ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 ステキに年をとりたい。

 さっきゴミ置き場に行ったら、またものすごいことになっていて、がっくりきました。今日は資源ごみの日なのに、関係ないものがたくさん出ているではありませんか。しかも、絶対に今日出されたゴミではありません。どうしてこんな風になっちゃうかなあとしばし呆然。
 そこへ何人か続々捨てに来られた奥さまたちが、「多分、あのアパートの新しい人たちね」とか「あまりにもマナーが悪い人は捨てられないように、こっちからも嫌がらせをしてやればいいのよ」とか口々に怒り発言を(笑)
 掃除当番が回ってくるので、その掃除の大変さはみんなわかっていて、こんな風に言いたくなる気持ちはよくわかるし、マナーの悪い人は多分ほんのひとりかふたりなのです。そのほんのちょっとがカラスを呼び、野良猫を呼び、まったくやりきれません。
 その中ではわたしはかなり若輩者の部類なので(笑)黙って聞いていたわけですが、そこへ以前も話題に出した70代後半の人徳者のIさんがやってきて、60代の奥様方を一喝されました。
 「気持ちはわかるけれど、そんな言い方をしてはダメ。年齢を重ねれば重ねるほど、言葉には気をつけなくてはいけないと思うのよ。それじゃなくても頭が回らなくなって、考えなしに言葉を発してしまいやすくなるからね。
 でも、何気なく発した年長者のひとことが、若い人たちを深く傷つけてしまうこともあって、たいがい言ってる本人は気がつかないの。年長者はいつも若い人たちのお手本にならなくてはね。だって、たくさん生きてるんですから。」
とさらりと笑顔でおっしゃいました。一瞬にして水を打ったように静かになるゴミ置き場。
 なんて深い話なんだろうと何度も頭の中で繰り返しこの言葉を反芻しながら帰ってきました。
 Iさんみたいな年の重ね方ができたらいいなあと思います。自戒の気持ちをこめて。
 この話とは全然関係ない話題ですが、先日、50代のとてもステキお知り合いの方とご飯を食べていて、彼女が「あなたの夢はな〜に!?」とおっしゃいました。
 最初、えっ!?なんだろう!?と即答できずにいたら、彼女がご自分のステキな夢を話してくださいました。
 プロの演奏家、ミュージシャンも呼べる、楽しく音楽ができる場所、聞ける場所を作りたいという、それはそれは夢のあるお話で、話を聞いているだけでわくわくしました。
 わたしも素敵に年を重ねられたらいいなぁ。