ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

しばしfermataしてました。

しばらくぶりに、日記のページを開きました。

うちのサイトのタイトルにもなっている「fermata」とは音楽用語です。

イタリア語の元々の意味はバス停で。

バス停というからには、乗り降りする人数も、止まる時間もまちまちだけれど、とりあえず小休止する…というような意味があります。

まさしくしばらくの間「ふぇるまーた」してました。

ここのところ、仕事関連だけど、そのものでもないような、おかあさん同士から子ども軍団にも波及した派閥闘争にうっかり巻き込まれて、とっても疲労困憊してました。

どうもどんな種類のことであれ、争いごとというヤツがとんでもなく苦手です。

直接わたしには何の関係もないのですが、親の価値観が子どもにまで植え付けられていて、生徒たち同士まで真っ二つになってしまい、とんでもなく面倒なことになっていたようで。

双方から相談されて、どちらも大好きな生徒たちだし、どちらにもつけないし、困ったなぁと思っていたら…

中の一人がお引越ししたことにより、とりあえず自然に片付いた模様です。

ホッとしたのもつかの間、どうもやる気がなくなってぐずぐずしている子がいたり、日ごろからちょっとむずかしい子たちが、たまたまいつもよりもさらにむずかしかったりもして。

いろいろなことがたまたま重なったというのもあるのだと思います。

そんな折も折、ちょうど先々週、極限状態にくたくたな時、ずいぶん前に決めたオットと奈良の旅に出かけることになりました。

昨日、つよしさんの名古屋ライブ二日目のレポを追っていたら…

「何か変えたいとか、自分の声が聞こえなくなった時は、ぜひ僕の地元、奈良に行ってみてください。不思議なところですから。でも、そういう不思議な現象が起こるぞって心構えで行くんじゃなくて、普通に行く方がいいですよ。」

というような文章を見つけたのですが、あらまっ!まさしくそれ。本当にそういう旅になったかも?と振り返っています。

まさしく「何か変えたいとか、自分の心の声が聞こえなくなった」状態に陥っていたのだと思います。

旅に出る前日は、誰でもないわたしが、今までしたことがないような連絡ミスをして、生徒が二人、レッスンに来ませんでした。

なんとお休みを取るのは(名古屋遠征のための)翌週なのに、わたしが日にちを一週間違えて連絡していたことが発覚。

連絡関係だけは間違えない自信があったし、翌週こそ休まなくてはいけないのに、今週までレッスンがつぶれたとなると、振替はどうするの?おーまいごっ!!

しかも種を撒いたのが自分だという…なにやってんのよ、わたしってば。

そんなこんな、ぼろっぼろの気持ちを抱えたまま旅に出るという、まったくもってヤな感じ。

しかも関西は大きな地震があったばかり。

のこのこ旅行に行って、かえってご迷惑になることはないのか?余震が来たり、電車が止まったりするかもしれないのでは?

留守宅で万が一地震が来たらという不安もなきにしもあらずかしら?…など。

いろんな不安を抱えつつの当日。

とにかくいろいろ極限状態だったので、新幹線の中では死んだように眠り、目が覚めたら「もうすぐ京都だよ?」とオットにも呆れられつつ。

波乱含みの奈良旅はスタートしました。

一口に奈良とは言っても、今回出かけて行くところは、かなり奈良の奥地の奥地で。

そんなつもりはなかったのに、結局のところ、紀伊半島を縦断するような、すごい旅になったのですが・・・

行けども行けども山、山、山。

そんなに人も見かけず、現れるのは野生の生き物ばかりという絶景の中に身を置いて、非日常の中にぽ~んと放り込まれたせいか、日常はまったく追いかけてくることもなく。

とてもいい気分転換となりました。

どんどん奥地へと入って行くにつれ、脳内BGMは「縁を結いて」になったり「埃」になったり「赤いSinger」になったり「空が泣くから」になったり「Say Anything」になったり「彼方(タイムマシーン)」になったりもして。

ついぞ山深いところに到着してからは「去な宇宙」がエンドレス。

実際、この曲で歌われているような、濁流の中、びくともしない巨石もいくつも見たし、だんだんに心の中にあったさまざまが、洗い流され、また新しい力がみなぎってくるのを感じました。

ここのところ、日々人と会い、いろいろな話を聞くのが妙に億劫に感じられ、つくづく向いてない・・・と挫折感でいっぱいだったのが…

実は人に会い、人の話を聞き、いつも人と共にいることが、わたしにとっての喜びで、大切な時間でもあったことに気づかされ、また人に会うのが楽しみになりました。

そしてそして。

その旅の翌週、まだまだエネルギーがみなぎっているうちに、木曜日から名古屋遠征に突入することができて。

名古屋初日に参加して、金曜日はゆっくりと古くからの友人たちと旧交を温めて、無事夕方には家に帰ってきました。

なんだか溜まったゴミでいっぱいで、パンパンのパソコンのようだったわたしの心の中が、デフラグ、いわゆる最適化されたかのようなすっきり感です。

溜まりに溜まったゴミはちゃんと心のパソコン内から一掃され…

「Tempo Ⅰ(テンポ プリモ)」 

元々の速さで何事もなかったかのように動き出しました。

旅が先で、ライブが後でいろいろよかったです。

名古屋の旅の途中では、はじめましての方、なつかしい顔、日ごろは遠距離過ぎてなかなかお逢いできないたくさんの方々にお逢いできて、とてもとてもhappyでした。

まだちゃんとお礼を言えていないのですが、この場をお借りして、逢ってくださったみなさまに、心からの感謝を!

そして、名古屋遠征の前日、いろいろと予期せぬ出来事があって、夜も遅々になってTwitterでヘルプを求めたのですが、本当にたくさんの方に助けていただき、事なきを得ました。

この件に関しても、感謝の気持ちでいっぱいです。

なんだか順番的にも、気持ちのうえでも、いろいろと理想的なタイミングだったなぁと思い返しています。

というわけで、心も動くようになり、気力も戻ってきたことだし、ここしばらくは、旅の記録と名古屋ライブの記録と。

二本立てで書いて行こうと思い、今日は少しずつ下書きをしていました。

明日にはいくつかアップできるかと。

それにしても「自分の心の声が聞こえなくなったときは」な状況にまさしくなっていたわたし。

今思い返してみると、いろいろなことがあまりにもタイムリーで、必然だったように思っています。

その瞬間瞬間は、そこそこ深刻だったのですが、今となっては面白い経験をしたなぁと振り返っています。

日記をさぼっているうちに、KinKi Kidsの年末年始のライブのブルーレイの発売が決まったり、つよしさんの銀魂出演の第一報が来たり、ビジュードの新CM情報もやってきました。

その辺は、書いていなくても、情報はしっかりと追っていたのでちゃんとぬかりなく動いてます(笑)

順番からいくと旅が先ですが、ライブの方が時間を置くと記憶がなくなっちゃいそうなので、そちらから書いて行こうと思います。

今回は少しだけメモを取ったので、短期集中で書きたいです。