ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 好きなものと怖いものはいつだって隣合わせ。

 今日のおかずのひとつにブリの「あら煮」がありました。これがうまく煮えると、大根がいい感じに飴色になって、お魚のだしがが効いてとってもおいしいのです。骨の間のお魚のおいしいことと言ったら…(笑)
 というわけで作り始めたわけですが、実はわたくし食べるのは好きですが、ブリの下ごしらえがとっても怖いのです。ぶつ切りになったブリの袋を開けた瞬間に、切り身についた目玉たちが一斉ににらみつけてくる…よーな気がします。これが本当に恐怖です(笑)
 なので、わざわざ全部の目玉が下になるようにひっくり返してからお湯をかけるのですが、時としてお湯をかける勢いがよすぎて不意に目玉の切り身がひっくかえったりします。「ぎゃーっ!!これはブリの呪いなの!?」や〜め〜て〜。
 今日はどうにも時間がなくて「注意深く」開ける時間がなかったので、無防備に袋から金ざるにあげたら、なんと一袋に目玉がついた切り身が6コもこっちを向いてます。しかもなぜに全部こっち向き?!半分くらい反対側を向いていてもいいじゃない。そもそもこれぽぽっちの切り身に目玉6コ分って多すぎじゃない!?
「きっと大サービスなんだよ!」とおもしろがってオトートが言いますが、そんなサービスいらないから…
 そのままこれらの切り身を手に取り、血合いを取ったりウロコを取ったり、煮込む間も食べる時も折にふれて「こんにちは」するのはとってもイヤだったので、ようし、先に目玉を取ってしまおうと思いました。
 ところが…これが恐ろしく骨でした。包丁がなかなか入らないし、最後にはキッチンハサミで目玉をえぐり取ったのですが、この作業の大変だったことと言ったら…途中からものすごく凶暴なわたしが出てきて、とっても怖い気持になりました(泣)
 苦労しただけあって、味はものすご〜くよく仕上がったのですが、途中で何度も投げ出しそうになりましたのことよ(笑)
 それにしても、わたしにとっての世の中は、好きなものと怖いものはいつだって隣合わせです。はぁ。
 たとえば、KinKiさんと特効。
ライブに行くのは大好きですが、特効にはいつまでたってもドキドキです。
 「硝子の少年」のイントロのラスト。「99%Liberty」のラスト。いい加減わかっちゃいるけど何度ライブを経験してもやっぱりそのたび大げさにびっくりしてしまうのはなぜでしょう(笑)
 たとえば子どもと風船。
 子どもたちは大好きですが、子どもと言えば風船!子どもがいるところには風船あり(笑)
 今日は風船とは無縁だぞ!と思っていても、子どもと通りを歩いていると通りがかりに不意に渡されたりするから油断がなりません。いつ破裂するかわからないこのドキドキ。
 しかも子どもってヤツはいつでも風船をもらいたがる習性があるし、風船をいじくりまわして遊ぶのもやっぱり大好き!そしてなぜかはしゃいでいるうちに突然「バンっ!!」と割れるのです。いやん風船。怖い!怖い!やっぱりダメなものはダメ〜(笑)
 更にいうと、好きな服と静電気。洗濯と静電気。
 ここ数年とってもお気に入りのニットを着ると必ずあちこちでビビっときて痛い目にあいます。他の冬服を思い浮かべてみても、好きな服ほどバチっときやすい服でもあって、来るべきバチっ!の予感にドキドキしながら袖を通したり脱いだりしています。
 気持よ〜く乾いたいい匂いのする洗濯ものを取り込むときもにもバチっ!はつきものだし、さ〜て車に乗ってお出かけだ!とうっきうきと車のドアに手を掛けてもやっぱりバチっ!!
 なんで世の中こうかしら(笑)
 ふとブリ大根を前にしてどーでもいいことを考える秋の夜長なのでありました(笑)