キャーキャーひゃーひゃー言いながら、魅惑のリレーにひたすら魅了されているうちに、知らないうちにもうスティーヴさんがドラム缶を転がしてセンターにいらして。

さらにもうひと盛り上がり。

客席全体が熱を持ち、身体を揺すり、手を叩いて、もう何が起こってもやんややんやの大騒ぎです。

ベースの多聞くんは、終始エッジが利いたシャープな音を鳴らしていたのだけれど、ふと気がついたら、つよしさんが多聞くんの目の前に向かい合って立って演奏をしていて、最初小刻みに、だんだん身体をしならせて。

身体全体をタクトにして、meno mosso(テンポダウン)を促した瞬間にくぎ付けになりました。

超カッコイイではありませんか!!

わたしはノリノリになっても叫ばないタイプですが、思わず声が出て「とうとう一回叫んだよね?」と後で友に言われたのは多分ココ(笑)

この日一緒に入っていた友人は、横ですごくタイミングよく、うまいこと叫ぶので。

彼女とあと3回くらい入ったら、触発されてわたしもめちゃくちゃ叫び始めるかも???(笑)

今回のセッションでは、ここが「叫ばずにいられようか!!」なベストシーンの一つだったのでありました。

そういえば中野でも同じようなテンポを急速に落とす場面があって。

やはり方向転換はつよしさんの令により、多聞くん主導でしたよ。

この辺り、つよしさんがこのバンドを自在に動かしているところがものすご~く見てとれて、とてもおもしろかったです。

日本のジョージクリントン感!!!

そして多聞くんの音もまた、エッヂが立っててめちゃくちゃカッコイイの。

今回ほんと多聞くんの音に何度も何度も痺れたのですが、彼もこれからがものすごく楽しみなミュージシャンの一人だなぁ。

きっと間違いなく、これからのベース界を担う一人なんだろうなぁと思います。

おっと逸れちゃった。セッションの流れに戻って・・・

打楽器隊のド派手なひと盛り上がりのあと、つよしさんタクトで180度の急な方向転換の指示に200%応えたのは、続くソロを弾いた十川さんで。

アダルトでジャジーな超魅惑的な音。

瞬時にして鮮やかに興奮一色の会場を新しい色に塗り替えたところ、本当に凄かったです。

この時、つよしさんのギターの音もよく聴こえていて、すご~く好きな音でした。

そして、伝染するように次々とその流れを次々踏襲してゆく面々の対応力ったら。

タイガーさんは狂気と紙一重な感じで、どこまで出るの?な美声を天に聴かせてるんじゃないか?というくらい響かせてて。

この日はとりわけ迫力満点で、茫然とさせられちゃいました。

にもかかわらず、そのあとに続く恵子さんが、まったく負けないテンションなのもさすが。

最初から飛ばしに飛ばし、客席と自然に始まったコール&レスポンス。

うら若きりんちゃんは、先輩方の奇才に負けず、超のびのびと魅力を発揮して、ホーン隊へとリレー。

SASUKEさんのトロンボーンがスゴイのは言わずもがなですが、とても激しく男らしい音を鳴らしてたし。

続くルイスの音はまるでいにしえのララバイ(子守歌)のよう。

懐が深くて急に涙がにじみそうになったかと思うと・・・

そのテンションを少し継ぎつつ、やっぱり骨太で、バリトンサックスじゃないよね?というくらい低い重たい音を鳴らしたあとで、次第に若者らしいみずみずしくて跳ねる音へとシフトしたサラさんの音もそれはそれは素敵でした。

そうそう。Gakushiさんの唯一無二の個性も、今やこのバンドになくてはならないものになっていて。

どちらかと言えば鍵盤は硬質な音が好きだと思っていたわたしですが、Gakushiさんとの出会いでまた好みの幅をものすご~く広げてもらってありがたいことだなぁと。

鍵盤ってまだまだ知らない弾き方、味わい方があるんだなぁと思います。

ピアノの先生としてももっと柔軟な頭で鍵盤に向かいたいものだし、もっともっと広く魅力を伝えたい!といつも思わされます。

大きな刺激をくださる方。

彼が入ると、とうとう宇宙へ飛び出したか?はたまた音のおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさで。

その音に反応して、またバンドの音が生き物みたいに変化していくさまも楽しくて。

誰よりも今鳴っている音を楽しんでいるのがセンターのつよしさんその人で。

最初一人で弾き始めたソロと、最後の方で戻ってきた時に奏でてる音はもうぜ~んぜん曲調が違ってて。
この日いなかったメンバー含め、誰が入っても、誰と誰が入れ替わっても、対応力抜群で、どうにでも変幻自在、おもしろいのがこのバンド。

今やENDRECHERIの音楽を語るのに、セッションを無視するのはムリでしょ!?ってくらいで。

ある意味このビックバンドのフリーセッションは名物だし、その魅力は、大きな割合を占めていて。

これからも魅惑の音がいっぱい聴けたらいいなぁと心から思っている今日この頃です。

さて。

最後に、わたしがここまで書いてきた中野と神奈川の二日間の、バンドメンバーを振り返っておきます。

☆バンドメンバー

キーボード:十川ともじさん

ギター:竹内朋康さん、小林”Bobsan”直一さん

ベース:森多聞さん

ドラム:Duttchさん(中野)
    白根佳尚さん(神奈川)
パーカッション:スティーヴ・エトウさん

トロンボーン:SASUKEさん

トランペット:Luis Valleさん

サックス:かわ島さん(中野)

     前田サラさん(神奈川)
コーラス:稲泉りんさん

     平岡恵子さん

     オリビアさん(中野)

     Tigerさん(神奈川)

 

ちなみに、神奈川のアンコールでDuttchさんが飛び入り参加しました。

そして。神奈川の衣装協力がCharaさんだったのでありました!!
蛇足をひとつ。

お気づきの方がいらっしゃるかも?ですが、今回わたし的に一つだけ心残りだったのが、鈴木渉さんのベースを聴く機会がなかったこと!!

ベースの音がとにかく好きなので、同じ曲でもベースが変わるとどんな風に違うのか、体感できなかったのは、少しだけ残念でした。

多聞さんも大好きだし、異存はないのですが。

とはいえ中野の直前に、実はWTF鈴木渉さん、森多聞さん、酒井太さん)のライブで渉さんや太さんの音は超間近で散々堪能したところだったし。

(その時のスペシャルゲストが竹内氏、白根氏という最高の布陣でした!)

8月もお友達に連れてってもらえることになったので。

渉さんや太さんのプレイにも触れられる機会がl ありそうで、併せて楽しみです。

 

というわけで、本当に長々書きました。

最後まで読んでくださった方々、反応してくださった方々には、心からの感謝を!!

そして。

Special thanks:Kさん。Nさん。Oさん。

さらに、ヨーロッパから一時帰国で一緒にライブを体感できた友人たちにも感謝!!

ほんとにほんとに楽しかったね~♪

いいタイミングで日本へ戻ってきた甲斐がありましたね。

またぜひぜひ機会を作って、一緒に見ることができたらと思います♡