ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 岡田くんとベニシアさん

最近、NHKの情報番組、あさイチを良く見ています。多分この番組のターゲットがちょうどわたしたちあたり世代向け?と思う内容で、お料理だったり収納だったりの極意を教えてもらったり、時事問題や政治についてわかりやすく解説してくれたり、健康や税金の話だったり、バラエティーに富んでいておもしろいです。
とは言っても朝の時間はいつも家事をしながらバタバタと走り回っているので、おもしろそうな時はたいてい録画しつつ所々つまんでみることになります。
さて…今朝のゲストはV6の岡田くんでした。
いのっちにとって身内とも言える岡田くんのやりとり、有働アナとの関西トークなどとても楽しみにしていたのですが、期待を裏切らない内容でとってもおもしろかったです。
特に岡田くんが理想の男と言う中学時代のラグビー部の恩師のお話や、彼が中学時代につけていたという秘蔵のノートの話がとってもおもしろかったです。

「勤勉は退屈、不品行、貧窮の三悪を寄せつけず ヴォルテール
とか
「私は一日たりといわゆる労働などしたことがない 何をやっても楽しくてたまらないからだ トーマス????(ちょっと文字がわからず)トーマス・エジソン

などと格言を書いたノートを中学生の岡田少年は2冊も書き記していたのですって。ずいぶん理屈っぽくて真面目な中学生だったんだなぁ。
「おとなになるな。男になれ」とか「悩んでもいいけど迷ってはいけない」とか、そんなことも思っていたそうで過去の自分を振り返って「むずかしい子どもだなぁ」と言ってました。常に悩みぶつかりながら生きてきたのだそうです。彼のノートの内容なんかを見ていると、彼がつよしさんと仲良しなのも容易に理解できる気がします(笑)
そんなこむずかしいことばかり考えていた彼が、いきなり飛びこんでしまったV6でとっても苦労をした話もたくさん出てきました。いきなりわけもわからないうちにステージへと上げられて、メンバーに叱られ手取り足取り教えられながら始まってしまった彼のアイドルとしての人生。ずいぶん戸惑い迷いながらも、10歳も年上の坂本くんやいのっちたちに支えられ見守られていたそうで、いい話がたくさん聞けました。
何より年齢も経験も違う心強い仲間が5人もいたことは、彼にとってはとってもラッキーだったんだろうなぁなんて思ったり。
上手に気分転換できない彼を連れ出したいのっちが「どこへ行きたい?」と言ったら「レンタルビデオ店」と答えたそうで、お店の会員になろうとしたのだけれど、当時パスポートしか自分の身分証明をするものがなくて、いのっちが代わりに会員になってあげた話しなど、とってもほほえましかったです。
あさイチの番組中もとなりにすわって、時にチャチャを入れたり発言をフォローしたりしているいのっちも、なんだかおかあさんみたい(笑)
インタビューの中で「関西人というと常におもしろいことを言えとか、そういう役回りを求められてしまうけど、暗い関西人もいるので」と言ったところでくすくす笑ってしまいました。
わたくし、他にもあんまり明るくないし、本当はさしておしゃべりでもない関西人をふたり知ってましてよん(笑)
彼の役者人生のターニングポイントはやっぱり「木更津キャッツアイ」だそうで、あれから役者としての楽しさを知り、この世界で生きていく覚悟が決まったみたいなことを言ってました。
30歳になったばかりという今の自信もプライドも身に付けた横顔がとってもまぶしくて、素敵でした。
あさイチ話しついでにもうひとつ。
11月10日のゲストはNHKの人気番組猫のしっぽ カエルの手のベニシアさん。
そうとわかった瞬間に彼女のことが大好きなショコラさんに、メールで「今日のゲストはベニシアさん!」と教えてあげようと思って携帯を出したら彼女から「NHKにベニシアさん出てますよ!!」とメールが来ました(笑)
この方はご存じの方も多いと思いますが、イギリスの方で、ハーブ研究家で英語学校の経営をなさっている方でもあります。山岳写真家のご主人とともに京都大原の古民家を買い、なるべく使える部分はそのまま使ってちょっとずつ手を入れながら暮らしてらっしゃいます。古い家具や家財道具もなるべく使えるものはそのまま使っているのだそうです。そして、お庭に四季折々のご自分が育てたハーブ。それらに囲まれて、エコで工夫に満ちた暮らしの提案をしてらっしゃいます。
お庭作りにも暮らしにも、子どもの頃から培われたイギリス流のやり方と、古都での暮らしで覚えた伝統的な日本のよいところを上手に混ぜ、自分流にアレンジしてらっしゃるところがとっても素敵で以前からいいなあと思っていました。
この方といのっちがどんな風に絡むのかもとても楽しみで思わず録画して見たのですが、期待を裏切らずとってもよかったです。
最初にいのっちと会った時に、ベニシアさんが「いのっち?命?」とおっしゃったところからにこにこ。外国の方なのに、日本人でもなかなか出て来ないようなうまいことをおっしゃいます。
お庭を見せていただいたり暮らしぶりについて話しているふたりを見ていて「これも一種の夢の共演よね〜」なんて時々ショコラさんとメールし合ったりしながらすっごく楽しく見てました。
さて。ベニシアさんがNHKでもってらっしゃる先に書いた番組の中では、彼女が英語で詩を朗読するコーナーがあって、わたしはブリティッシュ系の発音がとっても好きなので、その英語の詩のコーナーも楽しみにしています。
多分マレーシア時代にイギリス人の英会話の先生に習うことが多かったからじゃないかと思うのですが、一方オットは断然アメリカンイングリッシュが好き。アメリカンとオオサカーンは気質的にも言語的にも(ほんと!?)似ているという説があるそうですが、そういうことなのかしら!?(うちのオットは大阪人なので、笑)
おっと話がそれちゃった。
あさイチでもベニシアさんが詩を朗読されていて、この詩は四季折々のお庭を女性にたとえたもの。
とても素敵だったので、日本語訳の方を引用させていただくと

春の庭は少女の美しさ
夏の庭はみずみずしい女性の美しさ
秋の庭は成熟した女性の美しさ
冬の庭は思慮深い銀髪女性の美しさ
庭にも女性にもその時々の美しさがあるのです
あさイチより)

わたしが今いる「場所」はどのあたりかしら?「秋の庭」あたりかな…なんて思いながら見ていたのですが(笑)
考えてみるに、最近の同世代以上の評判はあんまりよくありません。
「おばちゃんってやーね。ずうずうしくて」とか「無遠慮でわがままだし」とか「だいたい配慮がないことを言ったり非常識なことをしている人を見るとおばちゃんだよ」とか…
耳が痛いなぁと思う場面も多々ありますが、そのせいなんだか冬の庭の「思慮深い銀髪女性」という言葉がことさら胸に残りました。
オトナになったこと、年を重ねたことで得たものは何かな?これからのわたしには何ができるんだろう?なんてことをこの頃考えることが多いのですが、ただただ自分や家族が楽しくあればいいやというのではなくて、何かしら次世代のためにできることはないかしら?とか、社会の一員として、率先してやるべきことがるんじゃないかとか…何もできなくても話を聞くとか声を掛けるとか…そういうことをもっとやっていった方がいいんじゃないかとか…いろいろなことを考えるきっかけをもらったような気がします。
余談ですが、番組を見ながらショコラ譲と話してたこと。
ココロ見がもしもレギュラー化したりした暁には、つよしさんにもベニシアさんちを訪ねてほしいよね。」「お庭でふたりでハーブティーを飲んだり、おうちの中を見せてもらい、昔ながらの家具調度品や、年代物のミシンなんかをさわりながらトークをしている姿が容易に想像できるね」なんて(笑)
ファンの考えることはみな同じという話でした…ちゃんちゃん。