ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

shamanipponーラカチノトヒー tsuyoshi domoto 7月10日&1日 まとめ その4

思いのほか書いてるうち大量になってしまいましたが、音や全体の流れについての感想はこれが最後です。
(MCについては別途もうひとつ、またはふたつ書きます。)
1から順にお読みになりたい方は、下へ下へとさかのぼってくださいね。
・メンバー紹介の最後の方で平岡さんがソロを取られた時、途中でいきなり客席に向かって話し掛けます。
「お母さん(客席に向かって呼びかけてる。)赤ちゃん、気をつけてあげて下さいね〜っ!」
それは弁舌さわやかにおっしゃって、何を?え?え?と思っていたら・・・
直後に超音波のようなホーミーのような独特のffで絶叫… 近くにいらした方のお話によると、あかちゃんのお母さんは、お子さんの両耳をしっかり押さえてらして それを見たホーン隊が爆笑してらしたそうです。
1日のときもとてもおもしろいパフォーマンスをなさって、この芸風!?(失礼!)そっくりな方を知っているぞ・・・とずっと思っていたのですが、不意に合点がいきました。
オノヨーコさんでした(笑)ジョンレノンライブの時のオノヨーコさんのパフォーマンス。
ほんと芸風がそっくり・・・と言ったら双方に叱られそうですが、誰にも予測ができない感じ。度肝を抜かれる感じ。誰にどう思われるかなんて、そんなの関係ない!自分流のスタイルをちゃんと持っていて、誰にも有無を言わせないその力強さ。パッション。女ならではの図太さと繊細さを兼ね備えた奇才っぷり。おふたりはそっくりだと思いました。
わたしはものすご〜くコンサバで誠実ではあってもどちらかと言うとつまらないタイプな女ですが(笑)個性的な女性は無条件で大好きで応援したくなります。
これからもそのままのスタイルで、日本女性たちの先頭を突っ走って行く姿を見せてください。

即興曲のどれかの時かな?ちょっと記憶が薄くなっちゃってますが、川島さんが吹いていた楽器はサックスじゃなくて、リリコン?イーウィ?シンセサイザーに近いような音がするものすごく音の通りのよい楽器を鳴らしていていて、颯爽としたいい音だなあと聴き入りました。
川島さんの音もとっても伸びやかで大人っぽくて・・・時として哲学的?で内省的でもあるように聴こえて・・・MCの時につよしさんが語る川島さんとは全然イメージが違うんですけど(笑)
この方もAB型なのですよね。妙に親近感を覚えました。
いつぞやか、ツイートで眠かったり疲れが極限だったりすると人格が変わる的なことをご自分でおっしゃっていて、とっても共感しました(わたしも!わたしも!、笑)
彼が鳴らす音に、まだまだ知らない奥行を感じたので、いつかどこかでもっと聴いてみたいです。


・アンコールは「埃」
1日の時は「縁を結いて」で、10日は「埃」でした。
欲を言えば「I'm you You're me」が一度くらい聴きたかったですが、このアンコールの一曲目は大好きな曲たちが思いきり堪能できてしあわせでした。
一日の時は、ちょっと魅惑の「きみはいま」で喉を使いすぎたかな?ちょっとかすれ気味の声でした。
(「きみがいま」の感想は一度目の感想の時にかなり詳しく書いたし、あちこちで語り尽くされている感があるのであえてふぇるまーたでは割愛しますが、毎回この曲1曲だけで来た価値があったかも?と思うくらい心をうごかされましたよ。)
縁を結いてに戻って・・・
でも、少しかすれ気味になりながらも、ひとことひとことを噛み締めるように・・・時折フレーズとフレーズの合間に無音になる瞬間に、雨音だけがパラパラと。
静かな空間のなかで脳裏にPVの風景が見えるような気がして、今、この歌を聴いている、ここは奈良なんだかなあということを、ものすごく意識しつつ聴いていました。
縁を結いてはやっぱりどこか特別です。
つよしさん自身もラジオやMCなどで、ここ奈良に住む人、関西のお客さんに訴えるというよりは、遠くから来たファン、旅をして、宿泊をしてライブに参加する人たちがここ奈良を、このライブをどう感じるかをすごく意識したとおっしゃってました。
実際遠くから行くと、このライブそのものにそして奈良を訪れる過程で、すでにかなり奈良を味わい考えるきっかけをもらいますが、この曲で奈良は「日本」の原風景そのものでもあり、わたしたちひとりひとりの心のふるさとを感じるきっかけでもあり、遠くも近くも関係なく今日本人としてどこをよりどころにすればいいのかを強烈に意識することにもなったように思います。
そんな気持ちになった心に染み込んでくる縁を結いてのしみじみとした郷愁であり、心。
NHKあたりでいっそ番組にして見せてくれないかしら。
多分このライブのエッセンスは、そこに行ける人だけ、ファンだけが味わうにはもったいなさすぎる気がしましたよ。

一方、10日は、ものすごくクリアーな歌声でした。
「埃」という曲の美しさと歌声の美しさ。矛盾しているようですが、音の数が少なければ少ないほど、ボーカルは映えるという気持ちもやっぱり捨てきれません。
やっぱりわたしはつよしさんのあの歌声の大ファンなので、どんなに楽器のいい音が鳴っている空間に恵まれてもバラードも聴きたいし、シンプルに歌声だけを堪能できる曲も身体が心が、猛烈にほしがります(笑)
今回二度目の「埃」でしたけど、ちょっとうるっとしました。どうして彼の歌声は、表現は心をあんなに直撃するのでしょう。大好きです。
歌にだけ特化していても、バンドにだけ特化していてもいかようにも楽しめる自信はありますが、できればこれからも両方味あわせていただけたらうれしいな。
この曲は彼のソロの曲のなかで最も澄んだ青空を感じさせてくれる曲。
いいお天気の日のテーマソングができてとてもうれしいです。
いつかまた大好きな友人たちと、いいお天気の平常宮跡でのんびり桜でも見ながらこの曲を聴きたいです。



・SUNK youは、太陽のFUNK。太陽=SUN、だからSUNK。太陽のあたたかさをあなたに…というとこから作った曲
とつよしさんが言ってましたが、そんなMCをしている途中から徐々に小さくベースの音が鳴り始めます。
1日の多聞さんは、若いけどすごく実直というか、正確で安定したフレーズを鳴らしていて、すごく聴きやすかったです。
一方、10日のKenKenの音は、なぜかとても包容力がある音に感じて、つよしさんの話し声にベースの音が重なった時、なんだか涙が出そうな不思な気持ちになりました。
前にも触れましたが、この二人の音や感性はどこか似ているような気がしていて、大人っぽい思慮深さと子どもっぽい無邪気さが、ひとりのなかにそれぞれ同居しているような感じがします。
KenKenの包み込むようなベースは、SUNK youにぴったり。10日のこの曲は、特にKenKenの包容力に包まれてみんなが楽しく歌えているような、そんな気持ちになりました。


・1日の即興のとき、竹内くんと相談をしていて、何度か俺はこう、こうやってと言ったら、竹内くんが首を振ったりして、結構長々相談してから始まりました。こうやって曲が生まれるんだろうか?と想像できる感じがうれしかったです。

「どうしよっかなぁ〜」とつよしさんが言ったら「たまにはベースとかやったら!?」って竹内くんのリクエスト。
(うわ〜い!竹内くんありがとう!と思ったわたし、笑)こちらも素な感じでした。普段こういうやりとりなんだな〜と感動(笑)

1日の日はこの竹内くんがかなりキーマンだと感じました。
つよしさんが大元の司令塔ですが、実際に指示を出していたのは多分竹内くんです。
竹内くんはつよしさんの一挙一同をかなりの集中度で細やかに追っていて、つよしさんはものすごくさりげなく、時に気まぐれにも見えるタイミングで・・・瞳で、指先で、合図を送ります。
その合図を受け取った竹内くんは右を見て左を見て、伸び上がって後ろを見てその指令を伝令してゆきます。
この技(わざ)はよく見ているととても鮮やかでかっこよかったです。
そして時によっては竹内くんが締めるところもあったりして・・・それを満足げに全幅の信頼とともに眺めるつよしさん。
うまく決まった時のふたりのさりげない満足げなアイコンタクト。
音楽だけが言葉ですが、この方たち、ずいぶんステージで多くのことを語り合っていましたよ。


・1日のアンコールのセッション2曲目では、つよしさんは十川さんや豪太さんとステージ上打ち合わせをしてキーボードへ。
アレンジとかメロディラインは似て非なるものでしたがその音を聴いているうちに「時空」だ!と気がつきました。
多分、オリジナルの時空とちょっと趣が違ったのは、ルイスがいたから。
そういえばルイスは時空を経験していないんですよね。
だから、ホーンの音、わたしが好きなラシドシーーソーーミーーーのフレーズとかは入らなかったですが、この日限りのオリジナルな時空はそれはそれで楽しかったです。


・1日の時点ですでに、「曲もいいカンジの曲が2曲ぐらいできた。これからここでもたくさん曲が出来るだろうから、それでアルバムを出したい。この調子で作って行ったら7パターンぐらいになっちゃうかも」と言ってました。



・1日には関西の計画停電のことも話してたのですが、二転三転して、計画停電はなくてよかったです。
もしも、その日がちょうどLIVEの日にあたったらアンプラグドみたいな感じでやることになっちゃうかも…できる限りのことをするけどこれも貴重でいいでしょ?なんてつよしさんは言ってましたが、なんといってもありえないくらい暑いから・・・
そんな事態にならなくてよかったと思います。



・7月10日の最後の即興曲はつよしさんの歌を歌い、SASUKEさんがppのトロンボーンで絡んで、テイストがまるでTechnorogiaのようでした。
今回ありえないくらい前で見ることができたことによって、いつもはそこまでわからなかったSASUKEさんの立ち位置がちょっと垣間見れた気がしました。
最近のつよしさんの楽曲を知らないルイスと川島さんの間に入って指示を出したり、ホーン隊のリズムやメロディー、ハーモニーを連携させたり、時にはこの日は経験豊富な豪太さんがいらっしゃらず、若いDuttchさんがドラムだったこともあると思いますが、DuttchさんやKenKenにもノリや表裏の拍を指示したりしていました。
十川さんやスティーヴさんがかなりつよしさんの音楽に寄り添っているのは感じていましたが、SASUKEさんもまたものすごくつよしさんの音を長きに渡り支えているということも実感して帰ってきましたよ。
このツーカーっぷりは今回あちこちで、いろんな場面で、たとえば竹内くんとつよしさん。十川さんとつよしさん。スティーヴさんとつよしさん。豪太さんとつよしさん・・・いろいろ目撃できて楽しかったのですが、一番意外だったのがこのSASUKEさんとのアイコンタクト。

SASUKEさんが小さく音を抑えながら入ってらした瞬間のつよしさんのうれしそうな顔。素で超かわいくてため息ものでした(笑)
そしてなんの打ち合わせもなく、つよしさんの歌にベストのポジションでぴったりと寄り添うSASUKEさんの素敵なトロンボーンの音色。
SASUKEさんとつよしさんがふたりで一から創造する、繊細にして色気に満ちたその音と声の競演、表現に心が震えました。
Technorogiaそのものもいつかライブで見たいなぁ。光が射すような音色の笙とか、和楽器の生演奏も入った本格的なテイストで、この曲も聴いてみたです。
これ、まだ一度も生で披露されたことがないですよね。
一曲終わったあと、SASUKEさんと顔を見合わせてお互い会心の笑顔。
SASUKEさんもちょっと少年っぽい、すごくかわいい笑顔をしていましたよ。

さらにわたしは気がつかなかったのですが、一緒にいた友達によれば、SASUKEさんは「つよし」と呼んでいたそうです。ちょっと萌え(笑)

とこんな感じ。
音に関する記憶はもっともっと出てきそうでもありますが、今思いつくのはざっとこんな感じです。
また思い出したらこそっと付け足すかもしれませんが、とりあえず思ったことをまとめておきました。
わかりづらいですが、ここまで一緒に読んでくださった方には心よりの感謝をこめて。
かなり時間が経ってしまったゆえ、今更だよ!と思われた方も多数いらっしゃると思うのに、拍手ボタンをおしてくださったみなさま、スターをくださった方々、ツイッターで反応してくださった皆様方にも感謝です。
あとは、1日と10日のMC部分で、すっごく面白かった話、みなさんもご興味がありそうな話を厳選して書いて、そこからは旅日記へとシフトする予定です。
あっ!!
読書三昧はまだ続いていて、ただ今読んでいる本は有川浩さんの「県庁おもてなし課」です。
だんだんに読むことの楽しさを思い出しています。夏休みのおしまいまでに何冊読めるかしら。
こちらもまた楽しみです。