ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 エコうた

 どっちのカテゴリーにいれていいのかわからなかったので、両方に入れてみました(笑)
 数年前まではほとんどNHKの番組を見ることがなかった我が家ですが、だんだん年をとるにつれ、NHK率が高くなってきました。最近はNHKもくだけてきて、見ていてゲラゲラ笑ってしまうプログラムも多いし、朝ドラもなんだかんだ見てますし(笑)
 というわけで、とっても楽しみにしていたのですが、期待を裏切られないとてもステキな音楽番組でした。
 そもそも最初に大好きなFUNKY MONKEY BABYSが大好きな「桜」を歌った時点で思わずウルウルしちゃいそうでした。この歌はわたしが大好きな桜ソングリストのかなり上の方にある曲なのです。大好きなDJケミカル氏はこの日もニコニコでとっても癒されました。
 その他小豆島のエンジェルロードで歌ったキマグレンの「LIFE」とか「天国の郵便ポスト」とか、千葉の里山で歌ったいきものがかりの「帰りたくなったよ」とか「ホタルノヒカリ」とか、自然の中で、歌っているご本人が心を動かされつつ歌っていると、やっぱりこちらに伝わってくるものも全然違ってくる気がします。
 またバックの景色が本当に素晴らしくて、日本人に生まれて本当によかったなぁなんて思いながら郷愁を誘われつつ見てました。
 その他、大塚愛ちゃんの「愛」とか、alanちゃんの「懐かしい未来〜longing future〜」とかもとってもよくて、一度で終わりにするのがもったいなくて、編集しようと思っているのですがなかなかできずに全部を残してあって、家事をしながら何度も繰り返し見たり聞いたりしています。
 さて、われらがつよしさんは2曲歌って、奈良の春日大社からの中継でした。春日大社宮司さんとの対談も素敵だったし、衣装もいっぱい着替えてなんかとってもお得な感じでした(笑)
 蝶ネクタイを見た瞬間に軽部氏ではなく、山田優ちゃんを思い出したオットとわたし。多分しんどいの見過ぎです(笑)
 そもそもいい時間帯にテレビの前を占領しちゃって申し訳ないので、わたしはキッチンの小さいテレビで細々見ていたのですが、なぜかハーフ画面でこの番組とサッカーを見ていたオットがつよしさんになった瞬間にリビングから呼んでくれて、彼のコーナーだけ大画面で見せてくれたし、つよしさんの場面だけいい方の機種で録画もしてくれてました。ありがたや。ありがたや。金曜日にわたしがかなりへこんでいたのを横で見ていたので、なんとか元気になれるように気を使ってくれていたのかもしれません。ああ、わたしももっとオットにこそやさしくしなきゃです。
 おっと、油断してたら話がそれちゃいました。話を元に戻します。
 確かどこかでこの番組の撮影はかなり朝早く、人がまだ訪れる前の時間を使って収録されたと読んだのですが、ソメイヨシノの方は夜明けからさほど経っていない時間だったのか、まだ早朝の静謐な空気が残っていて、まずは万葉植物園の浮き舞台や、水面の美しい光景にとても心を奪われました。
 つよしさんと東儀さんとのコラポレーションに初めて触れたのは2006年の6月25日お台場のハイヤーイベントの時でした。
 この時に思ったことやいろいろと調べたことをもう一度見てみたいと思い、日記の過去ログを探したら、このあたりにありました。
 この時すぐに「次の機会」を切望したのを覚えているのですが、CDではなくてみんなが聞ける場所でのコラポが実現するまでに、ほぼ3年の月日が流れたんだなあと思うと、なんだかとても感無量でした。
 なによりこれが一部の人しか見聴きできないものではなくて、NHKで全国のファンが一斉に見ることができる場所だったのが、素晴らしいなんて思いながら見てました。
 ソメイヨシノが始まった瞬間、何かいつもと違う!?という感じがあって、それが何なんだか1〜2度のリピートでは気がつかなかったのですが、もしやキー!?と思いついてi-Podを持って鍵盤のところにいき、CDのソメイヨシノの最初の音を鳴らしてみたらA♭でした。
 その後テレビの音源と比べたらやっぱり半音高いことがわかってちょっと納得。今回のライブバージョンでは最初のキーはAでした。半音違うだけでずいぶん曲の印象が変わります。
 いつもの時よりもやわらかく漂うかのようなその歌声は、まわりの景色や他の楽器の音にしっくり溶け込んでいて、それが早朝の雰囲気になんて似合うんだろうと思いました。
 つよしさんという方はそもそも「オーラの出し入れが自由」だそうですが(笑)歌声のコントロールも自在で、このソメイヨシノはあえていつものオーラを消して歌っているようでもあり、自然や和楽器、キーボードとのハーモニーを楽しんでいるようでもあって、声と一緒に漂っているような気持で聴きました。
 一方の「空〜美しい我の空〜」の時は明らかにまわりの景色に明るさが増していて、時間の経過を感じながら見てました。わたしも過去3回春日大社に行っているのですが、考えてみれば全部早朝に行っているのでそんなことが気になったのかも。
 朝の空気の中で見ると春日大社の朱色は鮮やかさを増して、びっくりするほど美しかったのを覚えているのですが、そんな空気を画面から感じることができてとてもうれしかったです。
 「空」の方はキーもいつも通りで、この曲の方はボーカルの力を存分に発揮してオーラ全開で歌っていたような気がします。
 CDではもちろんあきれるほど何度もリピートしているし、更に何度となく生でも聴いているのに、今だにこんなに惹きつけられてやまない自分にびっくりです。しかもテレビ越しなのに(笑)
 それにしてもソメイヨシノと「空」の歌い方の違うことといったら。こんな風に幾通りにでも歌えるところが彼のすごい強みなんじゃないかと思うのですが、ファンの欲目かしら!?(笑)
 春日大社の隅々まで声が響き渡り、紀香さんじゃないですが「森が聴いているんじゃないか」と言いたくなる気持ちがよくわかりました(笑)そういえば、曲を聴き終わった後に、アナウンサーの皆さんも紀香さんもささやき声になっているのがとっても印象的でした。
 東儀さんはなんといっても姿勢がよくて、出される音がなんとまっすぐなこと。にも関わらず情感たっぷりで、つよしさんの声との相性のよさをあらためて感じました。
 また、パーカッションのスティーヴさんが不思議な存在感を出していて、東儀さんと、十川さんとつよしさんの4人の音だけじゃなくて絵面もとてもよかったです。
 どこかの通りすがりのブログでスティーヴさんを知らない方が、「なんだかいろいろと忙しそうなパーカッションの人が途中でなんか炒めたりしてたよ!」と書いていて、アネとそれを見て爆笑しつつ、どこだろうね〜と検証したらありました!ありました!確かにバチを両手に持って炒め物をしているような絵面が(笑)「鹿のツノをつけてたら遷都くんファミリーの一員になれそう」とも書いてあって、涙が出るほど笑ってしまい、すみません(笑)スティーヴさんという方は、相変わらず見ている人の目を惹きつけずにはいられない方なのですよね。
 バンマスはもちろん、つよしさんのどんな歌声にも長きに渡り寄り添ってきた方なので、安心して聴いていられますが、イントロの数音ですでにこの歌の世界観へまっすぐへといざなうのはすごいなあと思いました。スコアが発売になったらぜひ手に入れたいと思っているのですが、楽譜通りには弾けても、イメージ通りの音は出せないんだろうなぁなんて思ったり。まっ、あたり前ですけれども(笑)
 そうそう。最後にひとつだけ。
 この番組をたまたま見てらしたという方からメールをいただきました。
 この方には以前に一度メールをいただいていて、それは確か昨年の夏。朝日新聞の奈良版に、つよしさんの高校野球の応援メッセージが載った時でした。
 わたしはそのことをその時点では知らなかったのですが、その方はわたしのレッスンや日常の日記を読みに来てくださっていた方で、たまたまこの文章に触れて、わたしがなぜドウモトツヨシという人に強く惹かれているのかその一端がわかった気がするとおっしゃってくださったのです。
 その後別のやさしい友達にその新聞のコピーをいただいて、本当にいい文章だったので、これが新聞の記事で、様々な人の目に触れたかと思うとうれしいなぁと思っていたのでした。
 その方が今回たまたまエコうたも見てらして、「歌の力というものを久々に徹底的に感じました。弦楽器のようでも管楽器のようでもあって、その気になればオペラも歌えそうな、素敵な声をしていらっしゃるのですね。」とわざわざ、メールを入れてくださったのです。
 その方はもちろんファンではないし、「そもそも日常的にJ-POPにはうといのです。NHKじゃなかったら、きっと見てなかったと思います。」ともおっしゃってましたが、彼女が「この人がわたしがいつも語っている人なんだなぁ」と認識されたのは、はからずも両方ドウモトツヨシ名義での露出でした。
 もちろん「たまたま」には違いない出来事なのですが、うれしかったのと、なんだか偶然には思えないような気がして、ご本人にご了承をいただいた上で書かせていただきました。Yさま。ありがとうございました。