ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

  すごいんです!

今は嵐の中に身を置き、この勤めを一身に果たされよ。さすればきっと見られましょう。風雪を耐え忍んだものだけが見られる美しきもの。

これは先週の日曜日に見た、大河ドラマ平清盛で、西行法師が清盛に言った一言です。
一族の中で血のつながりがない清盛がいるがために起こった争いごと。
弟の死によりますます立場を無くして、四面楚歌状態の清盛が弱音を吐くと、親友の西行がこう言います。
このセリフを聞いて、その日の午後見たSHOCKでのコウイチさんを思い出しました。
または、かなりの長い時間を経てやっと念願のアルバムをリリースしたつよしさんを。
ふたりのソロ活動はどちらもかなり過酷に見えます。
神経をすり減らし、寝食を忘れて創作活動に励み、ストイックに節制しつつ日々鍛練を繰り返し、その仕事に携わる人たちを束ね隅々まで気を配り、毎日ひたすらに表現する…
ふたりがそれぞれの場所で活動している時は、全容がすべてこちら側に見えているわけではなくて、表にまったく出ないところで苦労した話がちょっとだけ、しかもかなり遅れて漏れ伝わってくることもあります。
目に見えて大変そうな時も、何をしているかこちら側には預かり知らぬ時も、日々ふたりががんばっているのはもちろん感じていますが、作品としてわたしたちの目に触れた時、ふと垣間見える努力の跡に「ああ本当にがんばったんだなぁ。凄い人だなぁ。凄い人たちだなぁ。」としみじみ思います。
どれだけの孤独な闘いの果てに手にした素晴らしい成果なのだろうなあと。
そうそう。
全然話は違いますが、今日しきりにオットが言っていたこと。
ショッピングセンターに行き帰りの車の中で、今日はずっとshamanipponーラカチノトヒーのどうもとくべつよしちゃん盤のCDをかけていて、行き帰りで1周半くらい聴いたのですが、後半バラードが続くあたりでオットが突然「これは…『どうもとひばり』だな!」とか言い出すので「今、なんて言った?」と思わず聞き返しちゃいました(笑)
「この声最近絶対誰かに似てきたと思ったら美空ひばり(さん)だよ!!」とオット(笑)
「え〜!?なんで?そ〜お?」と半信半疑な妻。
まあファン的にはつよしさんは絶対に唯一無二のつよしさんなわけですから(笑)誰かに似ているなんて言われるのはあんまり歓迎ではないですけれども(笑)
でもオットは更に食い下がり「『柔』とか試しに歌わせてみな!きっと巧いから。」と言い、更に「その気になればモノマネにだって出れるはず。相当巧いぞ〜」とも言うのです。
「『愛燦燦』とか歌っているところを想像してみな!?」とオット。それはわかるかも。絶対につよしさんが歌っても巧いに違いない(笑)
気がつけば、うん。あながち間違ってないかも?なんて思い始め、そこからは結構真面目に夫婦でつよしさんの歌声トーク
オットってば「つよしの歌声はあまりにも歌声が表現が自由自在過ぎるんだよな。どうかすると巧過ぎて嫌味なレベルな感じが、ひばり(さん)に似てると思う」と言うのです。
不思議なことにKinKiだとそんなに感じないんだけど。声がKinKiでは男っぽい声に聴こえ、ソロだと高めの女声に近い発声にも聴こえるからひばり(さん)に似てると思うのかなぁ〜とも言ってましたが、そうだったっけ?
最近のソロでの歌い方がひばりさんに似ているかどうかはともかく、日本の伝統的な「歌謡曲」の正統派後継者として、一番近いところにいるのは実は彼かもしれない…なんて話になったりして。
ひばり(さん)はもちろん、場合によっては由紀さおり(さん)にだってなれるかもしれない!とオット(笑)ジャズもいけるし、スキャットだけでも成り立たせちゃうしね。器用だしなんでもモノにしちゃうところは似てるかもしれないね…なんて。
まあいろんなことをずっとしゃべりながら帰ってきました。
ファンじゃない人の言葉って時としてとてもおもしろいです。
考えもしない方向へ話が転んだけど、どうみてもつよしさんの歌が巧いと思っているらしいことだけは伝わってきたので、妻としてはまあ話の終着点に満足した…という話でした(笑)