ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 奈良日記 その5 Iand愛 4月19日 ライブ感想その1

 さて、いつもに増して遅くなってしまったライブの感想を書きます。書きたいことは詰まっているのに、なかなか書き出せなかったのは、思い入れが強すぎて、変な文章を書きたくないと思ったからです。結果的に引っ張りすぎたせいか、余計に変に(笑)・・・あ〜あ!とはいえちょっとでも雰囲気が伝われば幸いです。
 いつもながら、とても個人的な感想だし、記憶も怪しい部分がたくさんあるので、あまり熱心に読まないようにお願いいたします(笑)さらっとさらっと。そんな感想を持つヤツもいるんだ〜程度に。
 もしかしたらすごく見当違いのことを言っている部分もあるかもだし、無知をさらけだしているかもですが、なるべく自分が思ったことに忠実に誠実に書きました。
 そしてこれまたいつものことですが、聴き間違いもあるかもだし記憶違い、勘違いがあったら遠慮なく指摘していただけるとうれしいです。随時訂正させていただきます。
 明日発売の「音楽と人」に奈良ライブレポが載っているとのうわさを聞いたので、本当はそれを読んでからアップした方がいい?とも思ったのですが、裏を取ろうとして読み込んでしまうと、雑誌に影響されて言葉尻とかついつい似てしまうかもなので、あえて見る前にアップしてしまいます(笑)明日雑誌を見て間違いに気がついたら、その部分もすみやかに訂正したいと思います。
 例によってあまりにも長いので、2つに分けました。時間差でアップしていきます。
 長い、くどい、しつこい文章なので、そういうのは苦手だわ〜という方は決してお入りにならないように(笑)斜め読みはむしろ大歓迎(笑)推奨いたします(笑)
 様々なことをご了承いただいた上で、まっいっか!という奇特なお方は続きを読むからどうぞ〜
 もっと「凱旋記念」的な華々しい特別な感じになると思いきや、ステージの側の皆さん的にはそんなに「特別」という位置づけにはなっていないように見えました。
 奈良の風土もあってか、ご本人も実に落ち着いたテンションで、感極まるというよりは、あえて普段通りのテンションでライブを楽しんでしていたように感じました。
 むしろ特別感があったのはファンの方で、「凱旋ライブができてよかったね〜」という暖かい応援ムードが会場中に満ちていて、ライブそのものは終始穏かで和やか、楽しい雰囲気でした。
 一方でハコの大きさやホールの特性もあったのかもしれませんが、歌声に圧倒される部分がたくさんあって、「まいりました!」「降参です!」とひれ伏したくなる回数がいつもより多かったかも。明るい曲でも涙ぐんでいる人がたくさんいたし、号泣というよりは、曲中に静かにぽろぽろ涙をこぼしたり、鼻をすすっている人があちらでもこちらでも見られた気がします。
MCでは、E☆Eをはじめた経緯や、奈良への気持ちなどファンならよく知っていることも、いつになく丁寧に語っていたので、奈良市の関係者の方などいつもとは違うゲストもたくさん聴いているのかもしれないと思いました。

☆サポートメンバー
名越さん、西川さん(ギター)
上ケンさん(ベース)
ひぐちしょうこさん(ドラムス)レナード衛藤さん(パーカッション)
十川 さん(キーボード)
CHAKA さん(コーラス)TAMAさん(コーラス&ダンス)
TADAKOさん、TOMOMIさん、AJUさん(ダンス)

☆会場・大まかな様子
・ホール
・後でお友達に聞いたところによれば、大きいカメラが3台と最前にレールカメラがあったそうで、WOWOWと書いてあったそうです。別のブログではNHKと書いてあったというのも見ましたが、同一なのか違うものなのかは不明です。後から聞いた情報によれば、ステージの袖にもカメラがいたのを見たとの友達談もありましたが、そこはもちろんてっぺんの方からは見えないので未確認情報です(笑)
わたしたちの位置からはっきりとわかったのは、最前列のレールカメラで、最後の「OH LORD!」の時、シャーシャー何度も何度も往復しているのが見えました。

・244さんは最初から帽子なし。洗いざらしのサラサラつるつるな髪でした。髭なのですが、かわいかったり男前だったり(見る方はいろいろ)忙しいです(笑)さりげなく髪をかきあげたりする場面はかなりセクシーです。
・100年館は音が後方までいって回る感じらしいです。これはご本人談です。

・ステージには白い魚が5尾ぶら下がってて、ギターを抱えた白い鹿のオブジェがひとつだけありました。
 スタッフTシャツを着た人がそばにいて、横浜アリーナの時両側にあった2体のオブジェが背中に付いてました。地の色は黒でプリントが白だったかな?!「あれ見て!」「あれ、ほしいね!」と友達と言い合いました。袖口に「舞台工作員」と書いてあって、そこもグー(わたしたちだってなれるものなら工作員になりたいさ〜、笑)すっごくほしかったです。

・シックな感じの黒いスーツで、最初に見たときはちょっとフォーマルっぽい感じがしましたが、よく見るとキラキラキラキラしていて全体的にラメが付いていたみたいです。ライトが当たると赤とか黄色とか紫とか、いろんなキラキラが浮き上がって光ってました。
スーツは片方だけフリルでアシメトリー。どこかで見たようなスーツだなあと思ったのですが、近いのはお台場のピンクのスーツかなあ?・・・片側だけのフリルがとても個性的不思議としっくりしてました。
AXの時に仕上がってきたのだそうですが、チャックの位置が右に寄っていて、動きにくくて直してもらったらしいです。

・「PRESS」と書いたベストのカメラマンさんがいました。写真を撮りまくっていたそうです。(これも友達情報です、笑)

・100年会館の話になり「ここは面白い形してますよね。 客席がまるで宇宙船(マザーシップ)みたいでテンションが上がる上がる!」と言ってました。
 ステージ側から 見ると1階席?の奥のほうが三角形に見えるらしいです。もしくは、離れ小島みたいになった上の方のことかしらん!?いずれにしても3階にいたわたしたちにはわかりようもなく(笑)めいっぱい想像力で補いつつ聞いていました(笑)

☆奈良観光特別大使に関して
奈良観光特別大使という肩書きをいただいた芸能人?は初めてらしいです。特別が付くのも、そんなにないらしいです。
名刺も確か300枚、もらったのだそうです。だからと言って特別にやることが決まっているわけではなくて、「明日から何しよう?」とうれしそうにファンに話してくれました。
鹿の標識(飛び出し注意?)を自分がやるのもイイ!かもと言ってました。その時鹿が飛んでいる形をマネをしていてかわいかったです。

ここからは流れに沿って書いて行きます。

空が泣くから
会場に入ったときから、大きな和太鼓が目に入り、いつもとちょっと違う雰囲気です。
静かにおごそかな雰囲気で始まり、十川さんのpiano一本で歌い始めます。目を凝らすと大きな太鼓の前で待機中のレナードさんが見えます。
 ホールがそういう音に適しているのかもしれませんが、歌声が静まり返った会場にすごく美しく響いて、うっとり。この人の声は本当に楽器だと思います。中国に二胡という弦が二本しかない楽器がありますが、なぜかこの楽器を思い出してまるで二胡の音色みたいな歌声だと思ったり。(あくまでも個人的にイメージしただけですからね、念のため)
 テンポはお台場で初っ端を飾っていた時より若干早めでした。昨年は時として音楽としての流れが滞りがちに聞こえるかもと思ったこともありましたが、今年はバラード系の曲の緩急がとてもよくなっていて、更に進化したように思いました。
 いかにも大きな音が出そうな太鼓がどこで入るのか興味津々でいると、絶妙なタイミングでずっしりと重い音が聞こえてきます。電気系の作られた音ではなくて、人の手なる太鼓の音は、大きく響いてもバラードを邪魔したりしません。この曲と奈良という土地にすごく合っているような感じがして、ある意味神がかりな「空が泣くから」でした。
 そうそう、曲が終わるとすでに1曲目から鳴り止まない拍手!!そうそう、思い出しました。ケリーのライブではこういうことがよくありました。ただただ歌声に圧倒される瞬間!
 ここは奈良なんだなぁとか、244さんも本当にうれしいだろうなあとか、万感の思いを抱きつつ、拍手!拍手!拍手!

△Blue Berry
△White Dragon

1曲目の「空が泣くから」の後でこれらの曲が始まったとき、どうなの?と一瞬思いましたが、全く違和感がない不思議(笑)これはいつものことですが(笑)
し〜んと静まり返った場内が一瞬にして沸騰します。244さんもこの曲やアップテンポの曲では常に常に身体が動いていて、視覚的にも大満足でした。
前にも書いたとおり、この日は多分奈良市の関係者とおぼしき方が入ってらしたのではないか?と想像したのですが(あくまでも想像です、笑)しっとりした1曲目の後のこの展開に度肝を抜かれたのでは?と思いました。なんせ音が大きいしギターがギュインギュイン言うし、それを聴いて客席が瞬時にしてありえないくらい熱狂しているし・・・(笑)
 貼られていたポスターを見ても、演歌の歌手のコンサートが圧倒的に多いようでしたし、ちょっといつもと違う客層で音楽だったかもです。
 そうそう余談ですが、ライブハウス参戦以降「White Dragon」が益々好きになっています。電気系のギターの音色が実は好きだったということに気がつきました。(遅いから!!)
 電気いらずの楽器愛好家なので、小さいころは電気系の音じゃハートは伝わらない!くらいの勢いでエレキギターや電気系の鍵盤を毛嫌いしていましたが、ここ最近自分の考えがいかに偏見だったか思い知らされ続けております。百聞は一見にしかず。「勝手な思い込みは音楽の楽しみの幅を狭める!」を身をもって体験しました。
 
傷の上には赤いBLOOD
この曲は意外にも奈良とすごくマッチしてました。アフリカンなテイストもありメロディーやリズムにはプリミティブ(原始的)で民族的な色合いが濃い曲だと思うのですが、太古の香りという共通点だからか?昼間見てきたばかりの歴史を経て来た建造物や仏像などが思いだされて仕方なかったです。脳裏に残る残像が聞こえてくる音とコラポして、どうかすると心だけ古代に飛んで行けそうな気持ちになります。
 奈良という場所のエネルギーとこの曲の持つエネルギーが、すごくいいブレンドをしていた気がします。
 今年のライブでわたしがこの曲を聴くのは2回目ですが、自分が思っているほりずっとこの曲が好きらしいです。イントロで「ぎゃ〜っ!!うれしい!!!」と熱く熱く熱狂してしまいました。

△闇喰いWind
 「傷の上には〜」とこの曲はパーカッションが活躍する曲ですが、レナードさんがどんな音を出すのか興味津々でした。
 ちょっと記憶が薄れている部分もあるので、この曲だったかどの曲だったか怪しい部分もあるのですが、長いバットのようなバチ(というかなんというか?)をガンガン振り回しながらお腹にガンガン響く音を出したり、片手にそのバット、片手にもっと細くて、より長いバチ状のものを持って、両手で大きな太鼓を叩いたりしていました。それから、どこだったか小太鼓みたいに大きな太鼓が横向きに設置されているものを上からガンガン叩いていた場面もあったと思います。
 お兄さんのスティーヴさんの音は器用で洗練された音、対して弟さんのレナードさんの音はもっと力強くて無骨で素朴なイメージを持ちました。誠実な曇りのない音。ストレートに伝わって来ます。
 彼を見て演奏を聴いていると、なぜか不動明王を思い出して仕方がありませんでした。そんな感じだったの。
 (もしくは、全く違うたとえですが、ものすごく筋肉質な両腕がどうしても目に入ったせいか、シルベスタスタローンも思い出しました。お顔はスィートなハンサム系で、繰り出す音とのギャップがまた楽しかったです。)
MC

△Gotta find the way to go !-バンドメンバー紹介
そういえば、ホーン隊はいないのだなあとか、ダンサーさんも少なめなんだなあと思いながら、ひとりひとり紹介されるのを見ていたのですが、場所の広さや使い方が、どうやらホールだからとかライブハウスだからといって一種類ではなくて、それぞれのハコの特性にちゃんと合わせてあるんだということがわかり、すっごいなあとひたすら感心しつつ見てました。
これじゃあ244さん、考える時間がいくらあっても足りないはずです。そりゃあ、睡眠時間だって削らざるを得なかったことでしょう。お疲れさまです。本当に。
西川氏のギターの音に久しぶりに触れたら、なぜかとっても新鮮でした。
新しいサポートメンバーが皆さんあまりに個性的で楽しい方ばかりなので忘れかけていましたが、西川さんには西川さんにしか出せない音というものがあって、素直にすごいなあと思いました。心の動きがそのまま音になって流れ出るような、まさしく「感情直結型ギタリスト」です。
今回のライブツアーでは、この日が始めての参加日だったそうですが、何年も244さんのサポートをされているので、「あうんの呼吸」ができているのがよくわかります。
 特に、244さんとふたりで向かい合ってセッションしていた時、会話をするように交互にギターをかき鳴らしていたのですが、「こうくればああ出る」「そう来たらこう返す」というレスポンス合戦がとても面白かったです。反射神経がいいっていうか、瞬発力があるっていうか、コピーしながらちょこっと形を変えて返すみたいなやりとりの連続です。ふたりの「楽しい〜♪」という感情が手に取るように伝わってきて、わたしも本当に楽しかったです。
一方、レナードさんのソロも初聴きで興味津々でした。シンバルを使って、バシっ!と鳴らしては瞬時に響きを止める男前なパフォーマンスや(笑)和太鼓のズシンと響く重厚な音たち。腕の筋肉がボディービルダーのそれのようにムキムキしていて、思わず見とれました(笑)何度も言いますが、お兄さんと全然違います。違う個性を持ったおふたりが揃うとどんな演奏になるのかしら。いつかご兄弟の競演も聴いてみたいと思いました。

△Say Anything
この曲は、今まで行った3箇所すべて、歌われる場所が違いました。個人的な好みとしては、この辺りにあるのがすごく好きかも。
声がとっても伸びていて、すごく素敵でした。この曲には絡みつくような色気があって、何回聴いてもドキドキします(笑)

Help Me Help Me…
前曲とこの曲は今までのE☆Eのスタイルとは趣を異にしていて、彼の創る曲調としてはとても新しいものを感じます。
どんどん作曲の幅が広がっていて、余計にどれが好き?と聞かれると困ってしまう状況が作り出されています(笑)ファンとしては、とってもしあわせなことだなあとしみじみ思いながらこの曲も聴きました。
「逃げるつもりなんてないさ、闘うさ」
この詩を彼がこの場所「奈良」で歌っているということに重大な意味があるような・・・そんな気持ちで聴いてしまったのですが、思い込みが激しすぎ!?(笑)

Love is the key
ライブ後に自分で書いたキーワードにDと書いてあって、多分最高音がD(レ)になるのを始めて聴いたという意味で書いたような気がするのですが、自分で書いておいてなんですが、本当かな〜!?とイマイチ自信がありません。どなたかもし覚えていらっしゃる方がいたら教えていただきたいところです。
 ご存知のとおり、この曲はAmというひとつのコードでできているシンプルな曲です。シンプルだからこそ、様々にアレンジが利くし、ライブで歌ってこそ映えるような気がします。
 最初は出しやすい音域、オクターブ下のE(ミ)の音から降りていきますが、後半になって突き抜ける高音でレーザー光線のように声が一直線に飛んできます。
 Dを出したのか、Cのままだったか、今となっては確かめる手段はないしたいした問題ではないのですが(笑)244さんのこの高音域あたりの地声は、ぞくぞくするくらい好きです。
MC