ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 いろいろと

このところお天気がぐずぐずしていて、いっこうに春が進んでいかないせいか、どうもネガティブだったなぁ…という話です。
やっと過去形になったので、また不意にネガティブにとらわれないように、日記に書いておこうと思いました。
今日は朝からざんざん雨が降っていて、こんなに大降りなのは久しぶりかも。
 さて。
先週、生徒さんのおかあさんからメールがあり、お友達のお子さんを紹介していただきました。
その子は高校2年生男子で、ちょっといろいろ事情があるみたいなのですが、今晩お試しレッスンでやってきます。
なぜ会ってもいない子にむずかしい!?と感じたかと言うと、おかあさまからのメールが「わたしは本当は習わせるのはとてもイヤなのですが、息子がどうしてもというので、できれば1カ月くらいお試し期間をいただいて、耐えられそうだったらレッスン継続をお願いします。」という言葉が並んでいてびっくりしたのです。「耐えられそうだったら」って!?彼が?わたしが?どっちなんだろう(笑)
更に「ことピアノに関しては優越感とコンプレックスの両方を抱えているみたいで…etc.etc.今はゲーム音楽に夢中ですが、一度吹奏楽部で演奏したらまったく弾けずにかなり落ち込んで、一旦は二度と弾きたくないと言いました…」的なことが延々書いてあったからです。
そもそも高校2年生にしては、おかあさんと息子さんの距離がずいぶん近い!?と思ったのがひとつ。
わたしで大丈夫かしら?彼を迷路から出してあげられるのかなぁ?!と心配になったのがもうひとつ。
わたしみたいな町のピアノ教室的なところじゃなくて、もっと心が強くて経験豊富な、音大受験生をバンバン受け入れていらっしゃるような、力のある先生のお弟子さんになった方がいいんじゃないかな?的な弱気に取りつかれてしまったというわけです。ああ未熟〜(笑)
 それじゃなくてもうちに来ている大学生たちが今お悩みでいっぱいで、気がつけば彼らの悩みについて一緒に頭を悩ませていることが多いのだし、新しい生徒を迎えるということは、新しい生徒の悩みもまるごと受け止め一緒に考えるということだから…いつになく迷いが生じたというわけです。もちろん、新しい子との出会いはいつだって楽しみなんですけどね。
 そんなこんなで日曜日の夜もらったメールが翌朝まで返せなかったら、あちらから電話がかかってきて、「せっかちですみませんが、先生、今日にでも行かせたいんです。受け入れていただけるんでしょうか?」と催促されてしまいました。
そもそもそれがダメ。仕事に関しては翌日持ち越しはしないはずだったのに、なぜあちらから電話をもらってしまうまで結論が出せなかったんだろう!?とさらにテンションが下がる下がる(笑)
最近は夜7時代、8時代から埋まって行くようになって、我が家の食事や帰宅時間とまるかぶりなので、よけいに憂鬱なのかもしれません。彼も早くて7時代、8時代からレッスンスタートなら尚良いのだそうですが、その時間を完ぺきに埋めてしまうと、今後振替レッスンはどうするんだろう?とか。うちの子たちとの会話が益々減っちゃうわ!と思ったり。
さらに、夜のレッスンでうまくいかない話を打ち明けられたり、夜に生徒がぽろっと悩みごとをメールしてきたりもするようになって、寝る頃になっても頭がうまく切り替わらず…必然的に朝スイッチがなかなか入らず。それも問題なのですけれども(笑)
 昨夜来たうぜーよ姫のおねえちゃん、Nちゃんは、やっとピアノが軌道に乗ってきたと思ったら、やっぱり大学のバスケットサークルに入ったというので、また微妙に凹んでみたり(笑)
ピアノを弾く人にとって、バスケットというスポーツはつき指や指の骨折など、指のトラブルが多いこともあって唯一と言ってもいいほどオススメできないスポーツなのですよね。
彼女のおかあさんもそのことをとっても心配していたのですが、本人がどうしてもバスケがやりたいというのだから、そりゃあオトナがなんと言っても無駄だし(笑)そんなこんなで、週に何回かは深夜に帰宅することになるかもしれない…というような話を聞いて、言わなくてもいい「練習時間がちゃんと確保できなかったら、今のがんばりが全部無駄になっちゃうんだからね…」的なことまで言ってしまい、わたしは彼女のママじゃないんだから、そこまで言わなくても…余計なことを言ったなぁと落ち込んだり、ついついテレビを見ていても本を読んでいても、彼女の今後について考えていることが多くて、なんだかネガティブに襲われてまいりました。
 そんなこんなで、いろいろと不安要素はありますが、ゴールデンウイーク明けにはそろそろ学校や職場も落ち着いて、夜の生徒さんたちのレッスンもうまく回るようになるといいなぁ。
たまたまいろいろと考え込んでいるタイミングで、仲良しの友達から素敵なメールが来て、見るなり笑顔になりました。
「16年後(多分定年退職後ってことかな?! 笑)に習いに行きます。レインさんは断らない先生と聞いてますから。」
って。
ただそれだけ書いてあったのですが、前後の文脈もあると思うのですが、この言葉がとっても暖かくて、しかもクスっと笑えて…そうだった!そうだった!わたしはわたし。いつものペースを崩さず楽しくやろう。新しい男子にも、音楽の楽しさやおもしろさをいっぱい体験させてあげればいいんだ…あんまりむずかしいことは考えず、いつものわたしでいいや…と思えるようになりました。
迷い始めるとどんどん深みにはまってしまいますが、浮上する時は一瞬なのですよね。Sちゃん、ありがとう。
 まあ、今晩どんな展開になるかは、彼が来てみないとまったくわかりませんが(笑)そもそもわたしの中にあるのは「彼」のじゃなくて、おかあさまの印象だけなのでした。
だったら、よけいなことを心配しすぎても意味がないのだし…
いつもどおりに「ね、がんばる〜よ〜♪」と歌っておこう。