ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

サマソニ東京行ってきました! その1

今年で二度目です。

サマソニ、本当に楽しかったです。

最近、CDもあまり売れないそうですし、音楽産業は衰退気味で、歌番組は深夜帯にどんどん追いやられ・・・

もしや音楽好きって絶滅危惧種なんじゃないか?と思うこともしばしばあって。

それは音楽が趣味な者としても、多少なりとも音楽の布教活動?に携わっている者としても、とても悲しいことなのですが。

サマソニに行くと、いつも本当に音楽が好きな人が、老若男女、普通にそこここにあふれてて。

うれしいなぁ。しあわせだなぁと思うのです。

まだ2回目なので、きちんと本質はつかめていないかもしれませんが、わたしの印象としては、サマソニというフェスは「推し」を見に行くのを楽しみにしている人たちの集まり、誰かを応援に行くというよりは。

幅広く、洋楽でも邦楽でも、ジャンル問わず、いい出会いをしたい!そこで鳴っているものを全力で楽しみたい!という方々がより多く集まっている気がしてます。

なんたってチケット代もわりとお高いから、誰かだけを観たくて行くには高すぎるし。

出てらっしゃる方も初来日とか、若くて実力があるアーチストの方々も多いです。

だから、今爆発的な人気を誇る方々を一目見たいというよりは、自分で新しい宝物を見つけたい方、自分と趣味が合う、いい音楽といい出会いをしたい方がより多いんじゃないかな。

そういう意味では、今年のENDRECHERIが、このフェスを現在のスタート地点として選んだのは大正解だったんじゃないかなと思いました。

昨日もそんな感想をツイートしたのですが、まさしくこんな感じ。

どこに行ってもどこを歩いていても、不意に音楽が鳴ると、周りの人たちが本当に自然と楽しみ始める、そんな空気がとても好きでした。

たとえば一番最初、マウンテンステージのKNOX FOTUNEに飛び込んで、PAの真横くらいに入った時に早速感じたことで。

曲の途中で踊りながら入ってくる人がいたり。ビール片手に気持ちよさそうに揺れてたり。

若いタトゥーの男子二人組のとなりで、おじさんがしあわせそうにしていたり。

外国人の家族が親子で屈伸しながら聴いてたり。

わたしたちのように、明らかに他の誰かのファンだなとわかる恰好の人もいたけれど。

入った瞬間から、ノリノリなのはみな同じ。

男性も女性も。カップルもグループも。

一人参加とおぼしき人も、大勢で乗り込んできている人も。

MCとか、何を言っているのかほとんどわからないのですが、いぇーい!!とかひゅーっ!!とか。

叫んでみたり、ステップを踏んでみたり。

居合わせたみんなで同じ音楽の波に乗って遊んでる雰囲気の素敵さよ。

で、すご~く懐かしい曲があって。これなんだっけ?と思いながら、超ノリノリ、おしりフリフリしつつ、気持ちよくステップを踏んでた曲。

曲名がわからず悶えてたのが、やっとわかりました。

「ルールザワールド」でした。

よかったらこれ見て!!

このツイート集の後ろの方に動画があります。

スイートな声で、ちょっとけだるくて。気のいいあんちゃんたちで。

マウンテンもいいけど、ビーチステージで、午後、ビール片手に聴きたかったかも?

(実際は午前中だったけど!笑)

会場をしゃがませて、スマホで撮ったり、自由で楽しそうだったなぁ。

しゃがまされたまま、踊りながら歌を聴いてたので、めっちゃ足がわらわら(笑)

その「陽」な空気に乗せられて、客席もみんな楽しそうなこと。

笑顔の客席を見てふと涙ぐみそうになるわたし。

早いってば!!

こんなにたくさん音楽好きっているんだなぁ!と安心したし、この歴史的な一日は、とてもしあわせにスタートしました。

 ちなみにこのツイート集の中にもあるように、ENDRECHERIファンは全然地蔵じゃなかったです(笑)

そんなわきゃねーだろ!!(失礼!笑)

多分その後、まんま彼のステージを見た方々ならば、日ごろのつよしファンがどんな音に触れ、どんな反応をし、どれだけステージのみなさま方に鍛えあげられているか、容易に想像がついたと思うのです(笑)(笑)(笑)

だからあえて説明するまでもないことですが…

いい音が鳴ると反射的に身体が動くし、そんなライブをメインに参戦しているわけで、音への反応がいいのはあたりまえだし、何気にすっかり慣れているわけです。

そして多分ですけど、つよしファンの中で、ENDRECHERIだけを見て帰った方はとても少ないのではないかと思われます。

昼過ぎのつよしさんから、ほぼ20時スタートのジョークリントンまで。

(つよしファンなら、絶対に一度は体感したいと思ってる、外せないステージですよね~ジョージが宇宙へ帰っちゃう前に、ぜひとも体感しなくっちゃ!!)

ちょっと半端じゃない時間があるわけですが。

あちこち楽しく梯子してたらあっという間!!

どこへ行ってもお仲間が楽しそうにしている幸せ空間だったのでありました。

レジ袋Tシャツやくーさんのついた歴代Tシャツの方が、どこへ行ってもいっぱいいましたよん。

というわけで、初っ端から全力で楽しんで、ウォームアップは十分。

次はCHERIだよ!!!

思い通りにいかない日々の話。

しばらくぶりに日記を開きました。

なかなか日記が書けず、ストレスをためています。

両親が新しいマンションに移ってほぼ一年。

20年前にうつ病を発症したことがある母が、また新しいマンションに馴染めずに、徐々に具合が悪くなってしまいました。

一旦は薬が効いて鬱状態を脱し、ほぼ回復したのですが、またなんとなく症状が出てきたかも?と言い始めたのが毎日35度越えし始めた夏の始めの頃。

お医者さんに見てもらい、カウンセリングも受け、片っ端からいろいろな薬を試しているみたいなのですが、なかなか効く薬が見つからず。

引っ越してきて出会った歯医者さんに無理やり入れ歯を勧められ、それまで考えてもみなかった歯を全部抜くということを急に決め。

いざ入れた入れてみたら、入れ歯がまったく合わず。

お料理が大好きで、食べることが何より大好きだった母が、ご飯がちっともおいしく食べれなくなったあたりがスタートで。

そのうち、薬の副作用もあってか、常に気持ち悪いと言い出し、入れ歯の調整のために歯医者さんに行くこともままならず。

ますます食から遠ざかり始めた頃から、どんどんうつ状態が悪化し始めました。

体重があっという間に10キロくらい落ちたそうです。

それに伴い、薬がどんどん増えていくばかりで、ここ2週間くらい、薬の影響か、ほとんど起きていられないくらいの症状になっているようです。

少し前はなるべく顔を行くようにしたり、これなら食べられるというものをいくつか送ったり。

一緒に数独をしたり、刺繍をしたり、何か楽しいことを勧めたり、一緒に楽しむ時間を作るべくいろいろしてきましたが・・・

ここのところは「来なくていい!」「食べたいものも何もない・・・」「したいことも何もない。」と言い。

毎日のように電話しているのですが、こんな風に寝てばかりでは、歩けなくなる!立てなくなる!と言ったかと思うと、今にも寝てしまいそうな声で、短く電話を切ってしまったり。

そんな日々が続いています。

そろそろ病院を変えた方がいいのかしら?

少し症状が落ち着くのを待って、近くに引っ越してきた方がいいんじゃないかしら?

と、いろいろと妹や父と相談しています。

前回行った時に、あまりにも今住んでいるマンションが、自分と合わないと言い。

入っている人たちの生活が自分たちとあまりにも違い過ぎると嘆き。

適応障害じゃないかしら?」とぽつんと言っていたのがとても気になっていて。

良くなるためにはほんと、引っ越ししかないかも?ともみんな思い始めているのですが、いかんせん、この症状では今は引っ越しだってムリ。

誰より一緒に暮らしている父が大変で、いつも気丈で、何があってもドーンとしている父が、さすがに疲れ果てていて。

珍しく自分もご飯がまったく食べられない日が二日続いたとか言っていて。

つい先日もせめて父が少しでも休まるようにとお酒を送ったら、今は酒どころではない、自分のことなんて正直どうでもいいんだ!と珍しく激しい口調で言われてしまいました。

すぐに冷静な父に戻り、お礼を言われ、気にしてくれるのはわかってるから・・・と言ってましたが、そうは言ってももう85歳だし、本当に参っているのだと思うのです。

困ったなぁ。

どこか都内東部で、大きいところではなくて、よく話を聞いてくれて、やみくもに薬を出すだけではなくて、良心的な小さい病院がないかしら?とただいま探し中だったりもしていて。

どうぞ、どなたかご本人かご家族が、同じようなご経験をされた方がいらしたら、ご指南いただけたらうれしいです。

毎日のように、母のところに電話したり、参考になりそうな本を読んでみたり、いろいろバタバタしていたので、まったく日記を開くことができませんでした。

わたし自身はとても元気だし、仕事も決まっているライブや観劇も自粛しているわけでもなく。

日々普通に楽しんでいるし、仕事もいつも通り。ピアノだって弾いてるし、ドラマだって見ているし、好きな人たちを追いかけているのも相変わらずです。

ただただ、心の中に常に母のこともあって、どうしたものかと気にしているだけ、心配しているだけの毎日ですが、夜中にふと目が覚めて考え込んだり、どうも気ぜわしくてなかなか書きたいことが書きたいように書けないというのが現状です。

というわけで、これからもしばらく不安定な更新しかできないかもですが、日々検索ばかりしたり、うつ関係の本などを読んでばかりいるよりは、それはそれとして、日々の生活を普通に、いつも通りにしていた方がいいような気もしてきたので、ちょっとやり方を変えてみようかな?と思い立ちました。

日記に書きたいことも溜まっているし、意外といつも通り、楽しかったことや見てきたもの、感動したことを書いたりしている方が、わたしにとってもストレスの発散になるかも?と思ったり。

そんなこんなで、止まったり、かと思うと急に怒涛の更新をしたりもするかも?なふぇるまーたですが、わたし自身や、うちの家族は普通に元気ですので、どうぞご心配なくでよろしくです。

あまりにも沈黙が続いていて、どうしたの?と心配してくださる方々もいらしたので、とりあえず、近況報告まででした。

2018 6月の奈良旅の記録 その2 十津川の宿

一日目の宿は、いわゆる十津川温泉という場所からは少し行ったところ、幹線道路の川側に立っていて。

お部屋に案内されると、目の前を大きな川が流れてました。

周囲に別の建物もないのでとても静かだし、車道の反対側は山。

まったく電波が来ていないので、ホテルのWi-Fiのパスワードを聞いて、まずは子どもたちに着いたよ~の連絡を入れました。

目の前の川の川幅はかなり広いですが、実際に水が流れている部分はそこまで多くはなく、穏やかな景色だなぁ・・・と(この日は)思ってました。

夏になるとこの宿の前の河原で川遊びもできるそうです。

小さい子がいるご家族で来てもよさそうです。

星空がとても綺麗なのだそうですが、残念ながらこの日は宿に着いた辺りから天気が悪くなる兆しがあって、星を見ることはかないませんでした。

でも・・・

なんとも美しい目の前の景色だけで、すでに十分という感じ。

翌日、Twitterにあげた画像がこれ。

この2枚は両方とも、泊まった部屋の窓ごしに撮りました。

いつまででも眺めていたくなる光景でした。

お部屋には、オットくらいかな?という感じの、落ち着いた男性の方が案内してくださいました。

網戸にすると、とても気持ちがいいですが、少しでも日が暮れてきたら、すぐに締めてくださいね。じゃないと、虫がいっぱい飛んできてとんでもないことになります!とおっしゃって。

もちろん蚊はイヤですが、そこまで神経質な方ではないので、なぜそんなに念を押されるのかな?と思っていたら・・・夕暮れ時、暗くなる少し前から、すでにして集まる、ものすご~い数の虫!!虫の寄り合い?状態なのでありました(笑)

なるほど~

もちろんご忠告に従って窓を閉めていたので、まったく無問題だったんですけどね。

真夏に灯下採集とかしたら、いっぱい虫が捕れそう!と虫好きのオット。確かに(笑)

他にも注意事項や案内を、とてもていねいに、よどみなく、わかりやすく話してくださったのですが、多分アジアのどこかのお国の方かな?

若干なまりのある日本語ですが、文法は完璧。そしてとても温かい雰囲気。

さらに、言葉の選び方がとてもていねいで美しくて、とても感じがよくて気持ちがいい方だね~とオットと言い合いつつ。

お茶をすすり、しばし休憩。のんびりと時間が過ぎてゆきます。

ここのお湯は、十津川温泉の源泉地「下湯温泉」に位置していて。

源泉から300m。たまたま一番源泉に近い宿なのだとか。

 お湯は源泉だけではかなりの高温でとても入れないので 「湧き水」を混ぜ込んでいるそうで。

お肌にも優しく湯冷めもしないのですよ?と言われていたのですが、実際とても気持ちのいいお湯でした。

わたしたちが泊まった部屋には、お部屋にも立派な木枠のお風呂がついていて、24時間入り放題になっていたのですが、夜はせっかくだし、あえて広めの露天風呂へ。

こちらもまた、とても気持ちよかったです。

そして夕飯。スマホを出して翌日の行程について何やら検索していたオットが映り込んじゃった(笑)

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前菜はこんな感じ。一見シンプルですが、画像ではわからないけど、とても味つけが凝っていて。主婦は外でそういう味に出会うととてもうれしいのですよね。

正直何より量がこのくらいで十分で、いつも旅館のご飯が多くて辛いわたしには、この宿の食事の量より質なところがとても気に入りました。

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こちらはメインの梅地鶏のすき焼き。お肉や和歌山の地野菜がとてもおいしかったです。

「すきやき」と言えば、関東と関西では違うのかな?なんて話になり。

オットとあーでもないこーでもない話していて、先に肉を焼いちゃっていいのかな?それとも先にお出汁を入れるの?なんて話していたら、オットがちょっと貸してみな~と皿を取り上げたタイミングで、先ほどお部屋でお世話してくださった方がいらして・・・

割り下の使い方を教えてくださいました。

この時、オットが皿を持っていたことで「この家では給仕するのは夫の方かな?」と思われたのか、その後おひつとかしゃもじとかを持って来られるたびに、オットの側に黙ってさりげなく置いてくださって。 

その実、普通に手を伸ばしてわたしがやったわけですが・・・以前に、旅館などで、当然のように妻の側に給仕セットを置くのはどうか?みたいな論争を見たことがあって。

どっちがやるにせよ、男の役割はこれ、女の役割は当然こっちだろう?と決めつけられるのもなんだか窮屈だし。

この家のやり方はどっちだろう?とまずは考えて置いてくださった心遣いは、とても素敵だと思いました。

さりげないおもてなしの心の美しさよ。

オリンピックの招致の時のプレゼンでも大きなウリにしていた「お・も・て・な・し」は「日本人の専売特許?」みたいに思われがちだけど、多分そんなことでもなくて。

日本に生まれさえすれば、何の努力もなく「気配り、気働き」や「おもてなしの心」が培われるものでもなければ、心遣いは日本人だけが持っている技でも特性でもなく。

「心」というものはきっと、人種やお国柄に宿るのではなくて、その人の経験とか心情とか、心根に宿るものなのだろうと思いました。

この方はその後も、さまざまな場面で、細やかにさりげなく気遣ってくださって、滞在している間、とても気持ちよく過ごすことができたので、今思い出してみても、ほっこりします。

さらに、こんなこともありました。

この「源泉100%」のアイディアは、離れて暮らしてらっしゃるこの方の奥さまがここを訪れたとき「源泉100%のお風呂に入ってみたいわぁ」とさりげなく言われた、その一言で思いついたのですって。

一旦栓を抜いて、源泉の方だけお湯を出して浴槽いっぱいに張ってください。

すぐに入ったらとんでもなく熱いので、そのまんま翌朝までほっておいてください。

翌朝になったら、きっとかなりお湯が冷めているはずなので、ぬるければ源泉を足して、適温まで温めて入ってください。そうすれば源泉100%が体験できますよ!という話でした。なるほど~

内風呂だからできる技ですけど。そして湯量が半端ない、山の中の温泉だからできることなんだなぁと思いつつ。

一緒に貼った画像の、陶器の洗面ボウルもとても素敵で、歯を磨いたりお化粧したりするたびに、しあわせな気持ちになりました。

飲み水やお料理に使われている水はすべて、湧き水から引いているのだそうで。とてもおいしかったです。

翌日は、雨音で目が覚めました。

早朝からかなりの本降りで、雨音が規則正しく屋根を打っているのを、静かに聞くのもまた風情があって。

そんな中、教わったやり方で、お部屋についていたお風呂に入り至福な時間を・・・

なるほど、源泉だけにしてみると、さらにお湯がやわらかくて気持ちがいいです。

さらにお風呂があるベランダから見える景色が、まるで切り取られた絵。

東山魁夷っぽい景色の美しさときたら・・・白い馬を空目しました(笑)

雨とあいまって、まるで異世界へ迷い込んだかのよう。

ああ、洗濯機も回さなくていいし、ごはんの心配もしなくていいんだ!

そして朝っぱらからのんびりとお湯につかっているなんて・・・本当にしあわせだなぁとしみじみしちゃいました。

朝食後、帰る頃になって、宿の方から何年か前の大雨の時のお話を伺いました。

この日もなかなかの大雨でしたが、その時はとにかく豪雨が長かったのだそうで。

多分平安神宮のライブが中止になった年の、あの台風の時の話じゃないかな?

3日間くらい、ずっと前線が停滞し、まったく雨が止む気配がなく。

やっと降りやんだと思ったら、前の道が冠水。

かなり高いところまで水が来ていて、数日外へは出れなかったそうです。

そして水が引いてから行ってみると、川側の方にあった露天風呂が、流されてきれいになくなっていたそうです。

その時はさすがにどうなることかと思ったそうで。

滅多にはないけど、そういうこともある・・・

と淡々と話してらっしゃるその口調から、山に暮らす人の覚悟が見えたような気がしました。

その日も、話している間にもどんどん雨足が激しくなってゆき、ちょっと恐怖を感じるくらい、地面を強く叩きつけていて。

みるみるうちに、部屋の前の川幅も広がってゆくのがわかり、水が轟々と流れていくさまは、少し怖かったです。

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この画像で少しはわかるかしら?上のTwitterの画像の時とは若干流れや、土のえぐれ方が違うのです。

簡単に前に川があって素敵!なんて言葉で済ませてはいけないね~なんて。オットとしみじみと言い合ったのですが、まさかその旅からほどなく、西日本で豪雨災害が起きるとは、まったく思っておらず。

タイミングがあと数週間ずれていたら・・・旅に出る気になっていただろうか?と思ったりもしました。

かと言って、その時みたいなことは、何十年に一度?100年に一度あるかないかだそうだから、住んでいる方々は、年柄年中、きっと危ないに違いない!とおびえていては暮らしていけないし。

川は一方で恵をくれるものでもあり、観光産業の目玉でもあり。

天候がよほどの時は別として、危険もありえないわけじゃないから、旅に行くべきではない?というのも違うと思うし。

いろんなことを考えさせられた旅となりました。

十津川は、本当にいいところだったので、実はまた行きたい!!と、もう思っています。

本当に美しくて静かで、とても魅力的なところでした。

2018 6月の奈良旅の記録 その1 玉置神社さん

去年の秋、家族で奈良を旅したのですが、あまりにも忙しくて日記にしなかったことをとても後悔したので、今回はがんばって、ちょこちょこ書こうと思います。

旅行に行ったのは、6月22日から24日です。

出掛ける少し前に、大阪で大きな地震がありました。

こんな時に関西方面へ出かけてご迷惑にならないだろうか?とか、余震は大丈夫か?とか、前後に日本のあちこちが揺れていたので、留守中、関東地方は大丈夫だろうか?とかいろんな不安がありました。

とはいえ、二日分の宿に直接問い合わせたところ、十津川村天川村では被害もなく、落ち着いているとのこと。

不安になり始めたらキリがないと覚悟を決めて、行ってきました。

前後は結構な大雨だったのですが、この日はピッカピカの晴天。

30度を軽く越えた、結構暑い日でした。

神さまに感謝しつつ、今回も山三昧な旅に向かいます。 

 今回は、まずは京都から近鉄でいつものように大和八木まで行って、そこからレンタカーでひたすら南下。

初日は十津川村泊なので、十津川を指して行きます。

十津川村はいつも行く天川村よりもさらに南にあって。

山の中を通って、国道168号線をひた走っていくのです。

十津川村には、玉置神社というところがあって、以前からとても行ってみたいと思っていました。

さらに、天川ともまた趣が違うから、ぜひぜひ行ってみるといいですよ~と勧められたこともあり、もう去年のうちから、次に行くなら十津川も!と決めていました。

天川に向かう時は、川の存在感が大きくて、道中も、常にせせらぎが聞こえているのですが、今回通る道は、いつもと少し景色が違います。

ねえ、すごい水の景色広がってない?川なの?湖?とオット。

う~ん、ちと違う。

こういうの、なんて言うんだっけ?と考えて「あれだ!」と思うものの、ど忘れしてその「言葉」が出てきません。思わず口をついて出た言葉が「ポンド(POND)」でオットが爆笑しました。

なんでそこだけ英語?池ってこと?

そうだそれだ!巨大なため池です。

そしてダムもあちこちにあるようだったし、水力の発電所もありました。

そっか、高い山が多くて雨もたくさん降るから、水害にならないように、水を溜める貯水池があちこちにあるのだと気がつきました。

確かにこの日は晴天なのに、山側の崖の思わぬところから、道路に向かって、水がザーザーと流れて小さな滝のように流れていたり。

水量が増しているかも?と思える川があったりもしました。

山道を走っていたら、大きなお猿さんが車道のへりまで降りてきていて、仰天しました。出てきた看板に「猿谷ダム」と書いてあって、まさしく猿谷!!と頷き合うわたしたち夫婦。

あちこちに落石注意とか、崖崩れ防止の網などが張られていて、まだ地震のニュースが記憶に新しいところだし、何かあったらきっと大変なことになるんだろうなぁなんて、一抹の不安をおぼえつつ、通り過ぎてゆきます。

 

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この地図で見ていただくとわかるのですが、上の方にある京都からどんどん下へ下へと走りました。

赤丸がついているところが、たまたま休憩することになって入った喫茶店

「デコイ」さんです。

onsenjapan.jp

 

その時はぐったりしていたので、写真も撮らず、店の名前も覚えていなくて、あれはどこだったのだろう?と帰ってきてから途方にくれました(笑)

で、オットがグーグルマップで走った道をずっと辿って行ってここだとわかりました。

そもそもが、この時すでに15時を過ぎていて、とにかくコーヒーが飲みたい!とカレーで有名なお店だということも知らずに入ったのですが、後でそんなにおいしいインドカレーなら、食べてみたかったね~と後悔しました。

無類のエスニック好きなのに、惜しいことをしたかも(笑)

また行くことがあったらぜひぜひリベンジ、ちゃんとランチタイムに寄りたいです。

ここでコーヒーを飲みながら、わたしたちはお店の方に、とても大事な情報をいただきました。

「どこ行くの?」と気さくに声を掛けてくださったので、今日は十津川泊で、明日玉置神社に行くつもり・・・と話したら。

「いやいや。絶対に今日にしなさい!」「今日行くべき!」とおっしゃるのです。

晴天なのは今日までの予報だし、晴れじゃないと行くのが本当に大変だから。

何より、お天気の日に行った方が景色もいいし、綺麗よ~とのことでした。

なんとなくイメージとして、夕方に神社に行くよりは、午前とかの方がいいのかな?と思って、翌日にするつもりだったのですが・・・

今日の方が断然条件がいいし、ここから30分くらいで行けるし、やっぱり今日にしたらどう?と何度も勧めていただき。

さらに雨続きの後の晴天の日は、実はがけ崩れが起こりやすいとか、明日はきっと豪雨になるだろう。そうなると国道も通行止めになる可能性もあるし、土砂崩れが起こらないとも限らないから、なるべく早めに天川に移動した方がいい・・・とか。

怖いけれども大切な情報をいくつも教えていただいて、とてもありがたかったです。

今、これを書いている時点では、先日の未曽有の西日本の豪雨があって、その怖さが本当に実感的にわかっていますが、その時はまだそこまで雨の怖さも理解していませんでした。

なので、このアドバイスをいただいたことが本当に貴重で、玉置神社に行く道中のみならず、旅のあちこちでこのアドバイスを思い出し、無茶をすることなく、安全な旅ができたと思っています。

「デコイ」のお店の方には本当に感謝です。

その時のことを書いたツイートがこれ。

まさしく、まさしくでありました。

「玉置神社はこちら」という看板を通り過ぎてから、ひたすら車で山を登るのですが、狭い道のあちこちに、結構大きな石が落ちていて、落石の多さが伺えました。

こういう道を行くことも想定して、ここのところいつも軽自動車を借りるのですが、今回も大正解。何台か対向車と行き違うのが断然楽でした。 

 それにしても遠いんだなぁと思いながら走って行くと、参道口の手前の大きな駐車場に出ます。

前にも後ろにも車は見かけなかったので、こんな時間に行こうとするのはわたしたちだけかしら?なんて思っていたら、結構たくさん車が止まっていました。

駐車場からはとても美しい山の景色が見えます。

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遠くまで山、山、山です。

そして空がとても綺麗でした。

ちなみに海抜1000mだそうですよん。

ひとつ前のツイートの画像の鳥居をくぐって。

ここからウワサによれば徒歩15分ということでしたが、絶対にもうちょっとあったと思います。イメージとしては30分近く?

結構な山道だし雨が降ったら滑りそうだしで、後から思えば翌日、土砂降りの中でここに来ようと思ったら、ムリだったかもしれません。

しばらく歩くとウワサに聞きし樹齢3000年の大木が見えてきて、もうちょっとで到着です。

 

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f:id:rainfall:20180622152339j:plain1300年の伝統を持つ世界遺産なのだそうです。

玉置神社|聖地・熊野三山の奥の宮

詳しくは上記、ホームページをご覧ください。

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注意書きがしてあって、お作法に従って何度か大きな茅の輪をくぐって、まずは本社にお参りしました。

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狛犬さんたちもたいそう年季が入ってます。

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苔むしていて、とても風情がありますが、ひっそりしています。

続いて、三社神社をお参りして。

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 この後、先ほど別の角度から見た御神木を正面から見て・・・

 

社務所に向かいます。

社務所でやっと人の気配がして、祝詞を上げてもらっている方たちもいるようです。

社務所もまた1804年に建立されたそうで、建築物としても価値が高そうだなぁと思っていたら、国指定有形重要文化財なのだそうです。

500円の見学料を払って中に入れていただいたら、神職の方が案内してくださって、杉の襖に描かれた約70枚の花鳥図について、詳しくお話を伺うことができました。

この絵はこちらのページを下へ下へスクロールしていくと、見ることができます。

境内のご案内|玉置神社

板戸及び板壁60枚ほどで仕切られた社務所のすべての襖に幕末の狩野派の絵師の

法橋橘保春らの筆によるそうで。

松・牡丹・孔雀・鸚鵡・鶴などを 題材とした豪華な花鳥図が描かれていました。
手前の部屋で暖をとるために火を焚いていたので、煤で汚れて黒っぽくなってしまったとか。

奥へ行くほど彩色が綺麗に残っているという話とか。

元々は京都のお寺にあったものがここに持って来られたこととか。

山深いところで、あまり人が来ないので、このように素晴らしいものが長いことそのままに保たれているとか、興味深いお話をたくさん伺うことができました。

襖絵のみならず、神社に関する様々なエピソードもどれも興味深いものばかりで、ここは見過ごしてしまいがちですが、玉置神社に行かれた際はぜひぜひご覧になられるといいと思います。

そしてこの社務所近くにこれらがあってこのツイート↓

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とても立派な梵鐘がありました。

そしてまたてくてくと山を下り、駐車場まで来たところで、買い物を。

お酒とかおみやげも売ってましたよ。

そして。帰り道のこのツイートへ。

キジがキジだとわかったのは、直前に見た襖絵によるところが大きかったです(笑)

オットと、さっき見たアレだよね?すごくない?と言い合いながらご機嫌に山を下りました。

 一緒に撮った景色は一瞬だけ車を停めて、オットが車窓ごしに撮ってくれたものです。

なんだかとても神々しかったです。

そしてやっぱりあちこちに落石があって、怖いね!とも言い合いつつ。

単にいい景色ね~素敵ね~で終わらなかったのがこの旅のとても重要なポイントで。

自然に対する「畏れ」という気持ちも実はとても大事だと実感した旅になりました。

この後も、終始このテーマについて、考えさせられることになります。

ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO LIVE @名古屋センチュリーホール 6月28日 その3

前の日記を書いてからややしばらく、仕事や家族ごとが忙しくてまったく日記を開けませんでした。

そうこうしているうちに未曽有の水害が・・・

西日本にお住まいの皆さま方は大丈夫だったでしょうか?

心よりお見舞い申し上げます。

ここのところ、大きな地震があったり水害に見舞われたり。どうも地球が悲鳴を上げているように思えてなりません。

どうぞこれ以上被害が出ませんように。

被災地のライフラインが一刻も早く復活して、生命の危険なく暮らせる日々が、一日も早く戻りますように。

さて。やっと合間を見つけたので、もう京都でライブがあった後ですが、名古屋の続きを書きます。

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ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO LIVE @名古屋センチュリーホール 6月28日 その2

そういえば、わたしの今回のツアー参加はこの日でおしまいなんだなぁと、ふと今朝実感しました。

さみしく思うし、残念でもあるけれど。

一方で、本編の時に当たらなかった方々に優先的に追加公演が当たっているらしい?という噂も耳にしていて。

それなら外れた甲斐もあるってもんだ!と納得もしていて。

だからこそ。だからこそ、このわたし的最後の一公演は、大事に余韻を楽しみたいと思います。相変わらずなかなか伝わる文章が書けなくて焦れ焦れするのですが、精いっぱい誠実に、丁寧に書きたいです。

というわけで、一回目のMCの後からです。

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ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO LIVE @名古屋センチュリーホール 6月28日 その1

久しぶりに名古屋に遠征してきました。

一番最初に名古屋へ行ったのは「si:」ライブの時で2004年。

二度目は多分、日本特殊陶業市民会館で行われた、2014年のFUNK詩謡歌夏私乱の時(今思い出してみても、なんというおもしろいタイトル!!)

そして今回が3回目、4年ぶりの名古屋です。

また素敵な思い出が一つ増えました。

実はこの名古屋までの間に、NHKでも一公演見ていて。

その日の記録も書きたかったのですが、前の日記にも書いたように、当時、とんでもなく疲弊していたので、断念。

ライブ後の打ち上げも含め、この日もまた唯一無二の一日で、この日のことも後々触れられたらいいなぁと思いつつ、まずは忘れる前に名古屋のことを書いておきたいと思います。

というわけで、続きを読むからどうぞ。

流れやこまごまとした話は、前回わりと詳しく書いたので、今回は特に心に残ったことや、MCで話されたことを中心に感想を書きたいと思います。

例によって、記憶が怪しいところも多々あるので、ツッコミは大歓迎。

どうぞ間違っていたら、ご指摘ください。

というわけで、続きを読むから本編の感想に入ります。

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