ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 天国と地獄ほか

 「天国と地獄」はオットは以前に映画を見ていて、筋を知っていたらしいのですが、「言わないでよ!」と何度も念押ししながら、一緒に見ました。
 佐藤浩市氏や鈴木京香嬢は大好きな役者さんたちだし、阿部ちゃんとか平田氏とか、小澤氏とか、もうそれはそれは大好きな芸達者な役者さんたちがそろっていて、見ごたえがありました。
 前作を知るオットに聞いてみると、黒澤氏の映画とそっくりの場面もあえば、現在に置き換えられたり演出の違いなどで、全然違うかもと思うシーンもあったみたいですが、おおむね満足だったみたいです。
 わたしは始めて見たこともあって、大満足。妻夫木くんの犯人役は特に賛否両論じゃなかった?と言った友達もいましたが、彼の狂気の演技も含めてとっても心を引き込まれました。なんだかんだ言って、歌手業とかバラエティーとか、いろいろな活動を並行しているタレントさんが多い中、妻夫木くんはとことん役者業に専念し、次々経験を積んでいて、その意欲のほどが伝わって来る気がしていて、ドラマに出ていると、ついつい注目してしまう役者さんのひとりです。
 普段は連ドラに夢中で、あまりスペシャルドラマは見ないのですが、この間の「裸の大将」〜放浪の虫が動き出したので〜もそうですが、久しぶりに、見終わった後いつまでも余韻に浸れるドラマを見た気がしました。
 最近のドラマは説明が多すぎて、なんだか物足りなく感じたり、視聴者に媚びたりという作りが見え見えだったりして、時として興ざめだったりもしますが、こういうドラマを見ると、役者さんたちのお芝居で台詞にはない心情がグッと胸に迫ったり、「常識的にはこれはあり?」なんて野暮なことは考えずに、ドラマそのものにぐいぐい引き込まれたり…やっぱりこういう良質なオトナのドラマを定期的に見たいなあとしみじみ思いました。イケメン満載のドラマがずっと視聴率の上の方を独占している今期ですが、そういうドラマも嫌いじゃないにせよ、当たるからと言って、次々そればっかりじゃちょっとさびしいなぁと思いました。
 一方で益々胸キュンになってきた「ホタルノヒカリ」。2話分見て最終回前に追いついたのですが、このドラマもまた、どんどん盛り上がってきました。明日が最終回だと思うとちょっとさびしい気分です。さて、明日はオンタイムで見れるかしら?
 もうひとつ、やっぱりこれに触れなきゃね!は「スシ王子」で、「相変わらず奇想天外ながら、いつものパターンをわくわく待つ」というのも、今週で終わりかと思うとこれまたさびしいことになっています。堤氏のドラマは、同じパターンの繰り返しの中で、どんどん面白さが増してくる、笑いが育って来るような印象があって、それを思うとちょっと短かすぎ。せめて普通の枠のように、あと2〜3回あったらよかったのに…とちょっと残念です。
 それにしても最後の5分、あれは何?反則じゃないですか!?見ていない人も多いことと思いますので、あえてネタばれは避けますが、最後の最後でギュッと締めつけられて、ちょっと悲しい気持ちを引きずってるんですけど(笑)
 実はファンの癖に公式もネタばれも、テレビ誌さえも読んでいないので、全く準備もなくオンタイムでひたすら見るというパターンでここまで来ちゃいました。最終回はさびしいですが、映画もあるしね(笑)