ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 BACKSTAGE PASS

本屋さんで表紙を見た途端、「ひゃ〜っ!!」と息を吸い込んで迷わずレジへ。ケリーさん、こんなに美麗でしたっけ?!テキストといい、ライブレポといい、間にはさまったいい紙の「ヘッドフォンくーさん」やケリーといい、なんてツボだらけなんでしょう!!一瞬朝日グラフの「PERSON」を思い出すような丁寧な作り、ファンにやさしいページ数。これは間違いなく保存版です。大事すぎて、あちこち持ち歩いたりしています(笑)
 テキストもとっても面白くて、「エスプリ」という言葉が出てきたのにとりあえず食いつきました。なぜかというとこの言葉、別のわたしがとっても好きなコミックのとっても好きな場面で出て来ていて、そのコミックの主人公とケリーの共通点を感じたから。ここまで書いて、ああ、あれね?!という方がいらっしゃったらすごいですが、この言葉が出てきたコミックは「のだめカンタービレ」で「やきトリオ」がプーランクの小編成の室内楽曲にチャレンジした時にのだめが言った言葉なのでした(笑)
 このB-PASSのケリーのページのテキストを読んでいて、わたしはなんだか、ケリーとのだめの共通点を感じつつ読みました。一見このふたり(のだめ及びケリー)の哲学はとってもわかりにくいのですが、彼らの音楽の前には有無を言わさずねじ伏せられる…そんな感じが共通しているなあと。わたしの専門はクラシックなので、今演奏しようとしている音楽が誕生した場に立ち会うことはほぼ不可能だし、演奏するに当たって作者の本当の人間性に触れようったってそれもかなりむずかしいこと。
 でも、彼らが作り出した、あるいは彼らが演奏した音楽から感じ取れるものはあり余るほどあって、想像の余地が多分に残してあって…そういうわかりにくいものを追いかけるというのが、結局のところわたしは好きなんだとちょっと思った金曜日なのでした。
 もうちょっと掘り下げる時間があれば、いずれまたこの話題には触れてみたいです。
PS:それにしても、このケリーの中の方、本当に何通りの顔をお持ちのことやら(笑)特に今週は、翻弄され続けました!ご馳走様でした(笑)