ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 クランクアップ

 きのうの朝、出がけに「33分探偵」がクランクアップしたことを森谷Pのブログで読みました。
 ドラマの撮影中にはむずかしい局面もたくさんあったみたいで、様々なご苦労や葛藤があったことにも触れられていて、読んでいて思わずうるうる。
どんな仕事にせよ、責任を持って何事かを成し遂げるということはつくづく大変なことだと思うこのごろですが、月曜日には視聴率が数字になって出たり、反響がすぐに返ってくる状況が毎週続く連続ドラマという長丁場は、ドラマを作るスタッフのみなさんにとっても、主要キャストのみなさんにとっても、想像を絶する過酷さなんだろうなあ。
 そもそもドラマが発表になった日がきのうのことのように思い出されて、あれっ!?そんなに前だったっけ?と手帳を繰ったら6月6日が第一報の日でした。
 今年から仕事用じゃない方のプライベートの手帳は糸井重里氏が発行になっている「ほぼ日手帳」に変えたのですが、これは1日が1ページになっていて、様々な記録が紫の手帳に貼り付けれていて、あやふやな記憶をたどるのにとっても便利です(それをいいことに、ライブや博物館のチケットや、新聞雑誌の切り抜き、ライブの感想の下書きから、新しくレパートリーに加わった料理のレシピまで、どんどん分厚くなってきました、笑)
 3か月の時を経て今があるわけですが、あの第一報の頃には、「33分探偵」にここまで愛着を感じるようになるとは、思ってもみませんでした。
 それが今では家族全員揃って屈託なく笑いながら見ているし、ちょっとしたセリフが我が家の流行語になっているし、しかも、1回のお話を何度も巻き戻してネタを拾ったりさえしているのです(笑)
 放映はまだ3話残っているのに、なんだかクランクアップと聞いただけで、すでにとってもさびしくなっていましたが、今日発売のテレビ雑誌たちを読んでいたら、そんな気持ちも吹っ飛ぶつよしさんのとっても前向きな言葉が並んでいて、うれしくなりました。
 TVぴあのつよしさんのインタビューによれば、彼自身この作品の今後の展開もひそかに楽しみにしているそうですし、「六郎という役はドウモトツヨシにとって長いつきあいになっていくものかもしれない。」と言っていて、わくわく。
 6話ですでに、すっかり六郎くんという人がどこかに存在しているような気分になっているので、いつかまた彼に会えたらうれしいなぁなんて、熱烈に思ったりしています。
 そもそも今年のつよしさんは、KinKiとしてのライブや週2時間のE☆Eのラジオ、しんどいや堂本兄弟、雑誌の連載もたくさん抱えていて、かなりハードワークだったに違いないのに、どんなお仕事をしていても本当に何事にも前向きで楽しそうで、な〜んてパワフルなんだろうと驚かされることばかりでした。
 もちろん寝不足や疲労が限界にきていた日もたくさんあったでしょうに、それでも今年の彼はどこか無敵な感じを醸し出していて、よい意味での「開き直り」みたいなものが、いい方向に作用しているように見えます。
 そのたくさんお仕事の中のひとつ、演じるということについても、このドラマをきっかけに熱く語る彼に会えたし、今後も役者業を含め、いろいろと活動していくのでしょう。
 テレビ誌を読んでみると、「33分探偵」は今週以降もとっても面白そうだし、あと3回、大切に楽しく見たいなあと思っています。
 そもそもこのドラマには、なんだか訳のわからない「好き」な要素があって、それはなんだろう!?とずっと考えていたのですが、今のところ…と前置きして語ってみるに、主要登場人物たちが、お互いにお互いをまるまる全部受け入れる器の大きさをもっているところが好きなんじゃないかと思いました。
 今の時代、「あれはキライ!」「あんなことを言うようじゃダメだ!」「この人のこういうところが嫌い!」「これだからダメなんだよ!」と人を見ても物事を見ても自分は棚に上げてでも、とりあえず否定から入ることの方が多い気がするのですが、「33分探偵」のみなさんは、いつだってお互いに対して全幅の信頼を寄せていて、お互いをまるごと受け入れてとっても楽しそうにしているのです。
 六郎はもちろん、リカコも警部も茂木刑事も、鑑識のおふたりも情報屋もみんなヘンテコで一本ネジが抜けたような人たちですが、お互いにお互いのヘンなところを否定したり批判したりせずに、すぐに納得して「そうだ!そうだ!」と受け入れてしまうところがすごく好き。
 客観的に見てどんなに変と思われようが本人たちは全然平気(笑)楽しくしあわせに突き進んでいるのを見ていると、なんだかとっても安心しちゃって、癒される気がするのです(笑)
 もちろんこんな人たちが本当にいたらはた迷惑に違いありませんが、そこはお話だから(笑)ナンセンスな別世界で遊びつつ、本質的な部分ではドキっとしたり安心したりしているのかも(笑)
 ゲスト俳優さんたちもレギュラーのみなさんも、実はみなさん演技派で芸が細かくて、存分に楽しんで芝居をしているのが伺われてそれもまた楽しいし。
 さしあたっては今週の土曜日のミュージカル編が楽しみでなりません。いつものメンバーが、ゲスト俳優さんたちが、どんなワザを繰り出してくるのが、期待しながら待ちたいと思います。