ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 live image 10 dix

4月23日、初日の川口リリアに行ってきました。
東京ドームよりも距離的には絶対に近いはずなのですが、電車の乗り換えが多くて、結局ドームから帰るのと同じくらい時間がかかってちょっとがっくり。
そんなことはどうでもいいのでした(笑)
初「imageコンサート」です。今年はなぜかすっごくライブに行く機会がなくて、なんとKinKi以来ではありませんか!びっくりです。
ご一緒したのは、ショコラさんとbonyarihitsujiさんです。
どうしてもこの日じゃなきゃいけないわけがあって、それはわたしたち3人が共通して大好きな押尾コータローさんがゲストだったから。それを最優先で申し込んだら初日だったという…。
 今年で10年目という記念公演だったそうですが、「そもそも最初のCDがミリオンに行ったのがこれほど長くライブが続いたきっかけ…」という話を聞いて「そういえば、わたしも最初のimageのCDは買った!!」ということを今さらながらに思い出しました(笑)なぜ、完全に失念していたのでしょう(笑)そればかりか、多分初回のimageのピアノの楽譜も持っているはず…まさかこれを買った時は、10年後になってライブに行くとは夢にも思ってなかったはず。おもしろくって不思議!!
 さて、そのimageのライブは前半めちゃめちゃ癒し系と思いながら聞いていて、後半ではうってかわってグッと盛り上がり、大興奮のうちに終了しました。
わたしたちのお目当ての小松亮太さんと押尾コータローさんは共に2部にご出演で、前後して出ていらっしゃいました。
あえてKinKiさんたちとのつながりを書くと…小松さんば堂本兄弟の「約束」披露の時にイントロのバンドネオンを弾いてくださった方で、押尾さんはつよしさんがソロで僕らの音楽に出た時に「やさしさを胸に抱いて」でコラポしてくださったギタリストさんです。
わたしたちは、おふたりそれぞれのライブに行ったことがあって、彼らの奏でる音が大好きなのですが、小松さんはとっても情熱的に、押尾さんは会場中を包み込むような包容力のある音で、会場中を大いに魅了しました。そしてわたしたちも大満足。行くことができて本当によかったです。
 さて。このライブのすごいところは、これでもかこれでもかと違う個性を持った第一線の音楽家たちが次々現れて、前に出てこられた人の余韻と熱気をすぐに自分色に染めなおして盛り上げていくところです。
更に、みなさんカラーが全然違うのに、なぜか不思議な統一感があっておもしろかったです。
 出演者は、とても豪華です。
葉加瀬太郎氏、加古隆氏、小松亮太氏、押尾コータロー氏、ゴンチチ松谷卓氏、羽毛田丈史氏、宮本笑里さんなど。
10周年の記念コンサートだからか、ほとんど先入観も事前準備もなく聞いてみたら、聞いたことがある曲がほとんどで、曲名を全然知らないのがとっても残念。とりあえずセットリストを載せてらっしゃるブログもたくさんあったので、ちょっとだけカンニングさせていただいて、わかる範囲で書かせていただきます。
特に曲名曲順に関しては全然自信がないので、たまたまご覧になった方で間違いに気づかれましたら教えていただけるとうれしいです。
 ステージの音楽ももちろん素晴らしかったですが、深い森の中のような大きな木が両側にあるセットもステキでしたし、バックスクリーンに映し出される映像もまたとても美しくて、心を奪われました。地球の美しさを思い出させてくれるようなセットと映像でした。
そしてその中で奏でられる音楽もまた、わたしの頭の中に何度も美しい星地球や、その中にいる心やさしい人間を思い出させられるようなものが多かった気がします。
 ある曲では美しい景色だったり、その曲のために作りこまれた映像だったり、視覚的にもいろいろな世界へ連れていってもらって、居ながらにして世界旅行をしたような気持ちにもなりましたよ。
というわけで、続きからはセットリストに沿った感想をちょっとずつ書いていきます。

ゴンチチ
彼らは10年、皆勤賞なんですって。
穏やかだけどくすくす笑えるおしゃべりと、癒し系の音楽。
オットのハワイの思い出話とともに、よく聞かされた音楽だったので、わたしの中のイメージとしてはハワイな感じでしたが、スクリーンの海リゾートははもっとアフリカの方の海かな?紺碧の空と砂浜。真っ青な海。
特に好きな曲「放課後の音楽室」が聞けてとてもうれしかったです。
他には「南方郵便船」 「ターバン・シェル・ポルカ」 「風の国が演奏されたそうです。
曲名はわからないけれども、聞いたことがある曲たちでした。


松谷卓
「S」テレビ朝日  BS朝日「S〜THE STORIES」テーマ曲)「未来への栄光」 この曲はサッカーにまつわる5分間のショートストーリー・ドラマのテーマ曲なのだそうで、バックにサッカーの映像がたくさん流れました。
わたしはあまりサッカーには詳しくないですが、5分間の中に短い番組の中に素敵なドラマがいっぱいなんですって。映像とマッチした、素敵な疾走感がある音楽でした。
「TAKUMI/匠」(「大改造 !! 劇的ビフォーアフター」の番組曲
この曲では葉加瀬さんが出てらして、コラポです。
松谷さんが、葉加瀬さんと自分をさして「黒モジャと白モジャ」(それぞれの髪の毛の具合と色)とおっしゃったのがツボに入って、すごく素敵な音が鳴ってるのに、にやにやしながら聞いてました(笑)
葉加瀬さんが入ると音が華やいで、また違った雰囲気でステキでした。

宮本笑里さん
ふわふわのチュチュっぽくもあるミニスカートに身を包んで、ストレートロングヘアの彼女は、ひときわ目をひいておりました。
お目々の大きな、少女マンガから飛び出してきたかのような美少女バイオリニストです。
大好きな音を奏でられる、オーボエ奏者宮本文昭氏の二女なんですって。びっくりです。

モンティーのチャルダッシュ」 「風笛」 「dream」を演奏されました。
チャルダッシュ」は元々大好きな曲で、疾走感があってとっても情熱的な音楽ですが、これを生真面目な表情の宮本さんがとてもていねいに、そして情熱的に演奏されていて、とってもいいなあと思いました。
しかしこの曲より更に心に残ったのは「風笛」。この曲はおとうさまの宮本文昭氏がかつて演奏された曲で、朝ドラ「あすか」(竹内結子ちゃん主演のドラマでしたよね!)の主題歌だったのでした。
そもそも大好きなこの曲を、お嬢さんのバイオリンでふたたび聞けるとは…なんてステキなんだろうと思いました。

加古隆
 「パリは燃えているか」「黄昏のワルツ」
1部(前半)の最後を飾られました。 この方も「live image」に第1回目から毎回出演されてるんですって。
帽子がとってもお似合いでステキでした。
「黄昏のワルツ」はまたまた with 葉加瀬太郎氏で演奏されました。
包容力のある、オトナな音がしました。
最近出された葉加瀬氏のCDの中でもこれらのコラポ演奏が聴けるのだそうです。買おうかしら!

「フェニックス」 (NHK「プロジェクトJAPAN」テーマ曲)
こうして聞いてみると、このコンサートで演奏される曲たちは、あちらこちらの番組のテーマ曲になっているものが多くて、どの方の手なる曲なのか、演奏がどなたなのか知らないまでも、耳馴染んでいる曲が多いです。
そして当然がら、どの曲も断然生の方がいいし、作曲された方がそのまま演奏してくださるので、その方の意図しているものがより伝わってきて、聞いていてとても楽しいです。

休憩(15分)

☆イマージュオーケストラ
後半トップは「オーケストラ・イマージュ」です。
各出演者のステージの間、ずっと後ろにいるバックバンドですが、とってもいい音を鳴らしていて、バックだけにしておくのは絶対にもったいないでしょ!?と思っていたので、存分に彼らが鳴らす音が聞けてうれしかったです。
チェロのソロの方が、すっごくいい音…と思っていたら、柏木広樹さんとおっしゃる方で、いろいろなブログを読んでみたら、ファンという方が大勢いらっしゃいました。あの大ヒット映画「おくりびと」のチェロの演奏指導もされた方だそうです。
チェロの音、大好きです。

小松亮太
彼も皆勤賞なのですって。
ラスト・タンゴ・イン・パリ
「風の詩
〜THE 世界遺産」 (TBS The 世界遺産 テーマ曲)
衣装はきらびやかですが、彼のたたずまいは意外と体育会系な感じで、曲に入る時のカウントとかめちゃくちゃ男前です。音楽はとても情熱的で熱を帯びていて、否応なしに盛り上がります。こちらをぐいぐい引っ張って違う世界へ連れていってくれるような感じがとても好きです。
わたしがとっても好きな人たちはひっそりと、でも存在感があって静かにそこにいるような人が多いのですが、彼はちょっと違うタイプかも。でも熱を帯びたこういう音楽や、やる気満々な感じ、とっても好きです。また彼のタンゴを聞きに行きたいです。

押尾コータロー
「Landscape」
「Earth Angel」 (バックオーケストラ付き)
わたしにとっては、この方も王子様です(笑)
この方の演奏も笑顔も、楽しそうにひとりでなんでもやっちゃう演奏スタイルも全部好きです。
特に2曲目、バックオーケストラがついて演奏するとなると、いろいろな音をいっぺんに出す彼のスタイルと打ち消し合ったりしないのかしら?と一瞬思ったのですが、全然杞憂でした。
大きな広がりのあるアレンジと、彼のまろやかなギターの音がとっても素敵なブレンドをして、夢見心地で聞いてました。ちょっと癖のある意外と大柄な立ち姿にうっとり@@@@
今年も音霊コンサートがあるのですが、また潮騒バックで彼のギターに触れられたらいいなぁ。

羽毛田丈史
この「live image」の音楽監督さんです。
この方はピアニストで、音楽プロデューサーだそうです。
ドラマや映画、ドキュメンタリー番組のテーマ曲などを手掛けていらっしゃるそうですが、聞いてみたら知っている曲が多いこと多いこと。日ごろの大活躍ぶりが伺える曲たちでした。
「地球に乾杯」 (NHK 地球に乾杯 テーマ曲)
メドレージャングル大帝」「青い花(鎌倉が舞台のアニメだそうで、映像が流れたのですが、キュンとくる感じの青春ドラマでした「オー!マイ・ガール!!」
メドレー「ROOKIES」「メインテーマ〜愛のテーマ」
この曲はドラマの中で散々聞いていた曲ですが、曲メインに聞くのは初めてです。いまさらながらなんていい曲なんだろうと思いました。
羽毛田氏のピアノ、わたしはとっても好きでした。特に真ん中のかわいい曲たちのメドレーの中のピアノが、とっても素敵でドキドキわくわくしながら聞いてました。
この日、たくさんの方がピアノを弾かれましたが、わたしは羽毛田さんの音がとても心に残りました。

葉加瀬太郎
エトピリカ」 「エターナル」
リベルタンゴ with 小松亮太
情熱大陸 with 小松亮太押尾コータロー
葉加瀬さんは、とっても華があって、出て来られただけでステージがパーッと明るくなります。
音もパフォーマンスもとってもきらびやかでした。ファンの方もたくさんいらっしゃるのがうかがわれ、おしゃべりもとっても軽妙で、この方が実質imageの顔で、みんなを引っ張って来られたのだなあというのがわかる感じでした。
ただ…なぜか彼のおしゃべりを聞いていたら、大泉洋さんを思い出してしかたなかったです。全然違うおふたりなのに、どこかが似てるんです(笑)いつかおふたりが並んでしゃべっているところを聞いてみたいです(双方に失礼でごめんなさい、笑)
曲はもちろんよ〜く知っている曲が並んでいて、特別にファンという程ではないわたしでも、メロディーはとっても耳なじんでいます。
このコーナーのラスト2曲だけでも、この日行った甲斐があったかも!!わたしたちが大好きな方たちが大活躍です。
小松氏の音が入ると葉加瀬さんのきらびやかな音がグッと締まる感じがしたし、押尾さんが入ると、とってもまろやかになりました。その個性が全然違うおふたりが、それぞれのアプローチで葉加瀬さんと素敵なコラポレーションをされてました。ふたりともあまりにステキだったので、あやうく息をするのを忘れそうでしたよ(笑)
 ただし…葉加瀬さんの演奏を聞きながら、もうおひと方、この場で見たかったなあと思うバイオリンの方を思い出しましたよ。
その方は古澤巌さん。若々しくて凛とした音の宮本さんのバイオリンも、きらびやかで華がある葉加瀬さんのバイオリンもステキでしたが、少し前に東儀さんと共演なさった古澤さんもimageとかかわりの深い方だと聞いて、彼の音がまた聞いてみたくてたまらない気持ちになっています。彼の円熟した安定感抜群の音色にもまた触れる機会があるといいなぁ。

☆アンコール(全員で)
「My Favorite Things(わたしのお気に入り)」
この曲は大好きな曲です。「そうだ!京都へ行こう」の曲と言えば、「ああ」という方も多いかも。
全員で演奏されたのですが、みんな楽しそうでした。
(そういや、先日この曲をピアノで演奏したうぜーよ姫は、ぜんぜんお気に入りっぽくない曲じゃん。どうしてお気に入りの歌なのにこんなに暗い曲調なの?!と言ってましたけど、ふふふっ。)
いろいろな楽器がソロで回していって、メンバー紹介的な要素もあったのかもですが、特にパーカッションの女性の方の音が心に残りました。

CDでしか聞いたことがない世界でしたが、生演奏で、演奏者のおしゃべりを聞きながらのコンサートはとっても刺激的でおもしろかったです。「image」のCDが好きな人なら、一度は出かけていって聞いてみるといいと思います。
より曲のイメージが広がるし、CDとは別物?というくらい臨場感のある音が楽しめます。
 更に川口リリアはホールの大きさもちょうどよくて、わたしたちはてっぺんから見ていたのですが、十分によく見えたしいい音だったし、楽しかったです。