ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 コワイコワイ!!(コウイチさん風に)

 朝から振替レッスンで1時間の子を含め、5人分のレッスンが終ったら、12時20分でした。最後の子、Sちゃんは3年生だったのですが、長い長いスランプのトンネルを抜けて、急に滞っていた曲が全部、弾けるようになりました。ふたりで手に手を取り合って大喜び。思えば、トンネルインはゴールデンウィーク!!長い道のりでした。
 最初は左手の分散和音が、力が入りまくりでどうしてもうまくいかず、力を抜かせようと思い、何度か注意をしているうちに、なんの曲を弾いても左手に力が入るようになってしまい、そこからは「これも弾けない!」「あれもイヤ!」と本人が苦手意識を持ち始め・・・という経緯で、それはそれはふたりで苦労して来たのです。
 ある時は出張レッスン、ある時はシール倍で釣り、ある時は近所に遊びに来たついでに捕まえ・・・それはそれはあらゆる方法を試してここまで来たのですが、抜ける時はあっけなく・・・特別な方法が功を奏したわけではなく、いつも通りやっている間に自然に自分で抜けてくれました。よかったです。
 経験測ですが、一緒に大スランプを乗り越えた子とは、その後とっても仲良しになれるという前例が多数あって(笑)彼女ともその予感がビシビシ。とても楽しみになって来ました。「どうせ、おねえちゃんの方がうまいんだし。わたしはいいよ」と何をやっても消極的だった彼女ですが、きっと変わって行くことでしょう。
 スランプ脱出記念として、特大の「ANGEL BLUE」ロゴ入りシールをあげました。大喜びでした。
 さて、いい気持ちでレッスンが終り、片づけをしていた時、彼女がわたしに言いました。
 「ねぇ、先生。今日わたしで何人目!?」わたしが「アナタで5人目だよ。おねえちゃんは部活の試合の振替で2回分やったのでふたり分と考えてだけどね」と言ったら、「じゃあ、疲れた〜?!」と聞くので、「そりゃあ疲れたにきまってるよ!朝9時スタートだったしね」なんて正直な会話をしていたら、多分励まそうと思ってだと思いますが、彼女のひとことにぶっ飛びました。
 「でもさぁ、5人分でしょ。ひとりぃ、月謝が5000円としても〜っ!!」(そこで一旦考えつつ息継ぎ、笑)この子は何を言い出すんだ〜!?と思っていたら続きはこう。「5人ってことはぁ〜、6250円くらいお昼までで稼いだわけでしょっ!!そう考えれば、疲れも吹っ飛ぶよ!!」ですって。!!!おいおいおいおい!なんという皮算用!わたしは、アンタのその言葉に疲れも吹っ飛ぶよ(笑)という感じ。
 口では「そういうことは、思ってもはりきって言わないの!」ととりあえずたしなめたものの、実は、素直に「そっか!6000円か〜っ(嬉!)午後は3人だから、その計算でいくと一日で10000円〜(嬉)」と大いに慰められ、結局のところ元気もりもりになったことはナイショです(笑)ヤラシイわっ!!わたしってば(笑)