ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 剛紫 美我空 my beautiful sky TOUR 5月9日 仙台サンプラザホール その2

 すぐ下のエントリーの続きです。あとひとつ、3つ目で「仙台ライブ編」は終了の予定ですが、多分今日はここまでかも。
 さっそく反応してくださったみなさん、ありがとうございます。
 いつもライブについて書いた後は、粗が次々見えてきて、途方もなく恥ずかしくなっていっそ消したくなるのですが、コメントや拍手やスターをいただいてちょっとだけホッとしました。ありがとうございます。
・『ku』の曲が始まる前に、ドラムを試し弾き(じゃなくて、試し叩きですね!)をするつよしさん。
 スクリーンを見ながらどんどこ叩いていて、叩くと間髪入れずモニターにリズムに合わせて何だったか絵が出るのですが、どんな絵だったっけ?!(わかる方、補足頼みます、笑)なんだか「太鼓の達人」風のイメージが残ってます。
 ただ、この映像が怪しくて、ドラムからちょっと遅れたりして、「あれっ!?」っと首をかしげながら何度も試し叩きをするつよしさんにまたもや「かわいい〜@@」と悶絶してました(笑) これも演出なのでしょうかね(笑)
 ドラムも奈良から考えるとびっくりするほど決まるようになっていて「絶対にうまくなった!」と思いました。
 叩いている時の顔がとても好き。髪を振り乱して全身でリズムを取っている姿が超男前です。
 ステージ向かって左側で叩いているのですが、センターの方を向いているのでいつも自分の方を向いて叩いてくれているような錯覚に捉われるんですけど(そんなはずありまえせん、笑)この日は特に元々近かったのでバカみたいに興奮しちゃいました(笑)
 JCBでは「この時の顔」についてある発見をして、となりで見ていたあきこちゃんとふたりともうれしくなった話題があるのですが、これはやっぱりJCBの時に書こうかな(笑)もったいぶってすみませぬ。
 そして何よりこの『ku』は曲が好き。
 前にも書きましたが、古いんだか新しいんだかよくわからなかったり、あっちへ転がりこっちへ転がりしていくこの曲を聞いているとわくわくします。そしてテトリス画面も好き。画面を見たりご本人を見たり、曲にわくわくしたり、忙しすぎる曲なのです(笑) 
 この音を聞くたびに、うちにあるオットのサーフィンのビデオのBGMにしても合いそうだと思います。ビックウエーブを軽々越えていく映像も似合いそうです。

・『NIPPON』はここのところ、わたしの中ではダントツで「上がる曲」になってます。
この曲には竹内くんのギターがとっても合う気がして、その日竹内くんだととてもうれしいです。イントロを聴くだけで実際には言えませんが心の中で「キャーっ!」となります。
仙台ではこの曲のバックに「つよしさんご本人がいろいろな角度からさまざまにジャンプしている映像」がはさまっていて、どうやら大阪からそうだったらしいですが、映像の中のつよしさんが静止画になったりスピーディーに動いたり、それはそれは面白いです。この映像、どんな角度でどんな風にジャンプしてもあまりにもきまっているので、ドキドキしました。身体の線が曲線だったり腰が入っていたり、様々に楽しいのですが、でもやっぱりこの曲は歌っている人の表情やバンドの皆さんのプレイも気になって気になって仕方ないので、目があと4つくらいあればいいのにと思いながら、本当に困りつつ見てました。DVDだったら何度でも巻き戻して見られるのになぁ(笑)
 この曲以外にも、こんな風に映像が増えていたり更なる工夫が加わったところがたくさんあって、奈良の時の超シンプルなライブからはずいぶん進化しています。
 ご本人がそう言ったわけではありませんが、ライブツアーが始まってからもよりよいライブにするために、かなり時間を割いてがんばっているのだろうなあというのが想像できます。今回これだけ「自分で」にこだわっているのだから、新しい映像や内容にもどんどんご本人がアイディアを出しているんじゃないかと思います。
 彼がどんどん手を加えていくことを楽しんでいたらいいなぁ。もちろん見ているこちら側は、あちこち新しい発見があるたびに、楽しくてたまらないのですけれど。

・『綴る』と『歴史』のあたりは何かの式典の祝辞みたいに「おすわりください。」と言ってくれて座って聞いたのですが、このあたりは座ってじっくり聞けてうれしかったです。せっかくだから目の前の人をがん見したいのですが、集中したくて思わず目を閉じてしまいます。この声を身体中にしみこませ、行き渡らせたいな〜んて恥ずかしいことをその場ではかなり真剣に思いつつ聞いてました(いやん!ポエマー発動! 笑)
記憶が定かじゃなくて、仙台で言ったのかJCBだったのか怪しいのですが、「これからもラブソングを歌う時は、自分(ファンのという意味です)のことだと思って聴いてください。」と言っていて、「自分のことだと思って」よりも「これからもつくって歌ってくれるのね!」ということの方に食いついてうれしかったわたしです(笑)「わたしのことだと思って〜」部分は彼のところに嫁に行く可能性を秘めた(笑)さとこさんやさとさんにおまかせしとこ(笑)
 『歴史』がとても好きだというのは何度も言ってますが、この日初めて『綴る』が心にまっすぐに入ってきて、この歌もとっても好きだと思いました。なんでだろ!?やっとこの曲に素直に向き合えたのかも(笑)
 奈良で隣の人が大号泣しながら聞いているのを見て以来、なんとなく変なコンプレックスがあったのかも(笑)そこまで入りきれてないわたし…みたいな。でもここへきてとうとう降参!やっぱ好きじゃん(笑) 
 これらの曲の後、すんなりとは終わらず、歌い足りないかのように即興でアウトロ(イントロの逆)がついてました。声の調子もどんどん上がってきて、メロディーや詩があふれ出る…みたいな感じに聞こえました。

・その後「それではご起立願います」みたいにまた式典みたいに促されて、揺り動かされて夢から起こされたみたいな気分でもうちょっと漂っていたかった気もしたのですが、後から考えるに立ち上がってからが実は更に楽しかったです。

・『Raindrop Funky』の曲紹介で「恋人がいるひとは恋人を、いないひとは僕を思い浮かべてください」と。
確かこの発言の直後にピックを落として、かがんで拾いながら 「こういうところで落としてしまうのが僕……」と自虐的になってました。
この曲のワウギター、痺れます(笑)アスファルトの上で雨粒が踊る光景が浮かびます。こういう都会的でおしゃれなイメージの歌も今後いっぱい聞きたいです。
 この曲から『FUNKAFULL FUNKAFULL』への流れが好き過ぎです。ただただ楽しくて時間が経つのが早いこと。ああ、いつの間にファンキーな歌がこんなに恋しい体質になっていたんだろうと自分でもびっくり。無条件に楽しくてわくわくします。

・『Purple Stage』では、いきなり照明に色が入るところをやっとこの席でちゃんと確認できてうれしかったです。とてもとても綺麗でした。
この曲全体の素敵なところは以前にもいっぱい語ったので省略するとして、さと嬢と同じ感想を持って、興奮気味に語ったことを少し書いてみます。
 最後の方でバンドの音が次第に消えていくところがあって、ここがとっても素敵です。
 歌がひととおり終わってから、徐々にバンドの音が薄くなるのですが、ひとりずつ結構長い時間をかけて、ゆっくりと弾き終って消えて行きます。
 最後の残り火みたいに「ギターが」「コーラスが」「ホーン隊が」「キーボードが」「ベースが」印象的なフレーズを残して楽器を置いていく間、つよしさんはうしろを向いて静かにリズムを取っています。どこを見ているのか何をしているのか、もちろん背中だけなのでその表情はわかりません。
 そして、最後にスネアの音も消え、無音になったところでやおら前を向いてマイクの前に立ち、そこからアカペラで歌い始めます。
 この部分が今年のステージ全体を象徴しているように思えるのです。
 このライブはつよしさんひとりのベースで始まり、最後ひとりでアカペラで歌って本編が終わっていく。とってもドラマチックです。遥かな道を歩いてやっとここまで来たような気持になって胸を打たれます。
 このアカペラの声が何度も書きましたが本当に絶品です。ホルンとかユーフォニウムとか、そんな系の音色にも聞こえるまろやかで広がりがある声の音色なのですが、なんていい声なんだろう!?といつもノックアウトされてしまいます。この心をわしづかみされる感じはなんなんでしょう!?もっといろいろな人に聞かせてあげたいです。
 そういう気持ちで心がいっぱいになって、思わず拍手をずっと続けてしまい、それがそのままアンコールの拍手につながっていくという切れ目のない感じがとても好きです。

・アンコールの時、いつも鹿のスタンドマイクの話をするですが、鹿の角の話をしながら、指先がずっと鹿の角のあちこちをなぞっていて、その指先の表情にドキドキが止まらずに、さと嬢の腕を掴んで手で訴えちゃいました(笑)なんて色っぽい表情のある手なんでしょう(笑)
 その他の場面でもしばしば手や指先に視線がロックオンされて困りました。この人の手は時として歌声と同じくらい雄弁に語ります。そして歌声と同じくらい色っぽいのです。
『空 〜美しい我の空』は、このくらいの大きさのハコで聴くのが一番映える気がします(ライブハウスや横浜アリーナで聞いてもまたそう言うかもしれませんが、笑)
 魂を全部持っていかれそうな気持になります。せつないような孤独なような、哀しいような愛おしいような、コントロールできない一種類ではない感情が次から次から湧いてきて、胸がいっぱいになります。
 ライブのこの先の展開はもううすうす知っているはずなのに、この曲1曲だけでも聞く価値がある気がする…といつも思うのです。
実際にはそこから後に、もっともっとただただ楽しい時間がまだたくさんあるのですよね〜(笑)
というわけで、最後のセッション部分はその3で。