ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 遅すぎる(笑)今期ドラマの途中経過

 きのうパソコンを開いたら、YAHOO!ニュースに「『だいすき!!』の視聴率が右肩上がりの好調な動きを見せている!」と載っていて、とてもうれしかったです。
わたしがいいと思うドラマは大概視聴率に恵まれないことが多いのですが(笑)ものすごく好きではまっているドラマの視聴率がぐんぐん上がっていると聞くとやっぱりうれしいです。今期は特に、すっごくいいドラマだと思っているのに失速しているらしいドラマが多いようなので、そんな中どんどん評判が上がっているドラマは貴重です。
 このドラマには悪役がいなくて、軽い知的障害者の柚子が中心の物語ではあるのですが、彼女自身というよりは、彼女のまわりの人たちが変わっていく(知らなかった自分を発見する)物語という気がします。琴音ちゃん然り、蓮然り、野村さん然り、夏梅ちゃん然り、夏梅ちゃんパパ然り。「青い鳥は実は近くにいた」的なイメージで見ています。
 1回ずつの途中で「あんまりだ!つらすぎる!」と思うシーンがあっても、最後には必ず何らかの救いがある終わり方になっているのも好き。いよいよ佳境に入ってきました。物語としてはつらい展開もありそうですが、最後までじっくりと見たいです。
 そのほか今期は、「交渉人」「あしたの、喜多善男」次が「佐々木夫妻の仁義なき戦い」あたりをじっくり見ていて、最近見始めて一気に見つつあるのが「エジソンの母」です。
 「交渉人」は最後の最後までとっても続きが気になるドラマでしたが、最終回でちょっとびっくり。何もかもが中途半端で解決をみたと言えるのかしら?という終わり方でした。我が家では、「これは続編のための壮大な予告なんじゃない?」ということになっています。
 ただ、中年の男性陣の役者さんたちに関しては、ひとりひとりの登場人物がとっても個性的で役作りも素敵で魅力的だったので、ちょっとていねいに作ってくれたら、途方もなくおもしろくなりそうな感じもします。それからマリヤ役のアネが大好きな城田くん(彼を見てるとレトリバーみたいだといつも思います。かわいい大型犬っぽいイメージなの、笑)も不思議すぎる役で目が離せなかったし、役者米倉さんも大好きになったので、続編みたいです!!
 「喜多善男」も相変わらず好きです。ネガティブ善男は心底怖いですが、怪しい登場人物みんな大好き!中でも気になって仕方ないのが、宵町しのぶ役の吉高由里子ちゃんと、相変わらず声を聴いては癒される、悪人になりきれない平太役の松田龍平くん。
 「佐々木夫妻」はオットがものすご〜くはまっているドラマで、オットははじけている小雪嬢にメロメロしているらしいです。わたしは豪華な弁護士事務所の皆さんの、いつもちょっとずれたおもろい発言や古田氏演じる猪木の人の良いゲイキャラにはまってます(笑)
もちろん軽妙洒脱なせりふ回しの役者稲垣吾郎くんも好き。SMAPの人という意識はまったくなく、普通の役者さんとしていいなあと思いながら見ています。
 「エジソンの母」は、これまたとっても新鮮なドラマで、いろいろ考えさせられながらも、結構楽しんでいます。
 いろいろなことに気がつきすぎて、クラスや授業からはみ出してしまう賢人が、あちこちで疎まれたり母親軍団に異分子として排除されようとしたりする姿はちょっとせつないですが、それだけで終わらないところがとっても好きです。
 逆に彼の才能に気づき認めている大人もたくさんいれば、普通に「ちょっとヘンだけど面白い子」として仲良くしているクラスメートもいて、人と人ってきっとこれが普通の反応なんだろうなあと思わされます。
 「大人になってもちょっとヘンな人」や「立派な地位のある変人」も出てきて、いろいろな考え方の大人が様々に口を出し議論しながら物語が進んでいきます。
 校長先生をはじめ、諸先生方が一律な行動をするわけではなくて、問題視したかと思えば彼の存在をおもしろがったりフォローしたり、話が画一的な方向に進んでいかないところがすごく気に入っています。そしてだれより素敵な大人だなあと思うのが賢人のおかあさん役の坂井真紀さんです。彼女はちょっと常識からはみだした息子のことを卑下したり遠慮したりすることなく、いつだってまっすぐに子どもに向かい合い、先生や彼を疎んじる同級生のママたちにもまっすぐに立ち向かっていきます。親としてはかくありたいものだと思いながら、まぶしい思いで見ています。
 伊東美咲ちゃん扮する鮎川先生をはじめとして、大人だからというだけでは必ずしもカッコよくないし、100点満点ではないけれど、それぞれが未熟ながらも一生懸命でいい味を出していて、すごく好感が持てると思いながら見ています。
 考えてみれば程度の差こそあれ、今の時代、どの子も普通だという気もすれば、どの子もある意味はみだした子という気もします。はみだすことを極端に嫌う風潮もあれば、「はみださなくてどうする!」と一方で正反対のことを言われたりもします。
 学校ではいつ何をきっかけに問題児扱いされるかはわからないし、いじめの当事者になったり、いじめられる当事者になることも特別なことではない気がしています。
 そんな中でわが子を信じ、わが子を大切にし、きちんと「しでかしたこと」の落とし前はつけながらも、惑わされずに愛情たっぷりに信念を持って育てることはとってもむずかしい気がします。
 価値観なんて様々だし、正しい解はひと通りではない。そんなことを毎回賢人の脱線からいろいろと思い知らされるシーンも楽しいです。頭の体操だったり、哲学的アプローチだったり、既成概念を叩き壊される快感を味わいつつ楽しんでいます。
(ただし、このドラマに限り、まだ全然追いついていないので、現在の進行具合はイマイチわかりません、笑)