ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 shamanipponーラカチノトヒー プロローグ

夕べ、アルバムについて、なんらかの口火を切ろうと思ったのですが。
あきれるほど長々と…
テレビもつけずパソコンも開かず、アルバム「shamanipponーラカチノトヒー」を聴きまくっていたらとっくに日付を越えて2時前だったという…多分3時間くらい、わたしにしてはありえない深夜帯の時間まで、ひたすらCDに浸っていたことになります。びっくりです。
そもそもの作戦としてはこうでした。
インスト曲はどうせならMVと共にゆっくりじっくり聴きたいから、これは時間がある土日のどこかで…と決めて。
時間がある時に歌の方からちょこちょこ聴こうと思い、水曜日にとりあえず3種類のCDを曲違いも含めて全部落としてウォークマンに入れてみました。
木曜日、まほろば館に行くつもりだったのでちょっとでも聴けたらいいなぁというつもりで。
出かける時はまだそこまでのテンションじゃありませんでした。
今週はめちゃくちゃにタイトなスケジュールで、寝不足の極致だったというのもあるのですが、とりあえず眠くてたまらなくて、電車に乗って座れたら多分寝ちゃうだろうから、子守唄になっちゃうかも?くらいのテンション。
そうしたら、当日朝7時半から最寄駅の沿線がストップするという不運に見舞われて、一旦出勤したはずのオットが8時前に帰ってきました。「電車ダメだ、こりゃあ当分動かない。」
え???そうなの?
まあわたしの待ち合わせは12時だから、さすがに影響はないはず…と思っていたらこれが考えが甘くて…予定より1時間も前に家を出たのに15分遅刻しちゃいました。
そればかりか、20分前に家を出たオットと同じ電車になっちゃうし、準急に乗ったのに普通列車に追い越されるし(笑)
途中の急行の駅のひとつ手前で止まっちゃってからは、もう自転車よりも遅い?というスピードで。
結局のところ、いつもなら20分ちょっとで行ける距離までいくのに、なんと1時間以上かかってしまったのでした。超のろのろ運転。
ぎゅうぎゅう詰めの電車の中は身動きもできず、することもなく。
一緒に乗ったはずのオットはどっか行っちゃって姿もない(笑)
これは絶好のチャンスとばかり、イヤホンをしてずっと1時間半近くある長いプレイリストを端から聴いてました。
こういう時にこそ効果を発揮するインナーイヤー、ノイズキャンセリング付きのイヤホンでたちまちにして電車の中がライブ会場(笑)
更にびっくりすることに自宅からドアツードアまほろば館の間に、たまたま全曲いっぺんに聴けてしまったという奇跡。
あっという間に着いちゃいました(笑)
ちょうど三越前駅で降りて、まほろば館に通じる階段を上ったところで縁を結いてのイントロが…
まほろば館の話もとっても興味深いことがたくさんあったので別途書くとして…とりあえず一旦聴き始めてしまったら、びっくりするほど聴きまくっているCDの話をちょこっとだけ。
やっぱりわたしは断然音楽ファンだな。彼は多彩な人だからなんでもできる人だし、わたしだって見れるものならドラマだって雑誌だってトーク番組だってなんだって見たいけど、ひとつだけと決めるならやっぱり歌だ!再確認いたしました。
無人島にCDと水とほんのちょっとの食糧だけで閉じ込められたとしても、多分ひと月くらいなら大丈夫かも。
できたら紙とペンがあれば、ずっとなんやかんやメモりながら(すぐに忘れちゃうからね、笑)飽きもせずいられそうな気がします。
やめられない、止まらない。
さて。
途中までは、ひたすら自分で入れた順番通りにおとなしく聴いていたのですが、まてよ…と気が付きました。
もしかして、これ、ひとつずつのCDの曲の順番にも大きな意味があるんじゃないかということを。
何が入っていて、何が入っていないかにはちゃんと意味があり、どうもとくべつよしちゃん盤はどうもとくべつよしちゃん盤だけの順番で(2回書くと長い!)。とくべつよしちゃん盤はとくべつよしちゃん盤の順番で。ふつうよし盤はふつうよし盤だけで、その順番で聴いた方が絶対にいい気がします。
そしてまだ見ぬとーくべつよしちゃん盤もそうやって聴きたいです。
とりあえず、どうもとくべつよしちゃん盤とふつうよし盤は通して聴いてみたのですが、これ、印象が全然違ったことをとりあえず書いておきます。
誤解を恐れずに、かなり乱暴な書き方をしてしまうと、初回盤Aはより女性的?(あるいは美我空ちっく)に、通常は男性的?(あるいはCoward、Neo Africa Rainbow Ax 寄り)くらいの違いがあるように聴こえました。
勝手なイメージかもだけど、初回盤Aの方は濃いファンが必ず手に入れる類のものだから、よりファン心をくすぐる、キュンとくる曲たちを、通常の方は通りすがりの音楽ファンや、男の子が手に取り楽しみやすいように、よりファンキーな仕様になっているのかなぁ?と感じたのですが、まだ聴き始めてばかりなので、確信を持って言っているわけではありません。
一個人のうっすらなイメージとして話半分に聞いてくださいね(笑)
もちろんずっと聴いているうちに、180度違うことを言い始める可能性も十分ありです。
というわけで、CDを一枚ずつ別々に聴いたり、やっぱりまとめてみたり、忙しくいろいろなことを試しつつ、やっぱり聴きまくっています。
しばらくはこの音源の数々だけで十分遊べそうなので楽しみです。
書きたいことは山ほどあるのですが、今回はプロローグという位置づけで書いているので、とりあえず第一印象で猛烈に食いついた曲たちを羅列しておきます。
「…ラカチノトヒーsun arrange」「…ラカチノトヒーmoon arrange」
「Mind light blues」
「埃」
「一鼓動〜1 beat」
「TUKUFUNK」
「SUNK you」
「I'm you You're me」
「にひ」
全体的にみて「何とか盤限定」という曲たちにより食いついている気がします。
「ラカチノトヒ」はメロディーラインも歌詞もアレンジも歌声も全部とっても好き。
途中から挟まる「ソソドミ♭ファソド ソソドミ♭ファソシ♭」のキーボードの音が癖になるな。
何度も聴いているのに、まだイマイチsun arrangeとmoon arrangeの決定的な違いがわからないのですが(何度聴いてもこの曲は、どうしても雰囲気酔い?しちゃってちゃんと論理的に聴けないという、笑)なんだか惹きつけられてやみません。
最近「声明」(せいめいじゃなくてしょうみょうです、笑)にもとっても興味があるのですが、ちょっとこの曲は声明ちっくにも聞こえる?なんて思ったり(笑)
かごめかごめの詩みたいに、なんだか隠れているものがありそうにも見えたり、さかさま言葉が妙に心に引っかかったり。単純に音(おん)として楽しかったり。
「Mind Light blues」の楽しさったらどうなの!?こういうのを前からつよしさんの声で聴きたいと思っていたので夢が叶った気がしたり。
「渡れ!」「進め!」「叶え!」の繰り返しが大好きだと思ったり。詩の言葉選びがとても好きだと思ったり。
最後の方の「レ」のロングトーン後の「レ」から「ソ」への鍵盤で言えばグリッサンドみたいにクレシェンドしながら音程を上げてゆく歌い方(ボーカル用語ではなんて言うんだろう?)のカッコ良さったら。
この曲は踊らずにはいられそうな曲だけど、ライブでは踊ってくださるのかしらん(笑)ちょっと溺愛ロジック風味?も入ってる?
このアルバムの中には、既存の「何かの曲風味?」「あのテイストが進化してこの曲になった?」と思われるものもいくつかあります。
そんな似ている系統の曲を探したり、進化の行方を探るのも楽しそうです。
「SUNK you」は地球?宇宙?世界?へのララバイのようでもあり…
「一鼓動〜1 beat」や「ラカチノトヒ」の滑舌とリズムの良さったら!!
ああ、もっと聴き込みたい。時間をかけてゆっくりと聴きたい。
右脳を全開にして直感力頼りにも聴きたいし、左脳を全開にしてちゃんとアナリーゼもしてみたい。
もちろんDVDだって開きたいし、なんと言っても楽しみにしているインスト曲のMVも早く見たい。
書き始めたらきりがないのですが、ひとつだけエピソードを。
おとといの夕暮れ時、バロンと散歩していたのですが、近所の小さな広場の手前の通りに大きな桜の木が何本もあって、その木の下で思わず立ち止まっていました。
風が強くて桜吹雪が舞うこと、舞うこと。その景色の美しかったことと言ったら、まさにバロンもわたしもうっとりしてました。

バロンの黒い頭に桜の花びらが点々とついていて、その顔で見上げた瞳とばっちり目があって、あまりのマヌケ顔にふはははと笑ってしまいました。なんてかわいいおマヌケちゃん(笑)
そしてバロンがもっと上、空を見上げたので一緒になって空を見上げたわたし。抜けるような青空。ぽっかりと浮かぶ白い雲。
ちょうどその時にウォークマンでかかっていたのが「埃」でした。
ひゃ〜不意打ちだ!!…

どんなに感謝してもしきれない

なんだか涙がぶわ〜っと滲んできて、理屈じゃないやさしい感情で心の中がいっぱいになってしまいました。
心の照準がたまたまぴったりと空に合っていたので、バキューン!と撃ち抜かれたのかな。
「埃」は「あい」と読ませると、ほんとに小さな小さな単位を現す言葉でもあるのだそうですが、トークイベントの時に古い仏像を上からコーティングして蘇らせる時に、古い仏像と一緒にその仏像に積もった埃も入れて新しい仏像の一部にすると言った、その話が蘇りました。この話、好きだったなぁ。
それにしても、つよしさんの声の美しさったら、こんなに長く聴いているのに、時々本気でびっくりします。
どうやったらこんなに人を惹きつけるいい声で、心を捉えて離さない表現力で歌を歌えるんだろう。やっぱり彼は天才だな。
「埃」…この曲はうまく言えないけど、わたしにとっては特別の特別な曲になる予感。
どうもとくべつよしちゃん盤の、この曲から「縁を結いて」への流れは涙腺決壊のキケン。弱っている時に聞いたら大変!(笑)
つよしさん、ほんとにいい曲をありがとう。
そして、この曲を聴いていたらたまらなく「I'm you You're me」が聴きたくなって、なんとなくそれまでちょっと印象がぼんやりしていたこの歌にもぴったりとフォーカスが合いました。
不思議!
今聴いた分のインストの中では今のところ「TUKUFUNK」がとても好きかも。
この曲とか「きみがいま」とかは展開がドラマチックだなぁ。ものすごく曲に奥行きがあると思います。
「きみがいま」の最後の方や「にひ」はそこはかとなく漂う「色気」にくらくらします。ファルセットが堪能できる曲も今回多いな。
とりあえず大雑把に全体の輪郭をなぞってみましたが、まだ触れてない曲もいっぱい。
触れていない曲がイマイチというわけではもちろんありません。まだ全然聴ききれていないのです。
全部の曲が聴き続けるにつれ、どんな風に印象が変わっていくのか、とてもとても楽しみです。
すでにその兆候が出ていますが、夢中になり過ぎて自分の世界に入っちゃって、日常生活まで無口にならないように気をつけなければ(笑)