ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

[ドラマ]そろそろ終盤戦 

 様々なドラマが佳境に入っていて、毎日楽しいです。好きなドラマたちについて、ひとことコメントを。ただし、ネタバレありですので、気をつけてお入りください。
・「ぼくの歩く道」
特に印象に残ったのは、先々週放映分で、テルの真新しい自転車が動物園の前に届けられた瞬間。本人よりも、園長をはじめ皆さんが本当にうれしそうだったこと。テルのまわりにいる人たちが、テルに出会ったことによって彼の人生に巻き込まれました。仕事の上だけでなく、昼休みや休憩時間までも、面倒なことやひと手間増えたことがたくさんありますが、気がつけば皆さん、そんなことをちっとも気にしていません。むしろ小さな幸せに気がついて、テルの幸せを自分の喜びとして本当にうれしそうにしています。「実はしあわせの青い鳥は近くにいて、そこにいることを気がつきさえすれば、誰だってしあわせのご馳走にありつける」そんな感じです。このドラマにはたくさんそういう場面があって、心がほんのり温かくなります。
 テルの存在をずっと見守ってきた家族もまた、それぞれがみんな違うやり方で彼を気にかけ愛情を形にしているのがとってもいいと思います。
 少し距離を置き厳しいこともいいつつ、本当はテルに哀しい思いをさせたくないおにいちゃん。自分も愛されたいと思いつつ、兄もほっておけない。素直に時にとってもまっすぐに心をぶつける妹。テルのありのままのすべてを受け入れつつ、常に多方面に気を配り、家族みんなのこともとっても大切にしている、家族のひまわりのような母。
 先週のラストシーン、テルの横で安心しきって眠る都子ちゃんを見て、テルという人は、実はたくさんの人たちに支えられて生きているようで、実はみんなを支えているのは彼の方かもしれない・・・と。生活に疲れ、人間関係に疲れ、自分に疲れきってしまったとき、裏表なく毎日きちんと誠実に生きる彼の姿に触れれば、それだけで明日に向かう意欲がもらえる気がするのです。
 ストーリー展開とはあまり関係がありませんが、たとえばテルが「おはよう」とか「こんにちは」とかきちんと挨拶をするところ、ちゃんと手を洗い、服をきちんと着て、何の疑問も抱かずにいつも通りに行動し、きちんと時間と共に眠り時間と共に起き・・・そんな当たり前で荒れていない生活を送っている姿を見ると、なんだか妙に安心します。
そういう当たり前のことができないのは何も子どもだけじゃなくて、老若男女みんなおかしくなっている世の中です。なんだか当たり前のことを当たり前にすることがとっても素敵に思えます。本当はあたりまえなのにな。
・「のだめカンタービレ
それにしても、役者さんたちみんななりきっていること。わたしは、コミックのどのシーンも覚えているくらいよく読みこんでいるのですが、こんなに原作のイメージそのままに話が進むとは思っていなかったので、ちょっとうれしい誤算です。しかも俳優さんたちは、何気に月9常連の御馴染みの皆さんばかり。なのに、ちゃんとなりきっています。主演のおふたりはもちろん、真澄ちゃんは真澄ちゃんに龍太郎は龍太郎に、黒木くんは黒木くん、清良は清良にしか見えません。皆さんプロの役者なんだなあ・・・と当たり前のことを当たり前に感動しています(笑)
 あらためて言うまでもなく、原作が大好きなので、ドラマもとても楽しく見ています。ほんのちょこっとだけ使われるBGMも含め、好きなクラシック曲がそこかしこに出て来て、わくわくしたりドキドキしたりして聞いています。「どうも日本人はクラシック以外の好きな音楽は右脳で聴く癖に、クラシックに限っては左脳で聞こうとする人が多い。だから普通にリラックスしてクラシック音楽を楽しむことができないのだ」というコラムをずっと前に読んだことがあります。誰が言っていたのかも思い出せないくらい前の話です。多分、クラシックを聞くのだと思うだけで身構えてしまうところが日本人にはあるのかもしれません。でも、少なくてものだめを見ながら聞いている音楽に身構えている人はいなさそうではありませんか?!好きです。のだめワールド。
・「Dr.コトー診療所2006
 やっと、週末やっと先々週まで追いつきました。なんだか様々な場面でうるうるメソメソしながら見ていて、日曜の朝起きたら目が腫れて3重になってました。どうしてこう、人生ってうまくいかないことが多いのでしょう。ただ、うれしい出来事もところどころにはさまっているので、救いがない感じではないのがうれしいです。なんといっても青い海、潮騒、景色の美しさに助けられている気がします。今回結構溜めてしまったのですが、ちゃんと見てよかったです。最終回がとっても楽しみです。どんな風に終わるのか、見届けてからもうちょっと深い感想を書きたいです。
・役者魂
 実は、楽しくてたまらないのがこれです。巷ではあまりこのドラマについて語られるのを聞いたことがありませんが、オットとわたしは大のお気に入りドラマです。世代の様々な人たちのふれあいのドラマであり、本当の家族ではないけれど、家族の物語のようでもあり、なにしろ役者さんたちの競演が素晴らしいので、気に入っています。オットは加藤ローサちゃんにメロメロしていて、わたしは松たかこ嬢の演技が好きです。香川照之氏の役柄の幅が広いこと(笑)彼の怪演?!と言うくらいはじけた演技が素敵です。