ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 このごろ思っていること

計画停電をするようになってから、停電がない日でも電気をムダにしないということを自然と意識するようになりました。
そうしてみて、気がついたこと。お日さまのありがたさ。
たとえばうちの近所は家が建てこんでいて、まあどこも似たかよったかに日当たりが悪いのです。
みんなで「うちは埼玉のチベット」「うちこそが埼玉のシベリア」と日当たり悪い自慢をしたりするのですが(笑)一日家にいるとそんな家でもいろいろなことがわかってきます。
朝の時間はこの部屋が明るいとか、その後のお日さまはこっちを照らす…とか。
このくらいの明かりがあれば楽に電気なしで本が読めたり、書き物ができるという場所が時間によってちょこちょこあって、お日さまのある時間を大切にしようと思うようになりました。
ミントやルナは、10センチ四方くらいの小さな陽だまりをすかさず見つけて、そこをちゃんと身体にあたるようにして丸くなるのが上手なのですが、要はそういうこと…人も自然にできたらいいなぁと思ったり。
この間計画停電があった昼間、室内でジャンバーを着て寒さに耐えながら家計簿をつけていたのですが、ふと外に出てみたら陽ざしの暖かさにびっくりしました。
ゴミ捨てのついでにぐる〜っと近所を歩いてみたら、広場にレジャーシートを広げて、水筒のお茶を飲みながら、陽ざしを浴びてカードゲームをしている子どもたちがいたり、交流館のだんだんに腰を掛けて本を読んでいる人もいました。
家の中にいるよりずっと暖かくて、ゲートボールをしている老人会の人たちが薄着なことにびっくりしたり。
ああ、お日さまを有効に使うこういう過ごし方もあるんだなぁと目から鱗でした。
今まであまりにも暗くて危険だから…と思って結構つけっぱなしだった階段の電気もためらわず消せるようになったし、テレビやステレオの音楽を消している時間も増えました。
「音楽がない生活なんて耐えられない」といつも音楽をかけていたのですが、最近は音がない静かな世界にも心惹かれるようになってきました。
その分「さあ聴くぞ!」と意識して音楽を聴いたりピアノに触れたりする時間が濃密になったし、やみくもに音を鳴らしていた時よりもずっとちゃんと音楽と向かい合っている気がします。
テレビのスイッチを入れた瞬間にたまたま流れたCMの『縁を結いて』にジーンとして思わずテレビの前で佇んだりします(笑)
戦国無双のCMが流れた時も「ベビベビベビ〜♪」の告知の歌でさえも心に響く〜♪と感動したりします。
無音から音のシャワーを浴びた瞬間のしあわせ…忘れていたなぁなんて。
トイレの便座カバーを復活させてみたり、電気を消した階段をゆっくり足で確かめながら降りてきたり…自分の中の常識が少しずつ変わりつつあるのを感じています。
そういえば寒い日も暖かい日も、家の中ではほとんど変わらない格好でいられたのもヘンなのだし、わざわざ夜中にパソコンに向かって作業しなくても、昼間できることはなるべく日暮れ前にやればいいんだよな〜とか…そんなことをとりとめなく思っては、とりあえずやってみる…というのが日課になっています。
ちょっと前まで外灯をつけるのもためらっていましたが、これはやりすぎると道を歩いている若いお嬢さんたちにとっては防犯上よろしくないかも?という話になって、やりすぎはよくないよね!?なんて行きつ戻りつしながら、これからもいろいろと模索してみたいと思っています。
食品は相変わらずないものがたくさんあって、今で言えば納豆とヨーグルトは慢性的に品薄です。
ちょっと前まで品薄だったパンや牛乳は今はほぼ戻っていますが、ヨーグルトはかなり深刻なレベルでいつ行っても棚がからっぽな気がします。
今日はたまたま久しぶりに「ひと家族1パック限り」の納豆が買えてうれしかったです。
食の買い物にしても、最近かなりかたよった買い方をしていたことにいろいろと気がついて、これからはそういう考えは捨てた方がいいのかも?と思い始めています。
たとえば、40代の身体を健やかに保つためにはイソフラボンを食べなければとか、乳酸菌を食べなければ…と思ったり、コレステロールを減らすためには、低脂肪のものをとか、白身魚がいい…とか、かなり神経質な一面もあったのですが、どんなにそれがいいかもしれなくても、売っていないものは買えないわけで…
どんなにじたばたしても得られないものは得られないわけなのだし、だったらこっちで代用してみたら?とか、バランスよく食べることが目的であるならば、別に手に入らない食品にこだわりすぎることはないんじゃないか?とか…そんなことを考えたりもしています。
食の安全ももちろんとても気になりますが、どれかだけをたくさん食べるとか、どれかだけを避けるとかいう考え方ができるような余裕は今の日本にはもはやない気がして、健康を考えるにしても安全を考えるにしても、究極は手に入るものを選り好みせず、なるべくまんべんなくちょっとずつ食べるのが一番かな?なんて思い始めています。
神経質になりすぎないことが、自分たちはもちろん、一生懸命風評被害と闘いながら農業や漁業をしている方たちを守ることにもなるのではないかと思ったり。
どちらにしてもいつまた計画停電がくるかわからないので、そんなに長く食品を置けないし、その日手に入るもので臨機応変に食事を作るとか、お日さまがあるうちにできる仕事を優先する…とか、今やれることをやっておかないと、また停電でできなくなるかも?とか…そんなことをつらつら思っているうちにあっという間に一日が経っていきます。
だからと言ってカリカリと毎日を過ごしているわけでもなくて『縁を結いて』な露出やKinKi的日常にも心踊らされたりしているわけで…
生徒たちとレッスンの途中でゲラゲラ笑ったり、とりとめない話をしたり、歌を歌ったりする時間が実は癒しタイムだと思ったりもしているわけで。
そんなことを今日こそ日記に書こうと毎日思うわけですが、全部の仕事を終えてテレビのニュース番組なんかを見てしまうと、あっという間に言葉を失って、何かを前向きに書こうという気持ちがどこかに行ってパタンとパソコンを閉じてしまいます。
とりあえず朝フレッシュなうちに日記を書いてみようかな。
来週には新学年もスタートします。
そしてそろそろ都内にも出てみようかと思い始めました。桜もそろそろの時期ですし。
まだまだ先が見えないこと、いろいろと気になることもたくさんありますが、あまり悲観的になりすぎず、上手に息抜きをしながらわたしなりに…長期戦に粘り強く挑めたらと思うこの頃です。