ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 約束

 昨日は仕事と仕事の合間を縫って、久しぶりに新星堂に走りました(笑)午前の生徒さんと午後のおチビちゃんとの合間なので、実質ほとんど時間がなかったわけですが、どんなにバタバタしていようがこういうところにこだわって走る自分、結構好きです(笑)
 お目当てのCDはもちろん「永遠に」で、青い矢印、赤い矢印、まとめてふたつお買い上げです。「ジャケットは裏が凝ってるよ!」のうわさどおり、裏を返したら跳ねてるKidsがいました(笑)CDについては、まだまだ20回ぐらいずつしか聞いていないので(え!?十分ですって?いえいえまだまだ、笑)夜にでもまた書きます。
 本当は今「秋冬の香り」を探していて、いろいろテスティングしたかったのですが、どうにも時間がないのであきらめて、新星堂からどうしてもほしかったシールを探しにキディーランドへ行ったのですが、そこで買いたい香りのひとつだった、DOLCE&GABBANAの「light blue」の千円の小瓶を見つけたので、迷わず一緒にお買い上げ(笑)なかなか効率のいい買い物ができました。
 シールの方は、どうしてもほしいのはわたしじゃなくて、生徒です(笑)ただ今レッスン室では「リロ&スティッチ 」のシール争奪戦が激しいことになっているのです。
 元々男の子たちが、いまいち気に入ったご褒美シールがないと言うので、いろいろにリサーチして彼らのために買って来たシールだったのですが、いざ買ってきてみたら、男の子たちと同じくらい熱烈に女の子たちもほしがってしまい、「今度はみんなに行き渡るようにするから」と約束をしたのです。
 元々「約束を破る」タイプだというわけではないとは思いますが(笑)、「サービストークで調子いいことを言ってしまう」というのがわたしの最大の欠点です。
 ウソをつくつもりはないのですが、結果的に自分で言ったことを忘れて子どもたちをがっかりさせたことが何回かあります。その後しばらく試すような冷たい目で見られてしまったり、「もう、約束はしなくていい」いうムードの日々が長く続いて本当に堪えたことがあって、それ以降は絶対に子どもと一度約束したことは忘れないように気をつけています。
 レッスンのたびに「この楽譜を次までに用意しておいてあげるね」「次のとき、必ずソルフェージュをしよう」「最初に必ず音当てをするからね」「今日は時間がなくなっちゃったから、次の回に『世界がひとつになるまで』は歌おう」などと様々な約束をします。わたしにとってはいっぱいした約束の中のひとつですが、彼らにとっては先生としたたったひとつの約束で…
 やさしい先生だったり、いい人と思われなくてもいいから、「信用できる大人」でいたいなあとしみじみ。小さい頃全シリーズ読み倒した「赤毛のアン」で言えば、マシューよりマリラになりたいこのごろなのです(笑)
 オトナの世界でだってもちろんそうですが、子どもとの関係においては、もっともっと「信頼に足る人物かどうか?!」の判断基準が高い気がします。それだけオトナというものに対して、期待値が高いということなのかも。
 さて、先月から来ている中2の生徒のことを覚えていらっしゃいますか!?この子とのレッスンが昨日で6回目でした。中2から始めるなんて無理ムリ!とあちこちから断られてやってきたYちゃんです。
 なんと彼女、6回目にしてもう両手でバイエルの30番あたりを弾けるようになりました。「どうしても習いたい」だけのことはあって、ものすごい集中力でばんばん吸収しています。
 地元の中学校の吹奏楽部でホルンを吹いている彼女、実は今年、初めての関東大会を経験したのだそうです。あと5点足りなくて残念ながら全国大会は逃しましたが、ものすごく好成績を残したと聞き、なんだかとってもうれしかったです。
 ピアノの経験はなくても、それだけハイレベルの吹奏楽部で毎日練習しているので、初歩の楽語はほぼ完璧だし楽譜だってすらすら読めます。こういう子をたいして詳しく聞かず断ってしまった音楽教室が不思議です。教える側からしても、こんなに楽しみに通ってくれて、やる気満々なのですから、ものすごく教えるのが楽だし、なにしろ楽しいですもん。
 夕べは、「ホルストの惑星」が好きという話とか、「威風堂々」が卒業式の定番なのはなぜか?という話とか(彼女もわたしも卒業式で吹いたのです、笑)どうして管楽器の音は天候に左右されるんだろう?というような話で盛り上がり、30分のレッスンが50分になり、終わったら8時半ちょっと前でした。
 家族にはレッスン前にご飯を出したものの、自分はご飯もまだだったわけですが、それでも疲れた感じがしないのは、わたしもまた、楽しかったからだと思うのです。
 もちろん毎回こういうわけにはいかないし、苦言ばかりの日もありますが、どうせレッスンするならお互い楽しくやりたいなあとしみじみ思った夕べなのでした。