ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 メロメロ

 雨上がりの夕暮れに現れた生徒は、4年生男子のMくんです。
 「先日の音楽会、先生も見に行ったんだよ」と言ったら「知ってる!」と彼。
 「かあちゃんはどこにいるのかさっぱりわからなかったけど、先生はすぐにわかったよ。なんだかステージに立っただけで緊張しちゃってさ!これ以上緊張したら倒れそうだったから、先生だけを見て、先生にだけ聞かせるつもりで歌ったんだよ。聞こえた?」ですって。な〜んという殺し文句!!うれしいことを言ってくれるではりませんか!うっかり刹那に恋に落ちそうな台詞です(笑)小4だけど(笑)
 ただ不思議なのは、わたしは彼のおかあさんの斜め後ろに座っていたのです。わたしだけ見えて、おかあさんが見えなかったなんて、絶対にありえないはずなのに(笑)そう言ったら「かあちゃんは怖くて、いつも文句ばっかり言うから、心の目が閉じていて、見えなかったんだよ!」ですって。どこまでも笑かす子です(笑)
 音楽会の場では、誰とも行き会わなかったのですが、他にもたくさんの生徒が「先生、来てくれたね!」と言ってくれました。広いホールなのに気がついてくれて、それだけでも行った甲斐があったというもの。 寝不足の極限状態の日だったのですが、小学校の音楽の授業の現状がちょっとわかった気がしたし、勉強にもなったし、行ってよかったなあと思います。