ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

騒音歌舞伎(ロックミュージカル)「ボクの四谷怪談」パート2

ずずーっと下がったところに書いた感想がわたしのですが、今度は一緒に見た、ふぇるまーたでもお馴染み、あきこちゃんの感想です。
彼女は普段某SNSで日記を書いてらっしゃるので簡単にリンクを貼ることはできません。
でも、あまりにも二人の食いついたポイントが違うし、視点が違うレポが、ある意味これもまた異種格闘技っぽいおもしろさなので(わたしたちがどう異種なのか、ほんとに異種なのかはともかく、笑)ご本人にお願いしてコピペさせていただきました。
わたしのとあきこちゃんのと、感想を両方読んでみるとちょっと面白いです。
ご興味がある方は、続きを読むからどうぞ。
以下あきこちゃんの文章です。

あらすじの説明&感想を書きたかったけどどうー頑張っても難しい
ある意味ぶっとんでるんだよね(笑)
サイトでは

−絃(いと)の調べは七五調 鼓(ドラム)の響きは八拍子(エイトビート)−
本作は、作家・随筆家として多くの名作を輩出しながら、古典文学の現代訳や二次創作にも意欲的な文壇の鬼才・橋本治が学生時代に書き下ろした幻の戯曲です。
ダイナミック且つ繊細な手法で抽出した現代性と鶴屋南北へのオマージュが見事に昇華し、また多種多様な音楽が効果的に挿入されている、橋本氏の<四谷怪談>そしてミュージカル>への情熱が迸る超大作です。
登場人物のねじれた青春が疾走するこの破天荒な物語にどう挑むのか、期待が高まります!

こんな感じの説明です

もう少し詳しく・・・って方 興味のある方はこちらから見てみて(笑)

今回は縁あって二回観劇しました
一回目はとにかく何を見ても驚いてばかり
小さな劇場だからと双眼鏡を持って行かなかったため
細かな表情までは確認できず・・
なので二度目はガン見体制ばっちり!!

ロックミュージカルと銘打ってますが
私が想像していたロックとはまったく違った・・・・
悪いとかじゃなく 斬新過ぎ!!(笑)

曲もオリジナルなものは台詞に節を付けて言ってる感じで
例えるなら・・・と一生懸命考えた結果「ジャイアンの歌」かと(笑)

聞くに堪えない下手さって言うんじゃなくて
こんなメロディーだな と(笑)
台詞とか現状説明に音階がある
そんな感じ・・・きっとね レインさんがもっと細かく音楽的には書いてくれるに違いないと思うので そこら辺はレインさんに期待!!(笑)

キャストが歌をメインで選ばれたわけではないので
なかなか個性的(笑)

特に小出君は想像以上に・・・(爆)
そこが良くて選ばれたのかと思うくらい
役どころは結構嫌なやつ 上から目線のワンマンな俺様キャラっぽい
でも 歌は・・・(笑)

逆にびっくりするくらい上手かったのは栗山千明さん!!
きれいな人だったし 歌もパワーがあってうまい
勝地くんとちゃぶ台をはさんで食事しつつラップって言うのがあるんだけど

ここは
そいでさ「もぐもぐ」だから少しは「ごっくん」
って感じにしゃべりながら効果音(笑)
最後にお茶をズズっと飲んでご馳走様〜

これは見事 良いテンポで面白かった!

それと尾上さん 歌舞伎の方だし 芝居がもう存在感!
お岩さんで登場の後 素顔でも登場
ここでは雰囲気もガラッと変わるし 歌もうまい ただただ凄いなあ〜でした

あとは替え歌をたくさん使用してます
印象に残ってるのは
愛と死を見つめて…の『マコ〜甘えてばかりで〜』ってやつと
ワーグナーワルキューレの騎行
このワルキューレの騎行はお岩(現代版のお岩で病院のベットで亡くなります)が死ぬときに愛を歌い上げて
バタ・・と逝ってしまう(笑)
しかも歌い上げる感じがベルバラチック
歌詞も最初はちゃんとあるんだけど 最後はじゃっじゃっじゃじゃん〜〜(笑)
ここだけ別世界でもう爆笑だった
どんな曲だっけ?ってひとはこれ聞いて

で タイトルにあるようにロックはどこに出てくるのかと言うと

後半山場を迎えるころ伊左衛門役の佐藤隆太
岩の霊にとり憑かれ おかしくなってきてるときに
俺のロック!見たいな感じで歌い暴れる(笑)
でもこのお岩さん恨み言も何も一言も言わないのね
結局 お岩さんは何も怨んでる事も無く 伊左衛門の罪悪感?のようなものから生み出されたもの・・的な解釈でしょうか

とにかく
見ないとこの説明でも「はあ??」なものだと思いますが

じわじわ笑いが来る感じ

そして この四谷怪談は誰も殺人を犯してない
私の知ってるお岩さんはとてもかわいそうで 旦那の伊左衛門が自分の欲のて目にお岩さんを殺す・・って話
でも調べてみると諸説あることがわかった となるともう どこまでの文献が本当なのかさっぱりわからなくなるけど
そんなのどれでもいいやって思わせる作品です(笑)

あの四谷怪談の話とは別次元の話

そしてガン見のために持っていった双眼鏡はどこで使ったかと言うと
栗山千明さんはどのくらいかわいいか・・・
凄い綺麗 お化粧も舞台化粧ってほど濃くないの 
素で綺麗でした

たくさんある栗山千明さんのキスシーンは本当なのか・・
本当でした(笑)

トイレのシーンでしか顔を確認できない俳優さんの顔を見たい・・
ばっちり確認 そしてその後別な配役で出てきてた(笑)
でも トイレ(男子用の便器に向かっておしっこをするシーン しかも便器が客席を向いてる)シーンで私が真剣に双眼鏡を覗いたもんだから一緒に見ていた友人が幕間であの時はいったい何を見てたの!?って(笑) 
まあ 聞かれると思ったけどね(笑)

そしてそして 今回の私の一番の目的 三浦君をガン見するため〜〜・・
綺麗だった・・・
ホモの役だったけど(爆)
種違いの兄 佐藤隆太くんにお兄さん抱いて!って迫る役だったけど
お坊さんとキスする役だったけど・・・いつももぞもぞしてる役だったけど・・満足した!!(爆)

役に徹してるときと 歌い踊るときとは違う人になってて
ホモで「抱いて〜」って歌うときは ああ そっちの人って思えたけど
カーテンコールで歌い踊るときはかっこいい若者でした
彼の豹変する芝居はやっぱり好きだわ〜 これからもお芝居するなら見てみたいと思ってます

まとまったような 意味の通じたかどうか疑問な感想だけど
本当に面白かったんだよ!(笑)

最後にこれは恨み辛みの四谷怪談ではなく
お家断絶に追い込まれた家臣が
仇討をする事を生きがいとするか
新たな道を歩むことを己の道とするか
葛藤の話だと思う
どちらも間違いじゃない
自分の信じた道を貫き通す
それを互いに認め合えたら…そんな四谷怪談です

長々読んでいただきアリガトウ〜〜(笑)

という文章でした。
ふたつの感想、同じものを見たのに全然違うと思いませんか?
そんなところも面白かったのでご紹介しておきます。
あきこちゃ〜ん、ふぇるまーたへの転載を快く許してくださって、ありがとうございました。